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電池が足りなくて、
放射線量の計測に支障が出ているようです。
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放射線量計の特殊電池が品切れ 使えず“宝の持ち腐れ”(産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110723-00000088-san-soci
■生産工場が被災、需要は100倍
東京電力福島第1原発事故で、個人でも持つ人が増えた放射線量計。しかし肝心の電池が容易に手に入らず、使いたくても使えないという事態が深刻化している。線量計用の電池は特殊で、量販店に出回る量はもともと少なかった。そこに電池の製造工場が被災し、稼働を一時停止。需要と供給の不均等が続いているのだ。このままでは線量計が“宝の持ち腐れ”になりかねない。(小野田雄一)
◆「どこにもない」
21日、福島市内の大手家電量販店の電池コーナー。東京から出張に訪れたという住宅関連会社勤務の男性(35)は、線量計に使われる「CR2450」という規格のリチウム電池を探していた。
だが、店頭にない。従業員に尋ねたが「在庫切れです。取り寄せなら早くても1週間かかる」と説明された。男性は「会社に被曝(ひばく)量を報告しなければならないが…。福島市中を回ったけれど、どこにもなかった」と落胆した。
◆一般に出回らず
福島県では線量計用の電池不足が著しい。福島市の別の家電量販店従業員は「入荷できても、1人で50個、100個と買っていく人もいる」と話す。
なぜ、こうした事態が起きているのか。
東京都内の電池総合商社では震災前、線量計用電池の取引は月1000個程度だったが現在は月約10万個分の問い合わせが来ている。需要が100倍に膨らんでいる計算だ。
「CR2450」の電池は、主に医療機器や家電製品内部など特殊な用途に使われ、一般市場への販売ルートが確立されていなかった。しかし、原発事故で個人や一般企業でも線量計を導入する事例が続出。線量計メーカーが増産しているが需要に応じきれず、専用電池の供給も追いつかなくなっているのだ。
◆生産力の低下
生産力の低下も大きな要因となっている。電池総合商社によると、近年は電池需要が低迷し、各メーカーは自主生産から下請けなどに生産を委託するOEM(相手先ブランドによる生産)に切り替えてきた。
しかし、「CR2450」をOEMで各メーカーに供給してきた電池工場と、電池を一つずつ包装するパッケージ工場がともに福島県内にあり、東日本大震災で被災。生産設備の点検などで、電池工場は6月まで生産を再開できなかった。パッケージ工場の生産力も復旧半ばだ。
総合商社は、「わが社にも(一般市場には出回らない)パッケージ前の電池の在庫はあるが、パッケージされた電池は在庫切れ。そのパッケージ前の電池でも、福島に行く各県警やテレビ局などが大量に買っていく」と明かす。
その上で「現在、福島の電池工場では月約3万個が作られているが、大半は業務用で、一般向けは2000〜3000個程度ではないか。今後も電池が容易に手に入らない事態は続くだろう」との見通しを示している。
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