http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/648.html
Tweet |
「「3月20日3号機格納容器内爆発」説を読む[その1]“鮮度がいい”放射性物質の漏出・飛散に関する検証」(http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/600.html)のコメント欄7&8に対するレスである。
ざっと見た感じ、「[その1]とか書いているが、[その2]とかいらんし。」が追加されている他は何も変わっていないコメントを“意図”的に二度も投稿されているので、しつこさに応えレスをさせていただく。
【引用】
「あと、あっしらさんって、「4号機は東電が爆破した」論者なんだよな。
え?・・・なにそれ? 誰でもそう思うよね。でも本人は大真面目なんだ。4号機は東電が何度も爆破したんだとさ。 」
前にも指摘した記憶があるが、再び誤りを指摘する。
「4号機は東電が爆破した」なぞ一度も書いたことはない。
米国当局の助言に基づき日本政府が判断したことだと書いている。
東電は、3月11日夜以降当事者能力を奪われ、政府の指示に従って動いている存在でしかない。
東電が主体ではないが、4号機建屋の爆破は、15日6時前(2号機のS/C損壊より前)、15日10時前、16日朝の都合3回は行われていると考えている。
米国サイドが燃料プールにどれだけ関心を持っていたかの傍証を一つ。
フォーリンアフェアーズ3月:CFRインタビュー
http://www.foreignaffairsj.co.jp/essay/201103/Ferguson.htm
「福島第1原発危機――最悪のシナリオは回避されたのか」
チャールズ・ファーガソン
米科学者連盟会長
<何が問題だったのか、最悪のシナリオは何か>
[前略]
――最悪のシナリオは何か。
さらに、大規模な使用済み核燃料棒も施設内に存在する。水が沸騰して蒸発し、燃料棒に破損があれば、これらの核燃料棒が発火する恐れがある。この場合には、非常に大量の放射性物質が大気中に放出される。このシナリオが現実になれば最悪の事態となる。
多くの原子炉の中枢部には核燃料プールがあり、そこに使用済み核燃料棒が入れられている。
原子炉内の燃料棒の一つがメルトダウンを起こすかもしれない。一方で、核燃料プールには数多くの使用済み核燃料棒が存在するわけで、状況がさらに深刻になる可能性もある。多くの人はこの点を認識していないと思う。
福島の原発施設の原子炉は40年前の古いデザインの原子炉だ。こうした旧式の沸騰水型原子炉では使用済み核燃料棒は、一般に格納施設の主要部分取り囲むように建てられている第二次格納施設の核燃料プールに保管される。それなりに保護・安全効果はあるが、より近代的な加圧水炉型の使用済み核燃料棒の管理態勢に比べれば、安全面で見劣りする。
[後略]
【引用】
「東電が陰謀をめぐらし、4号機をプールの下の階の壁まで水素爆発そっくりに、爆破計画、爆破人員手配、爆破資材調達、爆破施工管理、爆破実行・・・したんだと。ありえないだろう?
第一、3号機が爆発し、2号機が危機に陥っていたさなかに、東電にはそんな陰謀をモノする動機も余裕も時間も存在しなかっただろう。燃料プールに水を入れる穴をこしらえ目的なら、おおっぴらに建家のどこかに穴を開ければ済む話だし。」
東電の陰謀ではなく、水素爆発そっくりでもないが、爆破は、米国当局・米軍及び日本政府(自衛隊)を中心に念入りに計画され実行されたと考えている。
爆破の第一義的目的は、14日早朝に水温が84度まで上昇した4号機の燃料プールに水を注ぎ込むことである。
副次的な目的は、その後も外部から必要に応じて注水作業ができるようにするためである。
14日早朝に84度に達したということは、11日の地震発生時に燃料プール水温が30度だったとすると、63時間で54度も水温が上昇したことを意味する。
1時間あたり0.85度のペースで上昇を続ければ、大気圧下の沸騰温度である100度まで19時間ほどで、15日の未明には水温が100度に達する。
燃料棒のまわりでは沸騰が起き大量の蒸発も起きているが、100度に達すると蒸発の量がさらに増加する。
この問題への対処方法として、「燃料プールに水を入れる穴をこしらえ目的なら、おおっぴらに建家のどこかに穴を開ければ済む話」と言えるのなら、1号機のメルトダウンから始まる一切の惨状は回避できた言えるくらいだ。
そう簡単には問題の解決ができなかったのが、事故から10日間ほどの福島第一なのである。
わかりやすい例をあげれば、「おおっぴらに建家のどこかに穴を開ければ済む話」なら、1号機の水素爆発を経験し、3号機で水素爆発が起きる予測もされていたのだから、3号機の“建屋の天井に穴を開ければ済む話”で3号機の水素爆発も回避できていた。
コメントの内容からR0CX945mHさんも読まれたとは思うが、短足鰐さんとのやりとりでも書いたように、事故直後の福島第一(1F)は、日本政府と大企業東電が総力をあげて対応していると言うのがはばかれるほど惨憺たる条件下で事故対応を続けていた。
政府・東電の対応が悪すぎると言うことに尽きるが、16日に高圧消防車などが到着するまで、1Fは電源不足やポンプ不足に悩まされていた。
そのため、1号機から3号機の原子炉に対する注水さえいったん止めて、海水を汲み上げてから再び注水を開始するというひどい状況にあった。
(これまで地震被害情報でもその事実は出ているが、最近公表されたリアルなFAX情報にも出ているのでご確認を)
このような状況が改善されるのは、3月16日から大量の消防車やキリンなどが到着しはじめてからであり、外部電源が復旧できてからである。
風雲急を告げていた4号機の燃料プールへの注水は、そのような劣悪な条件なら、そばにふんだんにある真水(機器類プールの千トン)を爆破によって流し込むことでとりあえず行うという選択は合理的なのである。
限られた電源とポンプは、1から3号機の原子炉への注水、そのための海水汲み上げ、さらには1から3号機の燃料プールへの注水とそのための海水汲み上げにも必要だから、他に方法があるのなら、その方法を選択する方が賢明なのである。
海岸べたの立地でありながら、海水さえ思うように入手できなかったのが事故直後の1Fなのである。
【引用】
「4号機東電爆破論を唱えるということは、自分の頭が終わっていることを公言することに等しい。」
了解しました。
終わった頭で書かれているものは今後あまりお読みにならないほうが、あなたの頭のためだと思いますよ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素13掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。