http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/103.html
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「田中三彦氏:米国で脆弱性から“噴き出す蒸気の勢いで圧力抑制室が損壊する”可能性が指摘されていた[週刊エコノミスト]」
http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/822.html
のコメント欄に対するレスです。
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R0CX945mHsさん、こんばんは。
わざわざ「だーれも相手してくれませんか。わたしが無駄口を叩いてみます」と書かれているので、 そのお心遣いとやさしさに応えてレスさせていただきます。
あれこれ書いても理解されないようですから、2号機問題については一つだけ:
【引用】
「・・・あほくさ! んなことがないように設計するのが設計屋の基本中の基本ではないですかねぇ。あるいは、サプレッションプールの機能と隔離時冷却系の水汲み上げ機能には、不必要な事故に至らないよう何かインターロックをかけるというのが普通でしょう。・・・実際のことはなにも知りませんが。」
【コメント】
恥ずかしくないですか?
「あほくさ!」と書いていながら、具体的な根拠を何ら示すことなく、「普通でしょう」とか、「実際のことはなにも知りませんが」で済ます精神の貧困さには、驚きを超えておかしさがこみ上げてきます。
2号機の隔離時冷却系は、3月12日午前5時頃から圧力抑制室プールを使い始めたのですから、2号機圧力抑制室プールの満水量と隔離時冷却系による原子炉への平均注水量を計算すれば、いつの時点でプールの水が枯渇しそうかわかります。
あれこれ言いたいのなら、最低限、それくらいの計算をしてからでもいいのではありませんか。
2号機の隔離時冷却系のポンプ定格流量は90m3で、原子炉水位のL−8(水位高)とL−2(水位低)で停止と注水を繰り返すので、平均流量を70m3と50m3の2つ設定して計算すると、
3800m3/70m3=54.2時間
3800m3/50m3=76時間
となります。
2号機の隔離時冷却系は15日の昼頃停まったとのことですから、12日午前5時からだと78時間ほど汲み上げが続いたことになります。
そこから逆算すると、平均汲み上げ流量は50m3を少し下回る程度になりますから、上述の設定と計算はそれほど外れたものではないでしょう。
政府自身が、IAEAへの報告書のなかで、2号機の隔離時冷却系は圧力抑制室の水がなくなったため停まったと推定しています。
今回もまた2号機圧力抑制室損壊が東電にのみ責任があると私が言っているかのように書いていますが、この問題もドタバタを強いられていた現場や当事者能力を奪われていた東電本店のみを責めているわけではありません。
政府が英知を集めて事故対応を行っているのですから、2号機の圧力抑制室のプールに水を補給する指示も対策本部が責任をもって行われるべきだったと考えています。
圧力抑制室プールに水が溜まっていれば、高圧蒸気の吹き出しや過大圧力による損壊はなかったはずです。
プールにあるレベルの水が溜まっていても高圧蒸気の噴き出しや過大な圧力で圧力抑制室が損壊するというのであれば、それこそ根本的な欠陥設計ということになります。
私に言っても意味があるとも思えない「設計の常識」を説かれていますが、全交流電源喪失が8時間を超えて続くことさえ想定していないくらいですから、隔離時冷却系を4日間にもわたって使い続けるとは思ってもいなかったはずで、圧力抑制室のプールがすべて汲み上げられて枯渇するような事態に備えた設計があったと思うほうが困難です。
(隔離時冷却系が4日間も作動し続けるということは、原発プラントが4日間も全交流電源喪失のままというとんでもない事態を意味します)
全電源喪失(が長く続くこと)を想定したら原発の設計はできないと法廷で証言した人物が現在の原子力安全委員会委員長の班目氏です。
「3/15未明から大放出が始まっていたという見方」をご紹介いただきありがとうございます。
1号機は3月12日未明から、3号機は3月13日夜から、2号機は3月14日夜から、それぞれの原発プラントから放射性物質の大量漏洩があってもおかしくない状況にありました。
15日朝を最大の放射性物質の漏洩としたのは、「原発周りのMPを見ているだけで」判断したのではなく、高崎のCTBT観測所・東京都深沢測定所の核種分析をベースに判断したものです。累積降下量も影響する線量ではなく、大気中のリアルタイムでの放射性物質の濃度(ベクレル)です。
2号機問題は、レベル7云々ではなく、プールへの給水忘れという大失態(事故発生後の人災)で放射能漏れを起こしたことを声を大にして非難しているのです。
2号機は、S/Pにきちんと給水していれば、あのようなかたちで放射能漏れを起こさずに済んだと主張しているのです。
おまけとして、4号機問題について一言:
【引用】
「その工事計画・工事図面・爆破資材手配・人員手配などは、誰が何をどうしたんですか。それをいつどうやって「完全秘密裏に」実行したんですか。爆破物の手配などはどこにどうやって誰にも知られずに行い得たのでしょうか。なぜ誰一人それについて目撃者もいなければ、秘密を漏らす人間もいないんでしょうか」
【コメント】
何度も書いてきたことですが、4号機原子炉建屋の爆破は、米国当局・米軍・日本政府・自衛隊にサブとして東電による「合同作戦」であろうと説明しています。
ここまでのメンツが揃っていれば、「工事計画・工事図面・爆破資材手配・人員手配」や「爆破物の手配」はさして難しいことではないと思いますよ。
おおっぴらには実行していないと思いますが、4号機建屋の消火活動に米軍や自衛隊が出動しても“おかしくない”ようなので、事故対応ということで米軍や自衛隊が4号機内外で活動してもおかしくない(不審に思われない)のではないですか?
「なぜ誰一人それについて目撃者もいなければ、秘密を漏らす人間もいないんでしょうか」と疑問を呈していますが、彼らの動きを目撃したひとや疑念を持ったひとがいる可能性はあると思っています。
ただ、そのようなひとの声を立派な拡声器を持つ大手メディアが取り上げて報道することはないだけなのかもしれません。
宮崎学さんの関係者に4号機の話を持ち込んだひとも、目撃者か、疑念を持った人だと思います。
東電社員や協力会社の社員であれば、爆破の目的も理解できるでしょうから、目撃したとしてもあまり外部に漏らさないと思いますよ。
陰謀論は嫌いではなく大好きです。
しかし、何度も書いていますが、4号機の爆破は、陰謀論としてではなく、合理的な目的で爆破されたものだと説明しています。
あなた宛のレスをきちんと読んでから絡んでくださいね。
「R0CX945mHさんへ:4号機建屋爆破に関する自説に対する誤解の指摘と爆破の必要性に関する補足説明」
http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/648.html
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