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東日本大震災:福島第1原発事故 循環注水冷却、完全移行1週間 収束「天候頼み」 (毎日新聞) 
http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/134.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 7 月 09 日 23:34:48: igsppGRN/E9PQ
 

東日本大震災:福島第1原発事故 循環注水冷却、完全移行1週間 収束「天候頼み」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110709ddm008040012000c.html
毎日新聞 2011年7月9日 東京朝刊

 ◇水漏れ/余震/台風リスク

 東京電力福島第1原発で、浄化した汚染水を原子炉に注水して冷却する「循環注水冷却」へ完全移行して8日で1週間を迎えた。早期の事故収束には、原子炉冷却と汚染水削減の両方の役割を果たす循環注水冷却の安定運転が不可欠。しかし、2カ月弱の突貫工事で建設されただけに、水漏れなどのトラブルや余震、台風のリスクが付きまとう。東日本大震災発生から間もなく4カ月。冷却システムの課題と収束への道筋を探った。【中西拓司、斎藤有香、河内敏康】

 「配管回りは4キロもある巨大システム。どんなトラブルが潜んでいるか分からない」。循環注水冷却の一部を担う東芝の担当者はこう語った。浄化システムでは油分離装置(東芝)▽セシウム吸着装置(米キュリオン社)▽除染装置(仏アレバ社)▽塩分除去装置(日立など)−−の四つの過程を経て放射性物質を取り除く。

 第1原発内の汚染水は6月末時点で約12万立方メートル。海などへあふれだす恐れがあったが、27日に浄化システムが本格運転し、ぎりぎり間に合った。今月2日には炉心の全冷却水を浄化システムからの処理水だけで賄うことができ、循環注水冷却へ完全移行した。8日までの累積汚染水処理量は1万6815立方メートルとなった。

 第1原発では震災後、通常の冷却システムが使えないため、ダムの淡水などを冷却水に使ってきた。しかし、格納容器破損などから放射性物質に汚染された冷却水が建屋内外に流出。一方で汚染水の発生を減らすため冷却水を絞れば、原子炉の温度や圧力が上昇する懸念があり、収束作業の障害になっていた。

 東電は事故収束の工程表の中で7月中旬までに「放射線量が着実に減少傾向となっている」ことを目指しており、今後はいかに循環注水冷却のフル稼働を実現するかが課題だ。

 東電は1日の汚染水処理量の目標を1200立方メートルと掲げていたが、実際は1000立方メートル強。放射性セシウムを吸い取るフィルター(直径90センチ、高さ2・1メートル)を交換するため停止する必要もあり、浄化システムの稼働率は76%程度にとどまる。稼働率が現状のまま推移した場合、現在の全汚染水を回収できるのは11月上旬、今後80〜90%を確保できた場合は10月下旬になるとみられる。

 ◇今後1カ月は綱渡り

 浄化システムが安定運転すれば、1〜4号機の建屋などにたまる高濃度汚染水は徐々に減っていくことが期待できる。しかし、そのためには台風などによる雨水や地下水の浸透がないことが前提。5日現在、タービン建屋のたまり水の水位は、外部に漏れ出る危険性のある高さから約27〜54センチ下にあり、収束は「天候頼み」(東電の担当者)の側面もある。東電は「台風などで予期せぬ水位の上昇があるかもしれない。水位を約1メートル下までに抑え余裕を持たせたい」と説明する。

 また、浄化システムの入る集中廃棄物処理施設は原子炉建屋に比べ耐震性が劣るほか、4キロに及ぶ配管には無数のつなぎ目があり、余震の影響が懸念される。システム自体、汚染水の流れが直列の1ルートしかないため、途中1カ所でも配管の詰まりなどが生じると全システムが止まる弱点もある。

 東電は、現在のシステムにバックアップ装置を並列設置して、トラブルや補修交換の際の「迂回(うかい)ルート」にする方針だ。しかし、バックアップが実現するのは8月上旬。今後1カ月間は単一ルートによる綱渡りを強いられることになる。

 汚染水処理で生じた高レベル放射性物質を含む汚泥(スラッジ)の処理も頭が痛い課題だ。今月12日までに発生が予測される汚泥は163立方メートルで、年末までに約2000立方メートル(ドラム缶換算で1万本)発生する見通し。放射性セシウムを吸い込んだ使用済みフィルターも12日までに63本出るとみられる。東電は1年で400本出ると見込むが、想定より早いペースで蓄積が進んでいる。

==============

 ◆汚染水浄化システムを巡る経緯◆

 5月17日 東電が工程表に「循環注水冷却の確立」を明記

 6月 9日 東電が汚染水浄化システムを公表

   10日 セシウム吸着装置の配管接続部などで水漏れ

   11日 同装置でコンピューターのプログラムミス発覚

14〜15日 同装置、除染装置の試運転開始

   16日 システム全体の試運転開始。セシウム吸着装置で水漏れ

   18日 同装置で、放射線量が部品の交換基準を上回り、停止

   21日 除染装置のポンプ停止

   22日 セシウム吸着装置で弁の開閉表示ミス

   24日 淡水化装置の運転開始

   27日 システムが本格稼働。循環注水冷却を開始したが水漏れなどがあり停止

   28日 循環注水冷却を再開

29〜30日 水漏れなどのミス相次ぐ

 7月 2日 循環注水冷却へ完全移行
 

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コメント
 
01. 2011年7月10日 06:36:01: oWbillhalg
燃料などとうの昔にもぬけの殻の原子炉領域で水をせっせと回したところで漫才のネタにしかならんというのに、原子炉の循環冷却などとまだ間抜け話をしているのか?
いい加減にしろ!

お前達記者は情報を分析して疑問を追求する頭をホントに持っているのか?
とにかくこいつらは、東電や保安院の言いなりになり彼らが流す誤った前提(まともに分析する頭を持ってるなら前提がおかしいことくらい気が付かないわけは無い)で、記事を展開するから始末が悪い。


02. 2011年7月10日 07:09:27: yAZZCLUgJo
第1原発内の汚染水は6月末時点で約12万立方メートル。海などへあふれだす恐れがあったが、27日に浄化システムが本格運転し、ぎりぎり間に合った。

こんな提灯記事、だれが信用するんだ!

汚染水、メルトスルーした話は、どこに行ったんだ?

周辺防御壁はどうなっているんだ?

安全、安心を伝える前に、やることがあるだろう?

お金の無駄使い、時間の無駄、電力の無駄、君たちの存在は?


03. 2011年7月10日 07:09:50: PacvjesIyA
いいなり記事、いいなり報道のNHK大手マスコミはもう見ていない。
信用は政府東電並に、地面にメルトスルーしてしまった。

04. 2011年7月10日 08:33:49: B3FrSkvLWQ
<循環注水冷却について>教えて欲しい。

私が知らないだけかもしれないが、どの部分が循環注水冷却されているのか、だれか教えて欲しい。
フクシマ第一原発内には、周知のように1号炉から6号炉まであり、5,6号炉は一応安定しているとのこと。問題は1号炉から4号炉だが、各々には原子炉と使用済み核燃料プールがあり(@4号炉の原子炉は空ということになっているようだが。A共用プールもあるという記事もどこかで読んだ記憶があるが)、原子炉の核燃料はメルトスルーし、どうやら地下に潜り込んでいっているようだということ。
また使用済み核燃料プールも破損しているとか、していないとか言われている。
そのうち一体何号炉のどの部分を循環注水冷却しているのだろうか?

どうも新聞記事等はこの部分を曖昧にし、第一原発全体が循環注水冷却されている印象を与え、読者に「進展」や「安心」を刷り込んでいるような気がするのだが。

ついでながら、
一部だけでも可能な範囲内で循環注水冷却はした方がいいのだろうか?
それともそれは気休めに過ぎないのだろうか。
識者の見解を聞きたい。


05. 2011年7月10日 08:56:37: DprNjXc3KE
読めば判るが、高濃度汚染水のフィルタリングが目的で、3月12日の段階でペレットが崩落してしまった炉心の冷却は関係していない。

その結果が、これから多量に出続ける更に高濃度に放射能汚染された汚泥とフィルターというわけだ。

既に管理下にない核燃料が環境に放出する放射能漏洩は、これからも何年と継続するので、それを地下水や降雨なども含めて増え続ける汚染水のフィルタリングという形で、一部回収しようという試みだ。

それとて稼働率が70%強で、バックアップが必要だし、耐久性が懸念されるということだ。
要するに、最終的な解決法とは関係なく、今できる日本の精一杯の限界を示しているに過ぎない。
もしこの記事で、何かが解決に向かっていると勘違いするとなれば、明らかな誤りだが、そこは、読者の、国民のリテラシーが問われているということだ。


06. 2011年7月10日 09:09:25: B3FrSkvLWQ
05<さん

とすると、表題の「冷却」という言葉はごまかしということでしょうか?

                      04<より


07. 2011年7月10日 09:22:02: Ecrp7jNIas
コメント諸氏の意見はすべてうなづける。
冷却と言っても、どれ程の温度の汚染水が、どこで、どのような方法で、何度まで冷やされているいるか、記事は書いていない。政府東電はデータを持っているはず。記事は大本営発表そのままの垂れ流し記事だ。
溜まっていた汚染水12万トンのうち1万トンほどが処理されたことになる。汚染水の水位にも変化が出ているはずなのに、何も記載がない。都合の悪いデータは出さないと言うことだ。
冷却も循環も旨く行っている証拠は何もない。政府東電はまだ水棺作戦を捨てていない。しかし、その前提でさえ着手には程遠い。
今や、原子炉敷地の至る所から蒸気が噴き出している。夜には、それがハッキリ判る。画面上の右に注意して見てほしい。
http://www.youtube.com/user/fuku1live#p/u/3/KZvfk10-Vvc

08. 2011年7月10日 10:20:26: iQinVlOl1c
冷却水掛け流し状態の循環冷却システムばかりに目を奪われている場合ではない。
溶融した燃料は今どうなっているのか。メルトスルーを超える最悪の事態であるメルトアウト:地下水直撃の恐怖を政府は隠している。
全周約4kmにわたって配管が延びる循環冷却システムは、度々ホースの継ぎ目から漏水があるが、地下に流れ出た高濃度汚染水が見つかった場合にはメルトアウトを隠蔽するために政府はホースの継ぎ目から漏れた汚染水が原因だと言い訳をするに違いない。要注意だ。

09. 2011年7月10日 11:49:41: B3FrSkvLWQ
07<さん

冷却というのは汚染水の冷却ではなく、臨界に達しないよう核燃料を冷却すること
ではないのか?
それやこれや、こちらも無知なため色々な誤解、思い込みがあるようだ。
その辺、識者は上手く分かりやすく教示願えればと思う。

                           04<より


10. 2011年7月10日 13:13:44: wF1chrUjpE
核燃料が、今、どこで、どんな状態にあるか知らなければ、如何なる行程表も絵に描いたモチです。
少なくとも政府東電の仮定に立っても崩壊熱を取る、つまり冷却する必要があります。汚染水については温度はもちろん、放射能濃度、核種分析など、一切発表されていません。建屋の地下に溜まっている汚染水の温度がそれほど高くないとしたら、それは、どこかで冷やされているか、あるいは全く冷却していないかのどちらかです。

水には冷却材として、放射線防護材としての役割の他に、減速材、つまり臨界持続に欠かせない熱中性子を作る役割があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%9B%E9%80%9F%E6%9D%90


11. 2011年7月10日 14:34:07: 1laTubqZew
>>04
保安院が発表した資料によると 7/9 12:00 の時点で、燃料プールは、

[1号機]
 既設冷却系配管と仮設電動ポンプにより淡水を注水
[2号機]
 既設冷却系配管と代替冷却装置により淡水を循環
[3号機]
 既設冷却系配管と代替冷却装置により淡水を循環
[4号機]
 仮設放水設備により淡水を注水

となっており、循環冷却できているのは、2号機と3号機だけです。

炉心の冷却は、強いて言えば、循環冷却と言えなくもない。でも、これを循環と呼ぶのは、誤解を与えると思います。

汚染水は、一旦、プロセス主建屋(地下)へ移送されるのですが、この移送は、断続的に行われいるのです。

プロセス主建屋(地下)へ移送された汚染水は、油分離装置、セシウム吸着装置、凝集沈澱装置、淡水装置という流れで淡水化された後、1〜3号機の炉心へ移送され、冷却水として用いられます。

ところが、汚染水のプロセス主建屋(地下)への移送は、2号機と3号機は実施されているのですが、不思議なことに1号機は実施された形跡がないのです。

2号機と3号機は、7/8 にプロセス主建屋(地下)への移送ラインのフラッシング(洗浄)を実施しているので、移送ラインが存在することがわかります。

1号機は、移送ラインの有無さえ不明です。

1号機は、マズイ状況になりつつあるのかもしれません。

共用プールについては、温度しかわかりません。7/9 5:30 の時点で 34℃ となっています。


12. 2011年7月10日 22:47:25: B3FrSkvLWQ
各コメンテーターありがとうございます。

11<さんにより、循環注水冷却は2,3号炉の燃料プールのみで、他は注水のみと分かりました。

上記毎日新聞の記事中;
「今月2日には炉心の全冷却水を浄化システムからの処理水だけで賄うことができ、循環注水冷却へ完全移行した。」
からすると、フィルタリングされた水が炉心に注水されているわけだが、これは循環システムにのっていないことになる。記事は矛盾しているのではないか?

いずれにせよ、恐らく記者もよく分かっていないようだが、もっと正確に具体的に書いてもらいたいものだ。流し読みしている範囲ではふむふむと頷き終わってしまうが、ちょっと深読みし出すと訳が分からなくなる。
マスコミはあまり国民を馬鹿にしない方がいい。


13. 2011年7月11日 00:11:48: d1INYqu1to
>>12
11です。補足しておきます。

燃料プールは、循環冷却できているのは2号機と3号機のみです。
1号機と4号機は、循環冷却へ向けて、現在作業中のようです。

炉心の循環冷却は、1〜3号機、全てできています。
但し、汚染水を断続的にプロセス主建屋(地下)へ移送するという方法です。

汚染水のプロセス主建屋(地下)への移送は、2号機と3号機では実施されていますが、1号機については実施されていないようです。

1号機と2号機がトレンチ等で繋がっている可能性を疑い、調べてみましたが、結局わかりませんでした。

東電は、1号機の汚染水については、フィルタリング以外の処理方法を考えているのでしょうか。気になるところです。


14. 2011年12月20日 16:39:09 : 2W7FnHY3zs
通常の冷却システムが使えないため

Q 電源が復旧したのになぜ使わないの?

A 震度6の地震で壊れたから


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