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どう乗り切るか、毎日、迷っているお母さんに(追加版)
http://takedanet.com/2011/07/post_12c8.html
平成23年7月22日 武田邦彦(中部大学)
今週日曜日に、どう乗り切るかについて整理をしてみました。
本当は、原発事故の前のように「なにも気にしないで気楽な生活を送ることができる」というのが一番です。はやく国が除染を進めてもとの生活を取り戻して欲しいのですが、それまでは自分で注意して被爆を避けなければなりません。(先回の表をそのまま示します。クリックをすると大きくなります。)
http://takedanet.blogzine.jp/.shared/image.html?/photos/uncategorized/2011/07/22/2.jpg
でも、少しずつ汚染が広がっていますし、スーパーに行っても地元の野菜しか売っていないということもあります。
そこで、
1) 本来は悠々、1年1ミリを守れるのが良いのですが、
2) 現実の生活でどこまで我慢ができるのか、
というのを計算してみたのが先回です。
そうすると、
1) 野菜や卵、お茶のようにあまり選べないものは、ある程度は注意しても、汚染されたものを買っても大丈夫、
2) 肉、お米など選べるものは徹底的に選ぶ、
3) 生活全般で少し注意をする、
4) 時々、へまをしてもよい、
ということがわかり、ほっと安心します。
・・・・・・・・・
そのときに調査が行き渡らなかったものは、
1) 豚肉、鶏肉
2) 牛乳
でした。その後、調査を続けていますが、やはり今の段階では、国内産は、
1) 産地がしっかりわかっている福島、関東、宮城以外の豚、
2) 同じく産地がわかっている鶏、
3) 産地偽装があるので、ルートがわかるもの、
に限定されるという悲しい状態です。
だから、じっくり選ぶ時間があれば、外国産(どこのものでも良い)を少し多めに買うようにしてください。
牛乳は相変わらず不明朗で、いくら調べても大手の販売会社はベクレルを言いません。だから、汚染されたもので計算をしています。
またしばらくたったら、状況が変わりますから、そのときはまた計算をします。
・・・・・・・・・
表では1年2ミリまでOKになっているので、それに疑問をもったお母さんもおられますが、これはあくまでも臨時措置で、5ミリに行かないようにこのぐらいの範囲に収めておけば、来年以後、なんとかなります。
3月に情報が行き渡らず、政府やテレビの言っていることを信じて雨に濡れてしまったり、子供を外で遊ばせてしまって、悔やんでいるお母さんもおられます。
それも考えて、ゼッタイに5ミリに行かないような数値で計算をしました。人間、少しのへまはあるものですから、それも考慮しました。
今後は、今回の牛肉のように、多くの人が汚染がどのように進むかを知るようになり、また今の暫定基準が高いことにも気がつきますので、今後は徐々に改善されると予想されます。
台風シーズンで風が吹くと、汚染地帯が広がりますが、同時に人のいない海や山にも拡散しますので、福島や関東の汚れは少しずつ減少していくと考えられます。
これは拡散の原理ですから、おそらくその通りに行くでしょう。それに福島の除染が進むことを期待しています。
(平成23年7月22日 午前9時 執筆)
武田邦彦
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