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餓死した豚や牛・・・アルピニスト野口健がブログで原発20キロ圏内をレポート
http://news.nicovideo.jp/watch/nw94035
NCN 2011年7月31日(日)10時34分配信
アルピニストの野口健さんが自身のブログで、福島第1原発から20キロ圏内に立ち入ったことを報告している。2011年7月30日付けの「福島第一原発、20キロ圏内の世界」と題されたこの記事で野口さんは、福島県南相馬市の「警戒区域」内にある豚舎や牛舎で餓死した豚や牛の写真を多数掲載。「今まで様々な現場に訪れてきたが、この現場は特に辛かった。正直、気持ちが折れかけた」と記している。
公式ブログによると、野口さんは6月20日、民主党の高邑勉議員と共に南相馬市の許可を得たうえで同市の一部にある警戒区域内に入ったという。同区域内にある豚舎では腐敗臭がきつかったとし、「中を歩くとプチプチと音がする。足元を見ると地面は一面がウジ。そのウジを踏みつぶしながら歩いていたのだ」と、その惨状を伝えている。
また、同記事に豚の死骸の写真を掲載し、その死骸を食べることで生き延びたとみられる豚がいたことを報告、
「ここはまるで戦場だ。生き延びている豚たちがジッと我々を見つめてくる。言葉は発しないが、しかし彼らの寂しげな眼差しが『助けてほしい』と私たちに訴えかけているようだった」
と感想を述べている。
その後、豚舎や牛舎から脱走するなどして生き延びた牛や豚を目の当たりにした野口さんは、警戒区域内の家畜を殺処分するという政府の方針に「あまりにも安易な殺処分は命を命として扱っていないような気がしてならない」とし、
「今まで様々な現場に訪れてきたが、この現場は特に辛かった。正直、気持ちが折れかけた。しかし、気持が折れてもそこに意味はない。嘆いている時間とエネルギーがあるのならば、何かをしたほうがいい」
と、高邑議員や地元の酪農家、学者らと意見交換をしながら行動を起こすとしている。
(土井大輔)
◇関連サイト
・福島第一原発、20キロ圏内の世界 - 野口健公式ブログ
http://blog.livedoor.jp/fuji8776/?blog_id=1477032
(レポートとともに餓死した豚や牛の写真が多数掲載されています)
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