http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/329.html
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政府はEUのストレステストを参考にして日本の原発の再稼動の条件にする予定だそうだ。
(日刊工業新聞HP記事参照)
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0820110707abau.html
>海江田万里経済産業相は6日、定期点検などで停止している原子力発電所の
>稼働再開に向けて稼働中を含む、すべての原発について設計の初期段階で
>織り込んだ地震や津波などに対する安全や耐久性の余裕度合い(安全裕度)を
>評価するストレステストを実施することを明らかにした。
>経産省は欧州連合(EU)が6月に着手した“EU方式”を参考に、
>評価の項目や方法を詰めて早期に実施する方針だ。
EUのストレステストの猿真似には問題点が二つある。
まず、第一に、そもそもEUは本気でストレステストするのかという点だ。EUのストレステスト自体が本気なのか茶番なのか不明な事だ。最終結果が出るのは来年(2012年)の予定だ。
第二に、地震国の日本で大地震のほとんど無いEUのストレステストを参考にして意味があるのかという点だ。
*****
第一点について述べると、現在のEUには旧東欧諸国も加盟しており、旧ソ連製の旧式の軽水炉(VVER -440/213)が稼動している。
「VVER -440/213」は安全性関わる事項に疑問が指摘されているようだ。
(財団法人・高度情報科学技術研究機構HPの「原子力百科事典 ATOMICA」記事参照)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=02-01-01-03
>VVER−440/V−230およびV−213では、事故時局所化系と呼ばれる
>原子炉格納システムを有しているが、配管や原子炉容器を区画化された小部屋で
>覆ったものであり、原子炉格納容器とは呼び難い。
それらを廃止できるだろうか?それらが廃止されそうなら旧東欧圏のスロバキアやチェコやハンガリーで問題になってニュースになるはずなのにそういう報道が無い。EUは現在は経済的にも通貨危機状態なので経済的問題に発展しそうな場合は弱腰になるのではなかろうか?
第二点について述べると、歴史上、EU内でマグニチュード7以上の地震が確認されているのは、wikipedia「地震の年表」によれば、イタリア、ポルトガル、ギリシャ、ルーマニアのみで意外とアルプスのあるスイスやオーストリアはマグニチュード7未満の歴史地震しかない。
また、wikipedia「世界の原子力発電所の一覧」によれば、上記の国のうち現時点で操業している原発があるのはルーマニアだけなのだ。
逆に日本では陸地でもマグニチュード8の歴史地震が起きているのだ。
さらに、津波については日本のすべての商用原発は海に面しているが、EUの原発は内陸部にも多く、海に面した沿岸でも安定な北欧の陸地の内湾のバルト海沿岸や英国や英仏海峡に面したフランスに多い。そもそも、英語で津波を意味するtsunamiの語源は日本語であって、大津波は英国にはなかったのだ。
EUで大津波があったのは東地中海のエーゲ海と南欧であって大津波の危険性が日本並みなのはスペインのバンデリョス原発くらいだ。
wikipedia「世界の原子力発電所の一覧」参照
wikipedia「地震の年表」参照
wikipedia「津波」参照
wikipedia「欧州連合」参照
European commissionのホームページ「Stress tests」参照
http://ec.europa.eu/energy/nuclear/safety/stress_tests_en.htm
尚、上記サイトにストレステストの内容と原発地図がある。
*****
つまり、本気でEU域内の危険な原発を廃止させるか否かも不明で、大地震がほとんど無いEUのストレステストのマネして合格しても安全とは言えないのだ。
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