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玄海原発再開の同意撤回=地元町長「政府・九電許し難い」
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011070700146
佐賀県玄海町の岸本英雄町長は7日午前に記者会見し、定期検査のため停止中の九州電力玄海原発2、3号機の運転再開に対する同意について「いったん留保したい」と述べ、撤回する意向を表明した。同日の町議会原子力対策特別委員会でも了承され、正式に九電に伝えた。
岸本町長は4日、「安全上の支障はない」として、再開同意を九電側に伝えていた。しかし、政府が6日、全ての原発を対象に、重大事故に耐えられるかどうかを評価するストレステスト(安全検査)を実施すると発表。また、九電が先月26日の国主催の説明会に際し、関係会社などに再開に賛同する「やらせメール」を送るよう指示したことが発覚し、運転再開同意の前提が崩れた形になっていた。
同意の撤回は岸本町長が九電の真部利応社長に電話で伝えた。この中で町長はやらせメールに関連して、「これからの九電のあり方や体制についてきちんと説明していただきたい」と注文も付けた。真部社長は「迷惑を掛けて大変申し訳ない」と謝罪したという。
特別委に出席した岸本町長は「許し難い」と政府や九電に不信感を示し、テストを終えるまでは「発電所を動かすのは厳しい」と説明。また、「新しい首相の下で安心感を持てないと再稼働できない」と述べ、少なくとも菅政権が続く間は同意は困難との考えを示した。
(2011/07/07-13:32)
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