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セシウム牛肉に見る「日本人のおとなしさ」
http://news.livedoor.com/article/detail/5748784/
2011年07月30日23時43分 志村建世のブログ
今ごろになって牛肉の放射能汚染が問題になっているのだが、世論は比較的に冷静で、脱原発のような抗議行動が起こる気配もない。原因は牛が食べる稲ワラへの対策が盲点だった行政の失敗だから、諸外国なら政府が猛烈な批判を受けるべきところだという。「逝きし世の面影」さんのブログによると、韓国の「中央日報」日本語版は、「日本人の皆さん、少しは怒りましょう」と皮肉を込めて呼びかけているということだ。
ところが改めて、私自身がこの件では怒っていないのに気がついた。ニュースを聞いたとき、「大半の肉は、もう食べちゃっただろうな」と笑ったものだ。日常に大量に食べるものではないという印象があったからだろう。これがアメリカなど牛肉を主食のように食べる国だったら、問題はずっと深刻だったに違いない。さらに、困惑している農家の人たちを怒る気持はなく、むしろ気の毒に思った。稲ワラの放射能測定を怠った国に責任があるのだろうが、それこそ「想定外」だったろうと想像はつく。要するに、仕方がないという気持になるのだ。
つくづく、日本の政治家は幸せな人たちだと思う。このように寛容な国民に恵まれているのだから、よほど強い責任感をもって仕事して貰わなければならない。
しかし放射性セシウムのことを少し調べたら、あまり寛容ではいられなくなった。放射性セシウムの半減期は、30年と長い。これが牛肉に含まれていて体内に取り込まれると、内部被曝がその時点から継続することになる。もちろん体内の循環で排出もするだろうが、牛肉の中に放射性セシウムが残留していたということは、人間の体内にもそれが残留する可能性を示している。
テレビでは「牛肉を一年間、毎日食べ続けたとしても健康に影響があるとは考えられない」と説明していたが、放射線の影響には累積ということもあるから、避けられるものは少しでも減らすべきという考え方も否定することはできないのだ。
日本人は本当に「怒らない民」なのだろうか。私の場合で正直に言えば、もし食べてしまったセシウム牛肉があったとしても、気には病まないことにする。しかし、このような騒動を起こす原因は、元から断ちたいと強く思う。核を弄ぶ技術は、原発にしても原爆にしても、人間にとって「非和解的」であるのが明らかになっている。これらを温存しようとする勢力に対しては、本気で怒っている。
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