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セシウム米調査:気をもむ農家「出ないこと祈るだけ」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110804k0000m040115000c.html
毎日新聞 2011年8月3日 21時59分
福島第1原発の事故は、発生から5カ月近く過ぎて米どころを不安に陥れている。農林水産省は3日、今年の新米の放射性セシウム汚染調査の方法を発表したが「セシウムが出ないことを祈るしかない」と、農家は気をもむ。国が調査対象に指定した東日本14都県の昨年産米の収量は計460万トンで、全国(同848万トン)の54%を占める。日本の主食を守れるのか。【宇多川はるか、中村藍、山崎明子、町田徳丈】
肉牛セシウム汚染問題で稲わらが問題となった宮城県登米(とめ)市。除草作業に精を出す稲作農家の須藤彰さん(50)の表情は曇りがちだ。「国のやり方で二重にチェックすれば安全性をPRできる。でも、出荷できるか分からない状況で収穫作業を続けるのは本当につらい」。そして言った。「祈るしかない」
「ひとめぼれ」の一大産地である同県は「米どころとして安全安心の確保は義務」(農産園芸環境課)として、全市町村で本調査を実施する。調査地点数は200カ所以上とみられる。JAみやぎ登米の佐藤悦郎・営農企画課長は「検査に手間取れば刈り取りが遅れ、皮が厚くなるなど品質低下を招きかねない」と不安を隠さない。
栃木県では、北部の落ち葉を用いた市販の腐葉土から高濃度のセシウムが検出された。JA栃木中央会の野口隆夫・農業対策部長(55)は「調査地点は多い方が良いが、地点を増やせば円滑に進めるのは難しい」とジレンマを打ち明けた。調査で出荷待機が長引けば品質低下につながりかねない。「短期間で一気に進めるよう工夫したい」
関東の穀倉地帯・茨城県では、安全性を担保する汚染調査への期待と放射性物質検出への不安が入り交じる。
JA全農いばらき米穀総合課の加倉井直樹課長は「国の基準に沿った検査の方が自主検査より信ぴょう性が高い。粛々と検査を行う」と話すが、調査結果には気が気でない様子。「出荷制限となれば、生産者にとっても販売する我々にも不幸なことだ」
新潟に次ぐコシヒカリのブランド米の産地、福島県会津地域。7ヘクタールの水田に作付けした会津美里町の鈴木隆美さん(78)は草刈りの手を休め、不安げに揺れる稲を見つめた。「会津が原発から離れているといっても、同じ福島なので消費者は納得してくれるのか」
◇卸業界、消費者にも不安
卸業界や消費者などコメ流通の下流でも不安が広がっている。
消費者団体「主婦連合会」の佐野真理子事務局長は「コメは流通経路が複雑で、ブレンド米は産地が分からなくなる可能性もある」と指摘。「これまで政府の対応は後手に回ってばかりで、消費者と農家にしわ寄せが行っている。コメは毎日食べるものだから、規制値を超えるものが絶対に市場に出ないようにしてほしい」と厳しい注文をつけた。
農水省が3日開いた汚染調査説明会には生産者団体のほか、大手米穀卸やもみ殻加工業者なども参加。質疑応答で「14都県以外では調査の必要がないという根拠はどこにあるのか」「安全を示す証明書を国で添付してほしい」などの疑問や要望が上がった。
説明を聞いた米穀卸売の社員は「たとえ暫定規制値の500ベクレルを下回っても、400ベクレルのコメを安全米として扱うか、議論が必要だ」と悩ましげだ。【五味香織、浅野翔太郎】
◇
コメ汚染検査:静岡県の早場米、セシウムなど検出されず
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110804k0000m040071000c.html
毎日新聞 2011年8月3日 20時19分
静岡県は3日、県内で最も早く収穫された玄米の放射性物質検査の結果を発表した。放射性ヨウ素、放射性セシウムのいずれも検出されなかった。福島第1原発事故後に自治体が実施した米の放射能検査結果が明らかになったのは初めて。
県農山村共生課によると、検査を行ったのは菊川市の早場米。10月にも中部電力浜岡原発が立地する御前崎市など県内3カ所の米を同様に検査する。【小玉沙織】
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