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20110711 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://youtu.be/ItGE1gE_UrY
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http://d.hatena.ne.jp/pinsuke/20110711/1310390109
2011-07-11
小出裕章・たね蒔きジャーナル7月11日(牧村しのぶのブログ)
小出裕章・京都大学原子炉実験所助教による福島原発事故の解説
毎日放送ラジオ「たね蒔きジャーナル」(月〜金曜)
11日放送分(63回)書き起こしをメールより転載させていただきます
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原発関係のニュース、南相馬市のセシウム問題、同じ農家の加工肉が静岡、大阪、東京、神奈川、愛媛と5つの都府県に流通されていました。福島事故で、緊急時避難準備区域の牛から、3200ベクレル/kgの肉が出ましたがこれは流通せず、しかし、先月までに出荷した肉が流通しているのです。静岡市は、1998ベクレル/kgのセシウムを発見し、もう14.8kg販売・消費されています。えさのわらから17000ベクレル/kgのセシウムで、基準値の56倍なのです。原発事故当時屋外にあったわらであり、震災後物流が滞り、仕方なく牛に与えられました。平野さん、起きると危惧されていたことが起きたとのコメントでした。全頭検査も必要かも知れません。
追加のストレステスト、政府が結論を出し、運転再開に統一見解で、EUの導入しているストレステストを参考に2段階の評価を行い、津波・地震にどこまで耐えられるか、運転を続けるかを評価します。しかし、新たな安全評価の具体的な内容は未定です。安全委員会、保安院が数日中に作成し、電力会社が検査を行い、安全委が評価と、チェルノブイリは起こらないと言っていた安全委が行うのです。
玄海原発やらせ問題、佐賀県が委員会を開き、九電を参考人として招き、誰がメールを作ったか、九電は明らかにしていません。賛成メールの2割がやらせなのです。平野さん、深刻な話なのに、喜劇に見えると言われました。ストレステスト、安全の余裕と言うことが分からずなぜ言えるのか、というコメントです。九電のやらせ、三すくみ(九電と佐賀県の利害が絡み、九電は決算を控え、半期で1000億円の損失であり、それだけ原発が安く、安全を代償に走っていたということ)であり、石油・LNGで6〜9億かかる、それを受けて自治体も九電から企業献金を受けており、地元企業が九電により潤うので、早く再開したいとのことで、住んでいる国民はないのです。また、安全委員会の責任は問われていません。斑目氏、答弁する資格もないとの平野さんの指摘で、そんなもののチェックは無意味である、責任を問われたのは西山氏のみ、それも不倫でした・・・
JNNの世論調査、再稼動反対が58%、賛成35%、原発が総選挙の争点なると8割が答えています。千葉県のゴミの灰からセシウムが検出され、剪定された木の枝などのものと言われています。
そして、小出先生のお話、牛肉について、南相馬市の農場の牛からセシウムが出たこと、わらが原因と小出先生も思われています。わらは、事故当時屋外にあり、汚染されて然るべきで、このセシウムの値、原発から30kmほどで、放射能が北西に流れ、風下になり、この汚染はごく当たり前なのです。近隣に比べて南相馬は比較的低いと水野さん思っていたのに、ばらつき、ホットスポットが起こったためと小出先生の判断です。また、加工肉が各地に流通し、「3月11日を境に世界は変わった」、放射能まみれになってしまい、大阪は例外ではない、それを受け入れないといけない、子供には食べさせてはいけない、わからないままの流通を変えないといけないということです。全頭検査をしたら、どれを子供に与えたらいけないか分かる、それを東電に責任を取らせて検査をやらせるべき(東電に買い取らせても、捨てるだけであり、1次産業は壊滅する、それより、検査して、大人が受け入れるべき)という見解です。
しかし、最初のスクリーニング(体の表面)は抜けており、外部からでは分からない、一頭ずつ、内部被曝を調べるべき、東電にこの大変な検査をさせるべきとのことです。
リスナーより、セシウムを含む肉を食べていたらどうなるか、セシウムはアルカリ金属(カリウムと同じ挙動を取る)、セシウムは全身に分布し、排泄もされるが、カリウムを取るとセシウムは排泄されるが、全部排泄されるのではない。セシウムは半減期30年、人間の代謝はもっと早く排泄されるのです。大人は、セシウムに汚染されたものを、どう摂取するかを考えるべきなのです。しかし、カリウムはあまり分布していない、カリウムだけ取るのは無理、「大人は被曝をあきらめるべき」とのことです。
関東、福島以外のところからも汚染肉の出る可能性はあり、チェックして摂取を抑える必要があるのですが、どの食べ物がどれだけ汚れているか、それを検査して明示しないといけない、これは魚介類も同じです。日本の政府は基準を超えたものはダメ、それ以下は安全と言っているが、サイエンス的にはあり得ないのです。
ゴミの焼却、千葉県柏市のゴミからセシウムが9倍出ている、これまでは下水処理施設の汚泥でしたが、今回は一般のゴミであり、これについて、小出先生、放射性物質を環境にでないように苦労していたが、そんなレベルではない、木の枝、葉っぱが原因であり、これについて、放射能は増えも減りもしない、汚染はそのままで、濃度が変わるだけであり、燃やさなくてもそこにあるので、「日本の法律体系が適用できない汚染になっている」のです。
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