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皆さんは、放射線被曝やそれによる障害は、「大きな病院を受診すれば、何とかしてくれる」とお思いですか・・・?
残念なことに、医師免許を取得するための勉強の中に、放射線被曝についての章はほとんどありません。
せいぜい放射線科の検査について、また放射線治療についての概要程度で、例えば原発事故のようなものを扱うことはありません。
ヒトに重大な障害を負わせる可能性が多大であるにもかかわらず。
それは免許を取得し、研鑽を積む場である大学病院でも同様です。
膨大な医療情報が流れ続ける現場では、身を置く科の勉強で手一杯ですし、縦割り構造は深まる一方です。
さらに最近の大学病院独立化の流れで、医師は研究のゆとりを奪われる一方です。
まるで、「旧帝大系以外のものは、賢くならず朴訥に業務だけ行え」と言わんばかりに・・・。
今にして思えばこれらは、戦争の記述に関する教科書問題でも見られるような、意図的な教育への操作なのかも知れません。
医学教育がすべてのヒトの生活に必要不可欠であるにもかかわらず、ちっとも浸透しないのも、その為かも知れません・・・・。
ともあれ、高名な医師であっても、放射線被曝の治療に携った経験を持つ者はほぼ皆無ですし、情報が発信されたり共有したりという事もなかったのです。
わずかに存在するチェルノブイリ調査に関わった医師や事故被曝者の治療にあたった医師は、ほとんどが原子力村に囲い込まれています。
このような状況ですから、市中の病院に的確な診断と治療が可能な医者はいないでしょう。
それでも、今般の事態に危機感を抱く良心的な医師は、一生懸命に対症療法に努めてくれると信じますが、限界があります。
そもそも被曝の事実を計る手立てがないのです。
そもそも放射線障害の疫学が確立していないのです。(これはABCCをはじめとする隠蔽工作によるものが大きいでしょう)
筆者はECRR2010モデルを評価しますが、医学界はいままでICRPモデルを叩き込まれており、また恐らく原発推進派と日本医師会は同じ方向を向いているのでしょう(どちらもお金が大好きですから仕方ありません)、ECRRを視野に入れて判断することが現場では難しいようです。
そしてそもそも、α線β線をほとんど計測できない・・・という技術的な困難さ。(未熟さ?)があります。
子ども達が鼻血を出しているのは錯覚でしょうか?
体調を崩すひと達が増えているのも?
一昨日、千葉の妹に電話をしたら、聞き取れないくらいの皺枯れ声になっていて愕然としました。
本人は「ひどい風邪で・・・」とメールをよこしましたが、いよいよ観念時だ、と自分も腹をくくっています。
逃げて来いと、何度電話で言い争ったでしょう。
自分の無力さを嘆きます。
鼻血のお子さんを抱えて病院に駆け込んだお母さん、「放射能のせいかも知れない」と言ってくれた医師がいたら、その方は聡明です。
各学会では声を揃えて、「心配ない」声明を出しているからです。
多くの医師は深く考えることもせず、それに従うほうが無難と考えているようです。
医師は「頭が良い」かも知れませんが必ずしも「賢い」わけではないのです。
誰も判断してくれません。
ご自分で決めましょう。
子どもを守れるのは、いったい誰ですか・・・・?
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