http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/643.html
Tweet |
【正しく恐れる放射線】甲斐倫明氏「できるだけ線量少なくすることが重要」
http://sankei.jp.msn.com/science/news/110701/scn11070122380004-n1.htm
2011.7.1 22:35 産経新聞
放射線の影響の中でも、低い放射線量を浴びた場合の発がんリスクについて考えたい。重要なのが被曝したときの年齢だ。発がんには長い時間がかかり、生活習慣などいろんな要因で引き起こされるからだ。被曝年齢が10歳だと、成人に比べて2〜3倍のリスクがある。
年齢に加え、最も重要なのが浴びた放射線量だ。広島、長崎の原爆データでは横軸を線量、縦軸を発がんリスクとしてグラフ化すると、右肩上がりの直線型になる。つまり線量が高くなれば、発がんリスクは比例して高くなる。ただ低線量である100ミリシーベルト以下では、統計的に影響が出たというエビデンス(証拠)がないため、発がんリスクの判断は難しいというのが世界的な共通認識だ。
このように100ミリシーベルト以下ではデータがないため、生物学的実験データなどから科学的な推論をするしかなく、いろんな理論が作られている。例えば、しきい値型理論。つまり線量が低くなると、ある時点でリスクがまったくなくなるというもの。また線量が低くなると、ある一定の時点から発がんリスクがなくなり逆に健康に効果があるというホルミシス型もある。
低線量被曝では、ほかにも多くの理論があるが、科学的データが十分とはいえない。わが国を含め国際的に多く利用されているのは科学的データに基づく直線型理論。「何ミリシーベルトまで浴びていい」というのではなく、できるだけ線量は少なくすることが重要だ。
◇
■甲斐倫明(かい・みちあき) 大分県立看護科学大教授、国際放射線防護委員会(ICRP)委員。専門は放射線保健・防護、放射線リスク解析。医療被曝のリスク論など放射線防護の基本問題を研究。大分県出身、56歳。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素13掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。