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(Accident nucléaire de Fukushima-Daiichi : l’IRSN publie une mise à jour de sa note d’information sur l’impact sur le milieu marin des rejets radioactifs consécutifs à l’accident: IRSN)
http://www.irsn.fr/FR/Actualites_presse/Actualites/Pages/20110712_Accident-fukushima_impact-rejets-radioactifs-milieu-marin.aspx
福島第一の原子力事故:IRSNは、事故によって生じた放射性放出物の海洋環境への影響について、情報文書を更新し発表する
2011年7月12日
福島第一原発で発生した事故により、海洋環境に強い放射能汚染が生じた。発電所が主要な源となって、汚染水が直接放流され、これは4月8日頃まで続いた。また、少なくとも、3月12日から22日までに大気中に放出された放射性核種の一部が、海洋に降下している。
発電所のすぐ近くでは、3月下旬から4月上旬にかけて、海水中の濃度は、セシウム134・137が数万ベクレル毎リットル(Bq/l)、また、ヨウ素131が10万Bq/lを超えていた。ヨウ素131は半減期が短いため(8日)に急速に減少し、5月下旬の計測結果では検出可能な限界を下回った。4月11日からこの水域でのセシウムの濃度は減少を始め、4月下旬の数値では100Bq/l近くまでになり、さらに、6月には数十Bq/lになっている。海水に溶けた放射性核種は、海流によって運ばれ続け、海洋の膨大な水によってかなり遠方まで拡散が続いたため、その濃度はますます小さくなっている。北太平洋の範囲では、今後数年間、放射性セシウムは検出可能な状態が続くが、その濃度はかなり小さいだろう(海水中に永続的に存在する天然の放射性核種であるカリウム40の、約5000分の1の濃度)。
水中に浮遊する微粒子に付着した放射性核種は、沈殿することによって海底面を汚染する。特に発電所近くの沿岸では、沈殿物による汚染が4月下旬に計測され、5月と6月の再計測によっても確認されている。
事故が発生した発電所近くの沿岸では、汚染された土壌の表面にある水が流れ込むために、放射性物質が海に運ばれ継続的に供給される。そのため、海水にある程度の汚染が計測される事象は、その間は続くかもしれない。
海水の放射能汚染により、藻類・魚類などの海洋生物が被曝し、汚染される。沿岸で4月下旬まで獲れる魚であるイカナゴ類は、福島第一原発の南で、出荷許容上限値の25倍に達する、数百〜数千ベクレル毎キログラムの放射性核種の濃度を示した。福島県内で採取された他の海洋生物からも、数十〜数百ベクレル毎キログラムの、ある程度の汚染が引き続き計測されている。海水中の放射能核種の濃度は減少しているが、調査は継続されるべきだ。
>>2011年7月11日現在のIRSN情報文書のダウンロード: 『福島第一原発の事故による放射性放出物の、海洋環境への影響についての知識を更新した総論』(pdf文書)
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(投稿者より)
フランスIRSN(放射線防護・原子力安全研究所)が、福島原発事故が海洋環境に及ぼす影響についてまとめた報告を、先日更新しています。この文章は、その要約となります。誤訳があるかもしれません。ご容赦下さい。
5月の報告と比べ、放射能の濃度は確実に小さくなっているということです。しかし、半減期の長い放射性セシウムなどが数ヶ月で安定することはないので、これは単に海流に乗って流れたか、海底に沈殿したかのいずれかということです。
海流に乗った海洋への拡散についての評価には、よくわからない部分があります。世界の大国は20世紀後半に、南太平洋などで盛んに核実験を行いました。その時に、大量の放射性物質が発生・拡散しているはずです。それとの比較検討がなければ、公平さを欠くような気がします。
「イカナゴ」についての記述が、IRSNの報告ではたびたび見られますが、この魚はプランクトンなどを食べるようです。つまりは、生物濃縮への警戒を喚起しているように思えます。pdfファイルにある本文の地図には、魚が獲れた水域と、その計測結果を地図化したものが掲載されています。
さらに、報告の内容をお読みになりたい方は、リンクをクリックしていただければ、そのpdfファイルを読むことができます。
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