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あやしい放射能対策 片瀬久美子 (SYNODOS JOURNAL) 
http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/831.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 7 月 28 日 09:01:08: igsppGRN/E9PQ
 

あやしい放射能対策 片瀬久美子
http://news.livedoor.com/article/detail/5717711/
2011年07月19日09時15分 提供:SYNODOS JOURNAL
 
原発事故で放出された放射性物質による被害を避けるための対処法として、”放射能を分解除去できる”とか”放射能の毒出しができる”などと宣伝されている疑わしい方法が、雑誌などのメディアや放射線の害を警告する活動をしている一部の団体などから紹介されて広まりつつある。しかし、体内の放射性物質除去という効果に疑問が大きいだけでなく、かえって健康を害する恐れがあったり、効果が期待できないのに高額な商品であるなど、問題視すべきものが多い。その代表的ないくつかを紹介する。

■マクロビオティック

まずは、マクロビオティックである。これは独自の陰陽思想にもとづくトンデモ栄養学のひとつである。(マクロビオティックの詳しい解説は、ブログ「とらねこ日誌」を参照。http://d.hatena.ne.jp/doramao/ ) 

もともとはマクロビオティックにもとづく食事療法を実践していた医師が、長崎の原爆の被爆者達に「爆弾をうけた人には塩がいい。玄米飯にうんと塩をつけてにぎるんだ。塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。そして、甘いものを避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ」と指導していたそうで、それが伝えられて味噌や玄米、塩などが放射線の害を防ぐとされている。

味噌については、その成分として含まれているジピコリン酸に効果があるとするマウスの実験があると宣伝されている。しかし、寿命が約3年しかないマウスと寿命が80年以上の人では生体維持機構が異なっている可能性があるし、実際に人とは代謝機構などが少し違っていたりするので、マウスでの実験結果がそのまま人では通用しない場合も多い。

とくに、低線量被曝で心配されるのは被曝後10年以上経過してから現れたりする癌などの病気であり、寿命が3年くらいしかないマウスではそこまで調べられない。しかも、味噌に含まれているジピコリン酸が普通に味噌汁などで食べる分量中に、人に対して充分に効果のある量が含まれているかどうかも分からない。あまり味噌を食べすぎると塩分が心配でもある。

この味噌が放射線対策に有効とされる噂が週刊誌にも盛んに取り上げられて紹介されていたことに対して、FOOCOM.NETが批判をしている。

◇「1日2杯の味噌汁が効く」は本当ですか? 放射能汚染のトンデモ科学に騙されないために
http://www.foocom.net/special/4379/ 

■EM菌、EM菌もどき

EM菌とは、乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体とする有用な微生物の共生体だそうである。

原発事故以降、放射線を除去する効果があると盛んに宣伝されている。

◇Skeptic’s Wiki EM菌(有用微生物群)
http://skepticswiki-jp.org/wiki.cgi?page=EM%B6%DD%A1%CA%CD%AD%CD%D1%C8%F9%C0%B8%CA%AA%B7%B2%A1%CB

EM菌の開発者は「その主要菌である光合成細菌は、粘土と混和し、1200℃の高温でセラミックス化しても、そのセラミックスから取り出すことが可能である。想像を絶するこの耐熱性は、光合成細菌がガンマ線やX線や紫外線をエネルギー源とし得る機能性を有するからである。そのため、外部被曝はもとより、内部被曝の放射能を無害な状態に変換していると考えられた」と説明しているが、1200℃の高温に耐える微生物など、かなり疑わしい。

また、「EMの中の光合成細菌が、放射性元素を先取りするため、作物には、吸収されないという解釈も成り立ち、また、光合成細菌が放射性元素のエネルギーを転換的に活用した結果、放射能が消えたとの推測も、あながち荒唐無稽の話ではない」とも説明されているが、やはり荒唐無稽だろう。

光合成細菌が利用する光と放射性セシウムなどが出すγ線が同じ電磁波なのでそう考えたのかも知れないが、光合成細菌が利用できる光の波長とγ線の波長はかなり大きく異なるので光合成細菌はγ線のエネルギーを利用できないし、物理的にも放射性物質の放射能は微生物によって消失したりはしない。EM菌が放射性物質を取り込むから作物に移行しなくなるということがあったとしても、普通に考えればEM菌だって死んで分解されるだろう。そしてふたたび環境に戻されてしまう。さらにEM菌を農地に使用する場合は土に混ぜて耕して使うため、表層に留まっている放射性セシウムを取り除くのではなく、放射性セシウムを土中に深く鋤込んでしまうことになる。(希釈効果を期待することとは別である)

EM菌を飲料にしたEM・X GOLDという商品(500mlで定価4,500円)が「EM菌が放射能を抱き込む」ことで「体内から放射能を排出する」などと一部の人たちから説明されている。この効果を期待して購入して飲む人たちが増えているようであるが、こちらも人への効果を検証した正式な論文がないのでかなり疑わしい。ちなみに、正しくは放射能ではなくて放射性物質だろう。

EM・X GOLDの製造方法を調べると、最後に抽出・殺菌を行っているのでEM菌が生きたまま体に入るのではなさそうである(http://emx-gold.jp/products/index.html)。だとすると、「EM菌が放射能を抱き込む」という説明は菌が死んで不活性になっているので適用できなさそうである。 (ところで、1200℃でも死なない脅威の生命力というのが本当ならば、EM菌をどうやって殺菌しているのであろうか?)

EM・Xゴールドの効果は色々な面でかなりあやしいが、値段はかなり高価である。

http://dndi.jp/19-higa/higa_40.phpで、EM・Xの効果があったとしているが、被験者の総数が[平均年齢しか示されておらず、その構成が不明な]21人であり、比較する3つのグループに[均等に分けたと仮定して]各7人しかおらず、この人数では少ないので結果が偏りやすいという問題がある。実際の人数分けも不明であるし、各グループ間で結果に関係しそうな被験者の年齢や食事内容などの要因にどれだけの差があったのかも不明であり、また測定結果の確からしさの範囲などが示されておらず、測定方法も適切であったかどうか確認できない。「世界で唯一、本件のみの研究」とのことであるが、たった一回しか行われておらず被験者数も少ないので、[実験条件の曖昧さに目を瞑ったとしても]効果を主張するにはこの研究だけでは弱いだろう。再現性が確認されていないので、信頼性も低い。それに、放射性物質の汚染がほとんどなかった日本に滞在させている間だけEM・Xを与えて効果を調べているが、汚染されている現地で生活しながらEM・Xを与えた場合の効果を調べないと、そもそも実用的とはいえないのではないだろうか。EM・X GOLDはさらに10倍以上の効果があるとしているが、どのように調べたかも分からない。医学系論文のデータベースであるPubMedなどで検索したが、これらに関連する論文は出てこなかったので、これ以上は確かめられなかった。結局、査読された論文がひとつもない状況ではEM・XとEM・X GOLDの放射性物質の排出効果を信用することはかなり難しい) 
EM菌もどきも活躍中である。EM菌の開発者と過去に共同研究をしたことがある人物が広めている。この人物曰く「かねてから微生物、生物触媒が放射性物質を含めて重金属を分解することは国内外のさまざまなところで実験や実用において確かめられています」と宣伝しているが、重金属はダイオキシンなどの化合物と違い「分解」されてなくなることはない。読売新聞福島版(5/21)で「(原文ママ)微生物が触媒となり、土壌中にある科学合成細菌が活発化することで、放射性物質を分解、消失できる技術を実証する」という実験が肯定的に紹介されている。しかし、その実験の内容はやはりあやしく、きちんとした対照実験が行われていない。ついでに、この人物の経歴もかなりあやしい。

■米のとぎ汁乳酸菌

自分でできる対策として最近流行りだしているのが「米のとぎ汁乳酸菌」である。

米のとぎ汁に砂糖と塩少々などを加えてペットボトルなどに入れて常温でおいておく方法が紹介されている。とくに培養前の器具類の殺菌もしていないし、特定の種菌も入れていないので、どんな菌が増えるのかあやしい感じだが、甘酸っぱくできたら成功だそうである。それを飲用したり、応用として米のとぎ汁に豆乳を加えて発酵させてヨーグルトとして食べたり、点眼したり、霧吹きして肺内に吸い込んだりすることで、培養された乳酸菌・光合成細菌・酵母によって放射性物質の毒出しをするそうである。あるブログでは離乳食にも使うと書いてあって驚いた。

微生物が放射性物質に効くというのは、EM菌からの流れのようである。

ツイッターで、「米のとぎ汁乳酸菌」による毒出しを実行している人のツイートに「昨夜、乳酸菌を顔にスプレーして、目にもちょっとふりかけて、今朝起きたら両目が真っ赤か!目やにもすごくてびっくり@@ 効いてる証拠って思っていいんですよね?」というのがあった。悪質な代替療法では、害が出ているのにそれは「好転反応」といって毒が出ている証拠だと誤魔化すことが多いが、まるでそれと同じ様子である。効いてる証拠なんていっていないで、眼科に急いで行くべきだろう。

作り方のレシピを見ると、色々なカビを含む雑菌が繁殖しそうである。それをまだ抵抗力の弱い子どもに放射線対策として与えでもしたらと想像すると、とても心配である。肺に吸入した場合、肺炎にならないかという心配もある。これが放射線に効くというのもかなり疑問だし、止めておいた方がいいのではないか。低線量被曝の害を避けようとして食中毒などになってしまえば本末転倒である。食中毒は命に関わる場合があり、その危険性は低線量被曝よりもずっと高い。

■ホメオパシー

ホメオパシーはこの療法に縋ったことで何人かの死者を出して問題となった。このホメオパシーを推進する団体も、抜け目なく放射性物質の害から身を守るというレメディを宣伝している。「(原文ママ) 特に放射線物質の排出を促すレメディについては、体内に溜まった有害物質がレメディーをとることで体外へと排出されたことが検査結果によって数値で出たケースによって実証されました」と宣伝しているが、この実証されたという実験の詳細などは公表されていない。団体主催者によると「レメディーとってたら、被曝も大丈夫!!」なのだそうであるが、まったく大丈夫ではない。そして、『放射線に対するホメオパシーの防御と治療』という本が出版されており、急性の放射線中毒に対するレメディまでもが記載されているが、内容はどれも信用できない。ホメオパシーのレメディに薬効がないことは、すでにきちんと証明されている。

◇warblerの日記「ホメオパシー・レメディには薬効が無いってホント?」
http://d.hatena.ne.jp/warbler/20110221/1298291420%E3%80%80

■ペクチン

林檎ペクチンが放射性物質を排出させるとして宣伝されているが、それに関する効果を確認したという研究報告を調べてみると、いずれにも重要な不備があり、実際にはその効果は期待薄である。

◇IRSN(フランス放射線防護原子力安全研究所)−Evaluation of the use of pectin in children living in regions contaminated by caesium 
http://www.irsn.fr/EN/news/Documents/pectin_report.pdf

気になるのは、この報告書の中でペクチンによって必要なビタミンやミネラルが吸着されてしまい栄養欠乏になる副作用の懸念が指摘されていることである。放射線対策としてとくに子どもや妊婦にペクチンを摂らせすぎるのは心配である。

■スピルリナ

スピルリナは藍藻の一種である。スピルリナの”放射能を排出する”効果は、学会発表が中心で正式な論文が出されておらず、効果の検証はきちんとされていない。その他の効果についても、人で証明されたものはほとんどない。また、スピルリナ類は細菌や重金属類(水銀、カドミウム、鉛、ヒ素)などを含むことがあり、ミクロシスチン(藍藻毒の一種で肝毒性を持つ)が含まれるものもあるので用心した方がいい。国立健康・栄養研究所の『「健康食品」の安全性・有効性情報』で調べると、スピルリナ含有製品摂取との因果関係が疑われる健康被害副作用が色々と報告されている。とくに子どもや妊娠中・授乳中の女性は、スピルリナ製品の摂取は避けておいた方が無難だろう。

◇国立健康・栄養研究所の『「健康食品」の安全性・有効性情報』−スピルリナ
http://hfnet.nih.go.jp/contents/indiv_agreement.html?86

(参考)今年7月12日に「人体から放射能を排出するのに効果的」などと効能をうたって「スピルリナ」を販売した人物が、埼玉県警サイバー犯罪対策課と狭山署によって薬事法違反容疑で逮捕されている。

◇時事ドットコム:「放射能排出」と宣伝し販売=健康食品340万円分、男逮捕−埼玉県警
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201107/2011071200673

健康食品に対する記事がFOOCOM.NETから出されているので、そちらもぜひ読んで頂きたい。

◇「健康食品で解毒」を信じてはいけない
http://www.foocom.net/column/editor/4494/ 

この記事を書いた松永和紀さんは、『科学的な検証を確認せずに、「あれがいい」「これがいい」と報道し、それを信じてしまうのは、特定の業者の利益につながるだけだ。報道機関の倫理が問われている。その事実に、消費者も早く気がついてほしい』と訴えている。

他にも、怪しげな放射線対策が色々と出回っている。健康食品に関しては、動物実験などでその効果が証明されたとして宣伝されているものも少なくないが、人で実際に有効性がきちんと確かめられていないと信頼性は低い。もし、本当に高い効果が証明されているのならば、医薬品や治療法としての公的な認定を受けているはずである。健康食品のままであるということは、医学的に効果があると確かめられていないということでもある。健康食品の場合は副作用についてもきちんと調べられていないものが多く、思いもよらない害が出る恐れもある。

人々の不安につけ込んで、さらに不安を煽りつつお金儲けをする「不安商売」をする人たちが、この原発事故を背景とした状況を格好の商機とみなして暗躍している。大切なお金と時間と労力を無駄にするだけだし、何よりも健康を害する恐れがあるので、気をつけた方がいい。また、あやしい業者が反原発や放射線の害を警告する団体などを通じ、善意の衣に隠れて怪しい商品などを広めるケースが最近多くなっている様子なので要注意である。まったく油断も隙もない。

※本稿は、個々のあやしい情報の発信者や業者に対する批判が目的ではないので、ここではその個人名を出さないことにした。

片瀬久美子(かたせ・くみこ)
1964年生まれ。京都大学大学院理学研究科終了。博士(理学)。専門は細胞分子生物学。大学院進学前に11年間、企業の研究員として、酵素の精製、酵素の応用技術の開発、遺伝子検出技術の開発、NMR・IR・MSを中心とした有機化合物の構造解析などの仕事を経験。
ブログ warblerの日記 http://d.hatena.ne.jp/warbler/
 

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コメント
 
01. 2011年7月28日 09:19:06: FJsY0n5pIk

壷を3個買いましたが、セシウム入りの福島産牛肉食べても大丈夫でしょうか?
http://esashib.web.infoseek.co.jp/kaisuityunyu01.htm

壷を3個買いましたが、セシウム入りの福島産牛肉食べても大丈夫でしょうか?
http://www.asyura2.com/0403/senkyo3/msg/956.html
http://www.asahi-net.or.jp/~AM6K-KZHR/wgendai.htm


02. 2011年7月28日 10:47:06: HYHUspnQ6g
>林檎ペクチン・・・それに関する効果を確認したという研究報告を調べてみると、いずれにも重要な不備があり、実際にはその効果は期待薄である。

そんなことはない。デマを書いてはいけない。過去のチェルノブイリの報告書を否定するとはとんでもない人間だ。この片瀬とかいうおばちゃんは、統計がちょっと得意なので、少しでも統計的手続きに不備があると全体を否定する立場に立っているが、完璧な疫学でなくても疑わしい症例・事実が多数あることで、われわれは予防するしかない。そもそも厳密な統計学で論証可能な状況にはなかったのであり、統計学を振り回すことは隠れ御用学者の一味だと疑われる。

>それが伝えられて味噌や玄米、塩などが放射線の害を防ぐとされている。

現場の証言において実際に効いたのだから、なんらかの効果があったと考える。その作用機序が科学的に完全に立証されなくてもよいのだ。ただ、なんでも過剰に摂取するのはよくなく、玄米もときどき摂取し、ペクチンもIntensiveに摂取、つまり、1年の内、春・夏・秋・冬にそれぞれ数週間づつ集中摂取するのがよいだろう。常時摂取するものではない。外食の後には摂取してよいだろう。スピルリナも同様で、もちろん天然の汚染されていないひじき・わかめ・こんぶを味噌汁とともに摂取するのがよいが、旅行先・外食前にはスピルリナも効果的だろう。

この統計学を妄信するおばちゃんは、統計学と心中する気だが、放射能による遺伝子毀損とその数世代先までの健康被害は、放射能の影響を核種事に厳密に切り分けて、追跡調査するなどということはできないという点で通常の統計学の守備範囲を逸脱している。原発事故がなかった以前と比べて核種の癌・疾患が数倍多く発生したという無数の疫学的な状況証拠で十分だ。


03. 2011年7月28日 12:00:25: aIjrukObbg
放射能に効果がある食品。 日本人は知ってはいけない。
http://cosmo-world.seesaa.net/article/212958406.html
------------------------------------------------
まぁ、色々と参考しながら金の掛からない『米とぎ汁乳酸菌』に注目かな。

乳酸菌による『ヨーグルトで肉を柔らかくする』下拵えがあるのだから、

汚染された肉をヨーグルトと同様の米とぎ汁乳酸菌で下拵えし、

味噌・醤油の味付けでサバイバル食にするしか、ないのかもね。

今後、『劇的な食料難を演出』される風潮のようだし、

各々で『適度な妥協点』を見い出す努力が必要なのかも。

ちなみに米とぎ汁乳酸菌は製作中。


04. 2011年7月28日 12:09:17: 7F5vMgriPI
>>02  「ただ、なんでも過剰に摂取するのはよくなく」

その過剰摂取や精神的依存を誘っているのが、民間療法なわけだから
02さんも民間療法懐疑派で良いんですよね?


05. 2011年7月28日 12:43:12: 4fLv0KET7A
これらの著者に特徴的なことは、あれもダメ、これもダメと否定する一方で、では、どうしたら良いのかと言う提案を一切出さないことである。

マクロビオティックは、東日本の農水産物が広範囲に汚染されていると推測されるので、無自覚に以下にあるような食事法を実践することには問題がある。食材は、放射性物質で汚染されていないものを選ぶ必要がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF#.E7.89.B9.E5.BE.B4

>マウスでの実験結果がそのまま人では通用しない場合も多い。
事実であるが、この論理で味噌の効果を切り捨てることは、身も蓋もない。
科学が自ら科学であることを否定しているようなものだ。

乳酸菌、スピルリナについては、他でコメントしたので検索して読んでいただければと思う。乳酸菌には放射線耐性効果が認められ、スピルリナについては、チェルノブイリでも用いられた。

著者が引用するIRSNの論文はペクチンに問題ありと主張するものではない。
IRSNがミンスクのBelrad研究所と行うペクチンの浄化作用に関する研究のための予備調査、文献調査である。そこで問題点や課題の洗い出しが行われたのだ。
http://www.irsn.fr/FR/base_de_connaissances/librairie/Documents/publications_institutionnelles/annual_report2006.pdf(72ページ参照)
IRSNのサイトにはBelradの行った研究が挙げられている。
そのまとめに、以下のようにある。
>Children with moderate and high 137Cs loads (groups 2 and 3) received apple pectin, a food additive, for 16 days. Apple pectin significantly
decreased 137Cs loads in these groups (39% and 28%, respectively).
http://www.irsn.fr/FR/Larecherche/publications-documentation/aktis-lettre-dossiers-thematiques/envirhom/ingestion/Documents/bandashewsky_cs_cardiomyopathie.pdf

先ほど著者の「マウスでの実験結果がそのまま人では通用しない」と言う主張を身も蓋もないといったが、IRSNのサイトに挙げられている2009年に提出された学位論文では、ラットに於いてプルシャンブルーに放射性セシウムの排泄に効果があったがペクチンには認めなかったとある。著者の主張ではプルシャンブルーも通用しないことになる。
http://www.irsn.fr/FR/Larecherche/Formation_recherche/Theses/Theses-soutenues/DRPH/SRBE/LRTOX/Documents/2009-these-racine.pdf(334ページ参照)
プルシャンブルーもペクチンも最終的な評価には達していない。しかし、だからと言って試してみる価値もないと言うことではない。


06. 2011年7月28日 14:35:43: HYHUspnQ6g
IRSNを妄信してはいけない。IRSNは、ECRR(ヨーロッパ放射線防護委員会)の敵であるという側面もある。

07. 2011年7月29日 08:24:42: FdMbol4lNc
[セシュウム]を除去する・・・・ペクチン

  貼り付け(将来の参考になればと思い!)

 B 実践的な観点からいうと、アップルペクチン(訳注5)を含む栄養補助食品を手当てに用いることで、特にセシウム137の効果的な除去に役立つ可能性がある。1996年から2007年のあいだに、合計16万人を超えるベラルーシの子どもたちが、18日間から25日間にわたってペクチン含有補助食品の投与を受けた(1回5グラムを日に2回)。その結果、ペクチン性補助食品による1度の手当てごとに、子どもたちの臓器に蓄積されたセシウム137のレベルは平均30〜40%減少した。放射能に汚染された食物の摂取が避けられない状況において、人々を被曝から守るもっとも効果的な方法のひとつは、りんご、カラント(すぐり)、ぶどう、海草などを用いて様々なベクチンベースの栄養補助食品や飲み物を製造し、それを摂取して放射性物質を体外に排出することである。

 第13節 チェルノブイリの放射性核種を除去する
V.B. ネステレンコ、 A.V. ネステレンコ

 要旨】

 @  毎年何万人ものチェルノブイリの子どもたちが(そのほとんどがベラルーシから)、外国で治療と健康管理とを受けるために故郷を離れる。チェルノブイリの汚染地区では多くの国々出身の医師たちが、史上最悪の技術災害の影響を少しでも小さくしようと無償で働いている。しかし、事故がもたらしたものは、規模においてあまりに大きく、また多岐にわたるので、チェルノブイリのような大惨事の長期的な影響には、世界のどの国であれ、一国だけで対処できるものではない。もっとも大きな被害を受けた国々、とりわけウクライナとベラルーシは、国連その他の国際機関からの、また民間の基金や支援団体からの援助に対して謝意を表明している。

 A チェルノブイリ事故による放射性物質の放出から22年を経ても、ベラルーシ、ウクライナ、ヨーロッパ側ロシアの高汚染地域では、放射能に汚染された土地の農産物の摂取を避けられないというまさにその理由で、一人当たりの年間線量当量限度(訳注1)は1ミリシーベルトを越えている。ベルラド研究所の11年間の経験により、子どもを放射能から効果的に守るには、子どもの介入基準値(訳注2)を公式の危険限界(訳注3)(すなわち体重1キロにつき15〜20ベクレル)の30%に設定しなければならないことが明らかになった。ベラルーシの高汚染地域に暮らす人々の体内に蓄積されたセシウム137(Cs-137)を全身放射線測定機(ホールボディカウンター・訳注4 )で直接測定すると、年間被曝線量は、少なく見積もられた公式の地域被曝線量一覧の3倍から8倍に達するのがわかる。

 http://chernobyl25.blogspot.com/

    下のほうに書かれております。

     =ベラルーシの部屋ブログ= (日本女性)
 http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/deb9b5adb8f71e2863e42dcd8e68c04c

 http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/6522421066ca2d5c4978fd5e34817783

            
  ベルラド研究所長から日本の研究者へのメッセージ

             ビタミン+ペクチン=ビタペクト 
「ビタペクトだけではなく、ペクチン剤が体内の放射能排出に無効である、という意見は日本だけではなく、他のヨーロッパの国々の研究機関からも主張されたことがあります。またベルラド研究所の実験結果について『このような方法は不適切だ。こうしたほうがいい』と方法を教示されたこともあります。その場合、いつもその研究機関に対し『それではそちらが納得できる方法で実験を共同で行いませんか?』とこちらから提案しています。実際には『ではそうしましょう。』という返事をくれた機関はほとんどありません。
 もし日本の研究家、専門家の方々や研究機関で、ペクチンの効果について疑問をお持ちの方、あるいはペクチンを使った実験を行ってみたい、という方、ぜひベルラド研究所と共同研究・実験を行いませんか? 日本で放射能漏れをともなう原発事故発生したのですから、日本の方々に納得いただける方法でペクチンに関する研究や実験をいっしょに行いたいです。」

 http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/9243caba6242807e57901ee6164c5da0

        借用しました。


08. 2011年7月29日 08:40:55: FdMbol4lNc
= このような意見もあります=
2011-07-27 | 放射能関連情報

以前にも科学ライターが書いたというペクチンに関する記事について公開しましたが、同じような内容の記事をお知らせします。
「あやしい放射能対策」

http://synodos.livedoor.biz/archives/1796844.html

この記事を書いた片瀬久美子さんと言う方は、ずっと前にツイッターで
「ベラルーシの部屋というブログで紹介されているペクチンは放射能には効かない。」
と何度もつぶやいていたそうです。
 私のブログ、名指しで批判されていたんですね。知らなかったです。
 そのころは「ペクチンなんか効くわけない。」という論調だったそうです。

 それに比べるとこの上記のサイトでは、ペクチンに関してはトーンダウンしていますね。
 ペクチンが効果薄、と判断しているわりには、根拠としている論文がIRSN(フランス放射線防護原子力安全研究所)だけ挙げているというのも貧弱です。
 このフランスの論文のほうが誤っているという専門家の方もおられます。
 またIRSNに批判されたベルラド研究所が、
「じゃあ、そちらのやり方を使った方法で共同の実験をしませんか?」
と提案したところ
「ペクチンは効かないと言ったら効かない。だから実験する必要はない。」
といった返事が来たことがあるそうです。
 片瀬さんにはぜひベラルーシを訪問され、ベルラド研究所と共同でペクチン剤を使った実験をしていただきたいです。そうすればもっとはっきりすると思います。

片瀬さんの記事の中で
「ペクチンによって必要なビタミンやミネラルが吸着されてしまい栄養欠乏になる副作用の懸念が指摘されていることである。放射線対策としてとくに子どもや妊婦にペクチンを摂らせすぎるのは心配である。」
 というのは正しい指摘です。
 ですから、内部被曝の検査をして、体重1キロあたり何百ベレクル、といった結果が出ない限り、チロ基金とSOS子ども村の決定として、子ども1人あたりビタペクトTを1日1タブレット(ペクチン保有量は961ミリグラム)ずつ飲ませています。これは半分の量に当たります。
 もし体重1キロあたり100ベレクル以上、というような子どもだったら、ビタペクトTを1日2タブレットずつあげるところですが、2002年から今まで2000人以上の子どもたちと会ってきて、そのような高い値の内部被曝の子どもに会ったことが私はありません。
(体重1キロあたり20ベクレル以上の子どもにビタペクトをあげています。)

 またビタペクトは純粋なペクチン剤ではなく、各種ビタミンが配合されています。これもペクチンによって必要なビタミンやミネラルが吸着されてしまい栄養欠乏にならないように、(ちゃんとペクチンのことが分かっている)ベルラド研究所が最初から配合しているからです。

 このブログでもお知らせしているように、ペクチンの摂りすぎはよくないこと、また日本人の方がペクチンサプリを購入した場合、マルチビタミンやマルチミネラルのサプリも購入して併用することを呼びかけているのは、以上のような理由があるからです。

このブログでもお知らせしているように、ペクチンの摂りすぎはよくないこと、また日本人の方がペクチンサプリを購入した場合、マルチビタミンやマルチミネラルのサプリも購入して併用することを呼びかけているのは、以上のような理由があるからです。

 また繰り返しになるのですが、ペクチンは放射能の排出には効かない、という日本人の専門家の方は、もう少しチェルノブイリ事故の汚染地域で行われていることにも目を向けていただきたいです。
 歴史上、原発職員でもないごくふつうの一般人が大勢、放射能の被曝の危機にさらされる、という事態は、今回の福島第1原発事故をのぞけばチェルノブイリ原発事故が1番の大事故だったわけです。
 そのチェルノブイリ原発事故の汚染地域は、現在のベラルーシ、ウクライナ、ロシアにまたがっています。
 この3国の保健省、つまり日本でいうところの厚生労働省に当たる国の機関が、10年も前から自国民の健康のため、内部被曝対策としてペクチンの効果を認めているという事実が、何を意味しているのか、日本人の専門家の方にも少し考えていただきたいです。
 
 またチェルノブイリの子ども達がペクチン剤を無償で飲めるように、多くの寄付が長年にわたり、ヨーロッパ各国や日本、アメリカなどからの支援団体からベラルーシやウクライナに寄せられていることも、なぜなのか考えていただきたいです。

(ちなみにベラルーシ保健省も1日に摂取するペクチンの上限を1日9グラムまでと定め、きちんと提示しています。これもちゃんとペクチンのことが分かっているからです。) 

 私が心配しているのは「あれもダメ。これもダメ。」と科学者といった頭のいい人から言われると(もっとも原発で放射能漏れ事故なんか起きない。大丈夫大丈夫。と言い続けていた人の中にも科学者という職業の方がいましたが。)
「じゃあ、どうしたらいいの?」
と不安になる一般人(特にお母さん方)が出てくることです。

 そして「鼻血が出た。」「体調が辛い。」「もしかして放射能のせい?」
と訴えると
「放射能を気にしすぎ。精神的なものからくる症状です。」
 だからしっかりせよ! と叱咤されるわけです。
 放射能を精神的なストレスに感じないようにするためにも
「料理に工夫をして、放射能を食品から減らそう。」とか「ペクチンがチェルノブイリ汚染地域では対応策として使われている。だから方法はある。」といった「放射能とともに生きる暮らし」に頭を切り替えるほうが、「放射能を気にするな。忘れましょう。」あるいは「だまされるな。全部怪しい方法だ。」とアドバイスするより、私はずっといいと思うのですが・・・。


09. 2011年7月30日 09:17:50: FdMbol4lNc
 ◆片瀬久美子 に対する反論!!◆

  『放射性物質から身を守る食事法』より
      著者はロマンダクリニック院長(驚いたのは郡山市で開業)

 この本の153ページより

==ペクチン==ーー セシウム137の排出を促進
 
 放射性物質ノセシウム137は、94%が食物から、5%が飲み物から、

1%が呼吸によって体内にとりこまれます。

 体内に蓄積されたセシウム137は、とくに子供にとっては危険が

まします。

 ベラルーシの放射線保安員は、りんご、かんきつ類、ひまわりに種に

ふくまれる、粘りけのあるペプチンという物質を使って、セシウム137

のデトックス(毒物の解毒、体外排出)を試みました。

 チェルノブイリ原発事故で被曝したとみられる16万人をこえる

ベラルーシの子供達に対して、1996年から2007年にわたって、

18日間から25日間、アップルペクチン添加食品を、1日2回、

5gずつ服用させました。

 そのなかのある研究では、体内被曝をこうむった615人に対して

3週間、「アップルペクチン添加食品を服用するグループ」と「偽薬

を服用するグループ」とに分け、違いを検討しました。

 その結果、ペクチン添加食品を服用した子供のセシウム137のレベルは、

偽薬を服用した子供達より、統計学的に有意に下降しました。

 研究者達は、「チェルノブイリで汚染された地域の住民の食物に

ペクチンを加えた食品を摂取することで、蓄積されたセシウム137の

効果的な排出が促進される」という驚くべき結果を報告しています。

  3行ほど省略します。


                         ◆ 魔女へ ◆



10. 2011年7月30日 19:19:00: 7SIYGv3ft6
 あやしいのは、この記事を書かれたご本人。最近、自分の欠点を棚におくどころか、他者をみつけてそのまま振るかたが最近増えてるような印象です。あやしいって先に行ってしまった方が勝ちみたいな、こどもっぽい態度そのもの。
 まず初に、どうしてこのような記事を書かなければならなかったのか?
 もっと有効な放射能汚染対策を述べてそれと比較してあやしいというというロジックならまだしも、、。
 
 最初から、お話になりません。

 


11. 葛根湯 2011年8月03日 20:46:27: nXhkUQL56gdEE : GLMSzMCNL2
ホメオパシーが日本で問題になったのは、ホメオパシーに傾倒している助産師が乳児へのビタミンKの投与をしないように母親にすすめて、乳児がビタミンK欠乏症候群で亡くなった事件。「ホメオパシーで死者が出た」というと微妙に事実と違う気がする。
マクロビ批判などもあまりにも西洋医学一辺倒の批判であり、欧米でも代替医療的な指向が広がっていることを無視している。

12. 2012年10月27日 13:11:20 : TUPxsc98ho
秋月医師の批判までしているのですね

13. こんなこと言いたくありませんが 2013年5月21日 02:00:04 : KWbXNxra42c1o : H91h8jXvzY
まあ、とにかく反論するのがお好きな方なんでしょう。

頑張ってください。
すでに誰も信用していないような気もしますが(笑)

科学ジャーナリストでしたっけ?(爆笑)


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