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東電、崖っぷちでも緊張感ゼロ!理解苦しむ「チェック省略」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20110628/dms1106281617024-n1.htm
2011.06.28 夕刊フジ
また中断…。東京電力は27日午後、試運転の失敗が続く福島第1原発の汚染水浄化システムを本格稼働させ、処理水を原子炉に戻して冷却に再利用する「循環注水冷却」を始めたが、処理水を仮設タンクから炉心に送るホースで水漏れが発覚、わずか1時間半で運転を中断した。汚染水が満タンに近づくなか、お粗末すぎる東電のチェック体制に、改めて批判の声があがっている。
信じがたい凡ミスだ。「循環注水冷却システム」は汚染水の増加を防ぎ、炉心を100度未満に下げる安定冷却の切り札になるとされていたが、14日の試運転以降、トラブルが相次ぎ、そのたびに中断している。しかも今回は、事前チェックを怠ったことによるトラブルで、またしても本格稼働が見送られた。
1−3号機は毎時16トンを注水しており、うち13トンに処理水を使い、3トンはダムからの真水を使う計画だった。だが、稼働から約1時間30分後の午後5時55分、処理水の流量を調節するため仮設タンクの先にあるポンプを操作しようとした作業員が、直径10センチのホースをつないでいる接合部から水が漏れているのを見つけた。
東電は、「12日の通水試験で漏れがなかったことから、稼働前のチェックは行わなかった」と釈明。しかし、循環注水は7月中旬を達成目標とする原子炉安定冷却の第一歩で、稼働が遅れれば来月5日にも超高濃度の汚染水が海や地下に漏れ出す。そんな崖っぷちのなかでの緊張感のなさにはあきれるばかりだ。
汚水処理技術が専門の武藤暢夫・関東学院大名誉教授(衛生工学)は、「総延長4キロにも及ぶ配管の通水で、ぶっつけ本番とは理解に苦しむ」と苦言を呈す。
「日本の水処理技術から考えれば、もっと厳しい条件の汚染水も完璧な配管で通水させることは可能で、必ずしも難しいことではありません。東電は日米仏の技術を無駄に混合させて、必要以上の混乱を招いているのではないでしょうか。このような状況では今後、水処理後の浄化装置から排出される高濃度の汚泥や吸着材の処理も懸念されます」
炉心への注水量は1日あたり約400トン。最大480トンの供給を目指す浄化システムは、27日午前までの試運転で、5日分に相当する約1850トンを処理し、仮設タンクに貯蔵している。東電は28日にも漏水個所を修復し、改めて循環注水冷却システムを再稼働させる方針だが、汚染水パンクのタイムリミットは刻々と近づいている。
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