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セシウム汚染:「県や市から連絡なし」宮城の生産者怒り
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110718k0000m040094000c.html
毎日新聞 2011年7月17日 21時56分(最終更新 7月17日 21時58分)
東京電力福島第1原発事故の影響は、福島県外の畜産業にも及んできた。肉牛の餌とされていた稲わらの放射性セシウム汚染が相次ぎ発覚している宮城県では、事態を防げなかった国への怒りの声が上がっている。【川上晃弘、津久井達、篠原成行、宇多川はるか】
15日に稲わらから放射性セシウムが検出された宮城県登米市。繁殖用の雌牛を飼育し、飼料に同市産の稲わらを与えている佐藤尚衛さん(72)は「検出されたことも、今後どうすればいいのかも、県や市から何の連絡もない」と憤る。5月末〜6月初旬に農林水産省職員が開催した地元講習会では「登米市の飼料は安全」と聞かされていたという。
汚染牛の問題が発覚して以降、1頭60万〜70万円だった雌の子牛の値段が10万円以上下落。「さらに地元の稲わらからセシウムが検出されたとなれば、市場値はもっと下がるだろう」と懸念する。
大崎市で稲わら販売業を営む男性は「今後、いつになったら稲わらを売ることができるのか」と途方に暮れる。16日、市内の別の業者が福島県相馬市の農家へ販売した稲わらから、暫定許容値を超える放射性セシウムを検出。以来、取引先から「稲わらはどこで収集したのか」「管理はちゃんとしていたのか」との問い合わせが相次ぎ、20社近い取引先への販売が中断している。取引先は関東地方が中心で全体の約7割を占める。「今は大崎と言っただけで売れない状況。在庫をさばくのは当面無理でしょう」
大崎市内の精肉卸業「真成フーズ」は、地元ブランド牛「古川牛」を主に扱っている。社員の大内敏雄さん(55)は「古川牛の飼料は地元の稲わらが多く、売り上げ減に直結するのでは」と心配する。これまでにも周辺自治体で牧草からセシウムが検出されていたが、国や県からは肉の販売について具体的な指示はなかったという。「対策が後手後手に回っている。牛海綿状脳症(BSE)の時のように全頭検査を実施してもらわないと、風評被害がどんどん拡大してしまう」と訴えた。
今秋以降に収穫される農作物全体への影響を心配する声もある。県北部で稲作とともに稲わらを収集・販売している男性は、「これから収穫シーズンを迎える米は大丈夫なのか。稲わら以外にも被害が出ないか、不安は尽きない」。稲作農家の間にも「国はなぜもっと早く対応しなかったのか」との怒りが広がっている。
県は風評被害への危機感を強める。畜産課は「宮城の状態が福島と同じと思われては困る。稲わらから検出された放射性セシウムの値は福島より相当低い」と強調。食と暮らしの安全推進課は「牛肉に含まれる放射性物質のデータを示さないと、消費者にはなかなか納得してもらえないと思う。しっかり検査していきたい」と話した。
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