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食品の暫定基準値は1年20ミリシーベルトの内部被曝を想定している
http://news.livedoor.com/article/detail/5744377/
2011年07月28日22時34分 武田邦彦(中部大学)
牛肉の汚染が問題になっています。
くれぐれも「暫定基準値内だから大丈夫」という言葉にごまかされないでください。
今の食品の汚染に関する暫定基準は、1年17ミリシーベルトから22ミリシーベルトの被曝を基準にしていますから、子供はもちろん、大人でダメです。
簡単に言うと、原子炉で働いている作業員が白血病になったとき、その白血病が「原子炉で働いて被曝したのが原因」という認定を労働災害で受けるのが5ミリシーベルトの被曝です。
だから、20ミリシーベルトでも大丈夫ということが、100年後に学問的に正しいとわかっても、今までの私たちの放射線防護の常識とあまりにかけ離れています。
また、年間20ミリシーベルトというのは、1年間に胸のレントゲンが400回ですから、これもとうてい、子供にさせても安心できる量ではありません。
食材を求める人は大変ですが、当面は国内産の牛肉はダメです。オーストラリアは放射線に対しても厳しいので、オーストラリア産でしばらくは回避しておきたいと思います。
外部、ホコリ、雨、風などでの被曝が終わらず、まだ福島原発からも毎日250億ベクレル程度の放射性物質が出てきますので、牛肉のように何とか被曝を避けられるものは、日本製を止めましょう。
農家の人も「消費者に安全な食材を提供したい」という意志は固く、政府や中間業者がいい加減なのです。
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