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東海村・村上村長、脱原発を改めて表明
1999年にJCO臨界事故が起き、現在も原子力発電所を抱える茨城県東海村の村長が、原子力の安全に関するシンポジウムで「原発を保有することは危険が大き過ぎる」などと発言し、脱原発の姿勢を改めて示しました。
「私は故郷、暮らし、未来と、原発マネーとは等価交換できないと思う。それをみなさんに問いかけたい」(東海村 村上達也村長)
1997年からおよそ14年にわたって茨城県東海村の村長を務める村上達也村長(68)は、原子力の安全に関するシンポジウムでこのように述べ、「脱原発」の姿勢を改めて示しました。
また、村上村長は福島第一原発の事故で住民が放射線にさらされ続けたことを受け、「住民の命より原発推進政策を維持すること、経産省や東電を守ることが優先された。まるで戦前の軍部のようだ」などと発言し、政府の事故対応を批判しました。
そのうえで福島第一原発の事故後、自動停止し、現在、定期検査に入ってる東海第二原子力発電所の再稼動について、厳しい見解を示しました。
「(今の段階では再稼働は)完全に白紙。政府自体の原発に対しての政策も固まっていない」(村上達也村長)
一方、シンポジウムに参加した住民からは放射能の影響を心配する発言が相次ぎました。
「放射能汚染とそれによる被害は、私どもは好んでなったのではない」
「放射能怖い。知らず知らずに相当浴びている」(住民)
東海村の住民の原発への関心は高く、シンポジウムには会場に入り切らないほどの人が集まりました。(02日19:37)
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