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川嶋諭 原発が温暖化の元凶とは、単に核反応に関して無知なだけだとは思うが
実は隠れ推進派という可能性もあるな
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/15456.
日本人から大和魂を奪う原発よ、さようなら 温暖化の元凶は、地元を堕落させ日本の未来を奪う
2011.07.16(Sat) 川嶋 諭
私たち日本人は、原子力発電から手を引くべきである。その理由はこれまでにも何度か触れてきたが、改めて整理してみたいと思う。菅直人首相が口では否定したとはいえ、恐らくは近々行われるであろう「原発解散」に備えて。
日本に原発が不要な5つの理由
原発が不要な理由は大きく分けて5つあるのではないだろうか。
1つ目は安全性。福島第一原子力発電所の事故のように、いったん事故を起こせば何十年、あるいは何百年にも及ぶ計り知れない被害をもたらす。
2つ目はコスト。原発の発電コストは決して安くない。福島第一原発のような事故が起きないことを前提にしても、水力発電や火力発電にかなわない。
特に世界の地震の約2割が集中していると言われる日本では、耐震性、耐津波性などの対策にフランスなどに比べけた違いのコストをかける必要がある。
3つ目は国防の問題点。沖縄県を除き日本全国に54基もの原発が並び、警察や自衛隊はそれらをテロやミサイル、爆撃などの攻撃から十分に守る防衛力を保持していない。
テロ攻撃に遭えば、54基の原子炉そのものが広島や長崎に投下された原爆とは比較にならない巨大な原爆に早変わりする危険性がある。
4つ目は地球環境に優しいどころか、地球温暖化に最も悪影響を及ぼす発電方式であること。この点は、どうも核兵器開発との表裏一体で原発を推進している米国やフランスの“常識”を鵜呑みにさせられているようである。
5つ目は大和魂を腐敗させるという問題点。天然資源をほとんど持たない我が国にとって、唯一の資源は人材のはず。優秀な人々が汗をかき、知恵を絞ってきたからこそ、いまの日本がある。
しかし、原発を推進すればするほど、日本人の精神を堕落させてしまう。やや穿った見方を許されれば、原発推進とは米国が日本の国力低下を狙って、巧妙に仕組んだ罠と見ることもできる。英国がかつて中国にアヘンを大量に売ったように。
日本人を堕落させる原発補助金
原発になど関わっていると、日本の未来のために汗をかき知恵を絞ることを忘れかねない。その意味では、原発が日本にいらない最大の理由はここにある。
これらの5つの理由のうち1〜3までは、「東西対立の遺物、原発よさらば」などで見てきたので、ここでは主に4つ目と5つ目の問題について考えてみたい。
まずは地球温暖化について。この問題は、原発推進論者によって巧妙に二酸化炭素(CO2)問題にすり替えられていることが多い。つまり、原発はCO2を排出しないから地球を温暖化させることがなく地球に優しい、と。
確かに、原発はCO2を発生させない。しかし、熱効率の高い火力発電所に比べ、大量の熱を地球に放出している。これが温暖化でなくて何なのか。
最新鋭の液化天然ガス(LNG)を使ったコンバインドサイクルの火力発電所は60%近い熱効率がある。つまり、LNGを燃やした時に発生するエネルギーの6割を電気に変えられる。
地球を暖め続ける核燃料
一方の原発は3割にとどまる。つまり、ウランを核分裂させて得られるエネルギーのうち電気に変えられるのは3割だけで、残りの6割は熱となって地球上に放出されている。
こうした大本の地球温暖化効果に触れず、「火力は化石燃料を燃やした時にCO2を発生するから地球に優しくない」と言うのはおかしい。
しかも、原発の場合は、使い終わった後の燃料、使用済み核燃料もずっと熱を放出し続ける。原発運転中のように一気に大量の熱は出さないものの、使い終わってからもじわじわ何十年、何百年と熱を出し続ける。
使用済み核燃料が出し続ける熱量はもちろん原発のエネルギー効率を計算する分母に入っていないので、これをもし加えたら原発のエネルギー変換効率は3割などというレベルでは全くなく、極めて低いものとなる。
地球温暖化効果が最も高い発電方式と言っても過言ではないのだ。
ウランは石炭、石油と同じ燃料でも大違い
そして、ここが最も大切な点だが、核燃料は「燃料」と書くから誤解してしまうのだが、決して燃やしているわけではないことだ。核燃料は核分裂でエネルギーを得ているのである。
これはCO2問題とは全く次元の異なることに注意しなければならない。
つまり、地球が太陽からエネルギーを受けて、光合成によって大気中のCO2が植物の体となり、それを食べて動物が育ち、またその死骸が分解されたり燃えたりしてCO2に戻るというサイクルとは全く別ということである。
原発は、地球が生まれた時に地中に閉じ込められたウランを掘り出し、何もしなければ決して熱を発生しないものをわざわざ人間が手を加えて核分裂を起こさせ、熱を取り出しているのである。
太陽エネルギーとは全く別の熱源を作り出し、一部は電気エネルギーとして人間が利用しつつも、その大半は地球を暖めることに使っているのだ。
地球にとって太陽と違う熱源となる核エネルギー
石炭や石油を掘り出して、それを燃やして電気を発生させたり自動車を動かしたりするのも同じと思う人がいるかもしれない。
しかし、石炭や石油はウランと違って、大気中のCO2が光合成によって植物、そして動物の形に変わり、それが地球の地殻変動で地中深くのある層に閉じ込められたものである。もともとは地球に降り注いだ太陽エネルギーが形を変えたものにほかならない。
バイオマスがクリーンエネルギーの1つに数えられるのは、太陽エネルギーが植物の形に変わったという理由だが、その意味では石油や石炭もCO2が炭素になってCO2に戻るまでの周期が違うだけで、基本的には太陽エネルギーのリサイクルと言える。
地球に降り注いだ太陽エネルギー以上のエネルギーを生み出しているわけではないのだ。原子力発電が核分裂によって新たに熱源を生じさせているのとは決定的に違う。
問題は人間が化石燃料を急速に使い始めたことで温室効果ガスの仲間であるCO2の大気中濃度が増えて地球の温暖化を加速させているのではないか、ということだが、実は地球上のCO2濃度は地球の歴史上、いまは最も低い値にあって、その濃度はほとんど増えていない。
CO2の増加は雲を増やし地球を冷やす
また、人間が化石燃料を燃やしてCO2を大気中に排出するぐらいだと、実は温暖化効果があるかどうか疑わしいという説もある。
東京大学の名誉教授で千葉工科大学教授の松井孝典さんは「人間が化石燃料を燃やすぐらいで増えたCO2は、むしろ雲の発生を促し地球を冷やす効果もある」と言う。
残念ながら雲の詳しい発生メカニズムが分かっていないため、CO2の濃度上昇との因果関係を定量的に判断することはできないようだが、雲の発生を促すことは間違いなく、また水分子のかたまりである雲による地球の冷却効果は、CO2などの温室効果ガスが束になってかかってもかなわないほど大きいという。
このように、CO2が地球温暖化の元凶であり、それを排出しない原発こそ地球温暖化防止の味方だという考えは全くのデタラメなのである。
例えば、分子量が大きくCO2以上に温暖化効果があるとされてきたフロンは、オゾン層を破壊して極地にオゾンホールを作り、人体に有害な紫外線を透過させるため使用が厳しく制限されるようになった。
化石燃料の枯渇問題を先送りするシェールガス
しかし、最近の研究ではこのオゾンホールが雲の発生を促し、高い地球冷却効果を生み出すとも言われている。オゾンホールで肌の弱い白人に皮膚ガンが多発するのはお気の毒だが、温室効果ガス=地球の温度上昇という極めて単純な方程式を鵜呑みにするのは危険である。
一方、化石燃料の枯渇問題は確かに目の前にある。しかし、幸いなことにシェールガス革命が現実のものとなり始め、枯渇問題にかなり時間的余裕をもたらしてくれることが分かってきた。(「原発を不要にするシェールガス革命」)
この時間稼ぎができている間に、これまでのように原発というわき道にそれることなく、本命のエネルギー革命へ日本を誘う必要がある。太陽光、風力、波力、地熱、そして忘れてはいけないのが、日本のお家芸の1つである燃料電池。つまりは水素の利用だ。
自動車の世界では、ハイブリッド車から電気自動車、プラグインハイブリッド車、そしてその次は燃料電池車の時代へと着実に向かい始めている。その燃料電池車の開発では、トヨタ自動車とホンダが世界をリードしている。
また産業用、家庭用にも燃料電池は普及を始めているが、燃料電池とは違った形で水素を発電に使う技術も研究が進んでいる。水素を燃料にしたガスタービンである。
熱効率が60%を超える水素ガスタービン
ガスタービンは一般に、LNGなどを原料にするがLNGの代わりに水素を燃料にすると燃焼温度が1700度以上に上がり、60%以上の熱効率を得ることが可能になる。しかも燃えたあとの排ガスは水蒸気なので、地球環境には極めて優しい。
水素は非常に反応しやすい元素のため、保管のための高圧のタンクにはチタンが用いられることが多いが、それでもミクロのひびが入りやすく、放置すれば破断に至る。水素の扱いは日本の得意な材料技術が最も発揮される分野だ。水素吸蔵合金もまたしかり。
このままずるずると原発を続けるのか、あるいは原発に見切りをつけて、別の技術に乗り換えていくのか。すべての原発を再開するなとは言わないが、基本路線だけは明確にすべきである。そうでなければ、技術開発に弾みがつかない。
最後の5つ目。原発が建設される町に大量の補助金が投入されている問題だ。そもそも原発が安全ならば、なぜ多額の補助金が必要なのか。原発によって雇用が生み出されるのだからそれで十分ではないのか。
必要以上のカネが人々の手に渡れば、いつしかそれに頼り切るようになり、それなしでは生きていけなくなる。アヘンや麻薬と同じである。人間の堕落を招く。
補助金頼りで原発賛成の愚
福島県で深刻な放射能被害に遭って苦しんでいる人たちの気持ちをよそに、日本のいくつかの町では原発の再開や新規建設を求める声が上がっている。それらの根底にあるのは、もちろん補助金である。
確かに日本の地方が苦しいのは分かる。しかし、原発と補助金を呼び込んでも本質的な問題解決にならないどころか、自分たちの身を滅ぼすだけである。それは世界の歴史が証明している。
アメリカ大陸から大量の銀が入ってきたスペインは、技術革新が途絶えて力を失った。産油国の多くも大量のカネを得ながら、産業構造を高度化できないで悩んでいる。
かつて米国に住んでいた頃、ある米国人が言っていた言葉を思い出す。「私たちはネイティブアメリカンにひどい仕打ちをした。その償いのために彼らに多額の保証金を渡した。しかし、本当にそれが良かったのだろうか」と。
ネイティブアメリカンが米国社会で成功したという話はほとんど聞かない。米国社会で成功を収めるのは徒手空拳でやってきた移民たちだ。
天然資源に恵まれない日本は、国民一人ひとりの創意工夫とチャレンジ精神がなければ国力は高まらない。原発が建つ町を補助金漬けにするということは、それを損なう行為以外の何物でもない。
原発を再開、あるいは新たに建設を進めたいなら、少なくともそのような補助金制度を廃止してからにすべきである。
三井適夫 · NPO法人黒部まちづくり協議会 会長
原発不要論はたくさん見てきたがこれは大変分かりやすく、説得力がある。
確かに原発が大和魂を腐敗させてきた事実は否めないと感じる。
そして我々日本人は日本の国自体が固有の歴史と、
外国と全く異なる背景で創られ今日に至っている事実を
もっと認識すべきだと感じる。
4 · いいね! · 返信 · 12時間前
岡本 恭典 · 国際パールス有限会社 代表取締役
う〜ん、核廃棄物でも天然ウランでも崩壊熱は出るのだから、計算式に入れない方が正しくないかい? 天然ウランが決して熱を出さないと言い切っているのは、明らかに間違っていないか? それと、温暖化の総熱量が原発の熱量と同じぐらいにならなければ、原発が温暖化の原因とは言えない。つーか、太陽の活動の方がよっぽど影響が高いと思うのだが。
2 · いいね! · 返信 · 15時間前
Toshinao Abe · 岩手大学
具体的なエビデンスが無い空想科学小説ですか?!
補助金が悪と言うのであれば、大学に企業・国などから提供される研究助成費も同じ理屈で悪になると思うのだが?
原子力でも他の分野でも真理探究に努力する研究者は日本には数多くいる。
反原発の結論ありきの論証。
本来正すべきは対立イデオロギーを有する問題をエビデンスに基づく議論ではなく、金や数の力で押し切ろうとする問題。
そこに利権が生まれ、腐敗を生み出す。
現に再生エネルギーにおいてもSBMの孫氏がそうしたことを露骨に始めているでしょう?!
そうしたことを冷静に時間軸と優先順位で考える必要があるのでは?
これは少し内容としてひどいのでは?
1 · いいね! · 返信 · 16時間前
鈴木 裕 · 筑波大学
その水素ガスタービンの燃料の水素はどうやって賄うのですか
シェールガスみたいに何処かから湧いてくるのですか?
頑張って探してください
1 · いいね! · 返信 · 16時間前
平光 旭 · 勤務先: リゾートトラスト
この記事はひどい...。あ〜だこ〜だ言って5ページ読ませておいて具体的な結論は0。これで飯が食えるとはまだまだ日本は幸せな国だなぁ。
1 · いいね! · 返信 · 16時間前
大橋 大樹
原発と大和魂ってどこまで行く気や・・・・
1 · いいね! · 返信 · 16時間前
今泉 隆志 · 熊本機能病院 麻酔科医師
釣りとしての記事なのか、基本的な物理学を理解できていないのか分かりませんが、ひどい内容の記事です。特に地球温暖化に関する部分。原発の是非を議論するのは重要ですが、これではなぁ。
いいね! · 返信 · 6時間前
Hikaru Taira · Life Technologies Japan Field Application Scientist
まともな頭なら、自分で物事を調べて考えたらこんな記事書くことはあり得ない。申し訳ないが、本当にひどい記事だ。
いいね! · 返信 · 15時間前.
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