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放射性物質:チェルノブイリの強制移住基準超も…親ら調査
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110705k0000e040057000c.html
毎日新聞 2011年7月5日 12時47分
福島県の親らでつくる「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などの市民団体は5日、避難の対象区域外である福島市内の4カ所で土壌を調査した結果、放射性物質がいずれも法令で定める基準を超え、チェルノブイリ原発事故での強制移住の基準を超えるところもあったと発表した。
神戸大の山内知也教授(放射線物理)が同ネットワークなどの依頼を受け、6月26日に土壌を採取し分析。放射性セシウム2種の合計で、土1キロ当たり約1万6000〜4万6000ベクレルを計測、法令基準の同1万ベクレルを超えた。
ネットワークによると、4カ所のうち同市小倉寺の側溝から採取した試料では1平方メートル当たりに換算して93万1000ベクレルに相当し、チェルノブイリ事故での強制移住の基準1平方メートル当たり55万5000ベクレルを超えた。ほかの3カ所での換算値は同32万6000〜38万4000ベクレルだった。
文部科学省の測定では、今回調査した福島市内の1地点で土1キロ当たり3万7000ベクレル、1平方メートル当たり74万ベクレルに相当する放射性物質が検出されたことがあるという。
チェルノブイリ事故での基準55万5000ベクレルは、年間被ばく線量では5ミリシーベルトに当たるとされる。同ネットワークは「年間被ばく線量で20ミリシーベルトとしている国の避難の基準は、現在の土壌汚染や内部被ばくを考慮していない」と指摘。避難したいのにできない人たちが多くいるとして、基準以下でも住民が自らの判断で避難できるよう支援や補償を行政に求めている。
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