http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/255.html
Tweet |
夏バテに打ち勝つスタミナ源として思い浮かぶのは、やはり、ちょっとぜいたくにウナギか牛肉だろう。明治の文明開化の「食」を代表する牛肉は、当時から滋養強壮の効能を期待されていた▼森鴎外は自らの家庭をモデルにした短編「金毘羅(こんぴら)」で牛肉に救われる女の子を描いた。作品の中で発疹と激しいせきにより衰弱した鴎外の長女茉莉(まり)は、いまのハンバーグに相当する牛ロースのひき肉焼きとネギのバター炒めの付け合わせを食べて奇跡的に回復する▼健啖(けんたん)家として有名な正岡子規も牛肉が大好きだった。頭脳を使う人には牛肉の栄養が一番と説き、<八千巻(やちまき)の書読み尽きて蚊の如く痩す☆生ける君牛を喰(く)へ>と牛肉を勧める歌も残している(柴田宵曲(しょうきょく)「明治の話題」ちくま学芸文庫)▼福島県南相馬市の畜産農家が出荷した牛の肉から放射性セシウムが検出された。汚染された牛肉は、道内にも流通していた。福島第1原発の水素爆発時に屋外に置かれていた稲わらを食べたためという▼牛はひたすら餌を食べ乳を出し、あるいは肉となって良質な栄養を私たちに受け渡してくれる。その魂は「いただきます」と手を合わせられ、「おいしかったね」と笑顔で感謝されてこそ浮かばれよう▼牛の内部被ばくを人ごととは思えない。このままでは、遠くマリアナ諸島沖でふ化したニホンウナギも、列島に近寄るのを嫌がらないか心配だ。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/305213.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素14掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。