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http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20110705-OYT8T01125.htm
意見書案、会派歩み寄る
「上関原発の凍結」をどう盛り込むか――。原発に関する意見書案を本会議に提出することを決めた5日の県議会地域商工委員会。凍結を求めるかどうかで、大きな隔たりがあった各会派は、要望項目から「上関凍結」を外すことで歩み寄った。委員たちは「何としてもまとめたかった」と安堵(あんど)した。
(藤井慎也)
県議会では、意見書案の提出は全会一致が慣例。午前中、国井益雄委員長(県政クラブ)が5会派の案を一本化した文案を提示したが、委員たちは午後、別室に移って約1時間半の非公開会議を開き、さらに文案をすり合わせた。意見書案は、前書きで「上関原発計画は一時凍結せざるを得ない状況」と触れ、国に福島第一原発事故の収束や安全指針見直しを求める内容となった。
終了後、「上関原発計画の中止」を求めた共産党の藤本一規委員は「ガラス細工の意見書を壊したくなかった」と、全会一致を重視した。要望項目に「凍結」を盛り込んでいた公明党の先城憲尚委員は「(凍結が盛り込まれた)前文も意見書」と納得。項目から「上関原発」の文言を外していた民主・連合の会の井上剛委員も「市町議会で意見書が可決される中、県議会も何としても提出したかった」と語った。
自民党の友広巌副委員長は「国に課題にしっかり取り組んでほしいというメッセージだ」。最後まで「凍結」の文言を外すことにこだわった自民党新生会の竹本貞夫委員は「『凍結』という言葉が一人歩きし、県民に議論再開さえできないと、誤解を与えたくなかった」と説明した。
(2011年7月6日 読売新聞)
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