http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/514.html
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政府は、大量の売れ残りが予測される汚染魚の「缶詰」を、国際支援に用いる決定をした。
YOMIURIONLINE「震災復興にODA活用、海外支援に被災地産品」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110627-OYT1T00632.htm
今日のNHKでも、示し合わせたように「サバ缶・サンマ缶はお得でカルシウムいっぱい!裏ワザレシピ」といった番組を放映していた。
・・・カルシウムいっぱい、でなくストロンチウムいっぱい、が秋からの真実だ。
(ただし今出回っているものは昨シーズンの安全なもの。)
小中学校に掲示される子ども向け給食ニュース、6月号は
「牛乳を毎日飲もう!」
「からだはカルシウムをたくさん必要としています。お休みの日も必ず飲みましょう!」
・・・もはやブラック・ユーモアでしかない。父兄の皆さんご存知だったろうか。
さて国を挙げてこんな状態だから、安全な食品は次々と姿を消していっている。
漫然と生活をしていたら、健康など到底守れそうにない。
そこで、具体的な食の工夫ポイントをまとめてみた。
お母さんに限らず、食卓を預かる方々はご一読いただけたらと思う。
POINT1
「敵の特性をつかめ」
今回の汚染は複合汚染であり、拡散した放射性物質は数十種類にのぼる。
その中でも拡散量が多かったものから、対策していきたい。注:()は生体半減期(体内から50%が排泄・分泌されるために必要な時間)
ヨウ素(12〜80日):生体内で放射性元素と安定体はまったく区別されずに代謝される。海草で高濃度に生物濃縮される。
セシウム(2〜110日):カリウムと同じように振舞う。よってカリウムの豊富な野菜に多く取り込まれる。生体内ではあらゆる細胞内に重要なイオンとして分布する。よって肉類・魚類にも多くなる。
ストロンチウム(50年):カルシウムと同じように振舞う。よってカルシウムの豊富な牛乳(加工品も含む)・小魚・骨ごと食べる魚缶・食品添加用卵殻カルシウムに多く含まれる。
プルトニウム(20〜50年):最近になって鉄と同じように振舞うことがわかった。
参照:毎日JP「プルトニウム:細胞から完全除去は困難 米チーム結論」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110628ddm002040087000c.html
よって鉄分の豊富な食品に多くなる。
皮肉なことだが、いずれも生体活性の高い元素と共に、体内に入り込む危険性が示唆されている。
これからは食品成分表を抱えてお買い物に行く時代なのかも知れない。
複合汚染である以上、ヨウ素・セシウムが検出された食品は、当然その他の核種も被っているのである。『被曝は足し算』。この事を、常に頭の片隅には置いて欲しい。
POINT2
「海のものには当面手を出さない」
いつの間にが、被災地の魚が「三重県産」となったり、千葉の魚が離れた漁港で水揚げされたり、こんな事が普通に行われるようになってしまった。
生産者が悪徳だというよりは、ただただ放射能汚染に無知で、政府の言うことを信じたい人たちなのだと、そう思いたい。
とは云え、子どもたちや大切な家族を犠牲にも出来ない。
そもそも、どれだけの汚染があるのか、それさえ見当もつかない現状だ。
回遊性の魚は、どのような場所で捕食したか不明。
更に、野菜・家畜と異なり、生物ピラミッドが多層で入り組んだ構造の海洋生物は、それだけ生物濃縮が大きくなる可能性がある。
群れをなす魚種ならばサンプル調査でも有用だろうが、魚群毎の検査は到底無理だろう。
個体毎に動き回る魚は、もう「当たるも八卦当たらぬも八卦」状態。
日本海側の魚さえ、いずれ本州分水嶺を超えて、川の水などで汚染が広まる可能性は少なくない。
・・・そう考えると、しっかりした調査がなされるまで(そんな日がいつか来るのだろうか?)敬遠すべきだろう。
留意して欲しいのは、海の国ニッポンでは、水産加工品が豊富に出回っているという点だ。
魚肉ソーセージ、チクワやカニカマ、だし用のイリコに鰹節、おにぎりの海苔に昆布佃煮。枚挙に暇が無い。
給食では「小魚アーモンド」や「鰹節のふりかけ」が出されている。
ストックがある筈だから、今すぐの話ではないかもしれない。しかし、そろそろだという事実を、認識しておいて欲しい。
ただニッポンは有数の魚介類輸入国でもある。
キレイな海のものであれば差し支えなかろう。
実は鰹節もだし用イリコも、結構な量が輸入されている。
やがてきちんと「輸入品」表示がなされれば、食べられる魚は増加する筈だ
(アジアや北欧のものは怖いと思っている。
参照:「海外移住の国選び」さんから世界の海洋汚染地図
http://emigration-atlas.net/environment/sea-marine-ocean-pollution.html
海洋の放射能汚染に関してはセラフィールドの前例がある。
「セラフィールド再処理工場による海洋汚染の実態」
http://www.jca.apc.org/mihama/News/news65/news65cesium.html)
POINT3
「生産地偽装は当たり前と思え」
魚類同様、農産物も残念ながら懸念が強い。
今日もスーパーで、茨城のJA包装がかかっているレタスに「沖縄産」の値札シールが・・・偽装というレベルでさえ無い。
出来るだけ生産者直送の野菜を選ぶこと。
(福島周辺で無いならば)JA直営の産直市場が、比較的生産者の顔が見える場所と思う。
最近「道の駅」ブームで、農産品売り場を拡大したトコロも多い。
また、宮崎県の新燃岳噴火で、被害を受けた農家を支援する産直販売も有用になるかも知れない。
「野菜サポーター、宮崎県での野菜収穫ボランティアを募集します。」
http://miyagijishin.seesaa.net/article/196299043.html
九州・沖縄の農家は休耕地をどんどん開放し、福島県の農家を移住という形で丸ごと受け入れ、地域活性と共に安全な米・野菜の生産地として中核を担って頂きたい。
また高齢化の進んだこのような過疎地域は、IT活用も苦手なので、農家以外にもコーディネーターとして若い人たちを勧誘し、効率的に農産品を通販する体制を構築して欲しいものだ。
特に沖縄の基地などは全廃して農耕地として平和活用して頂きたい・・・(これは完全に夢だが!
夢オチにはしたくない!!)
POINT4
「加工食品に気をつけろ」
汚染に対する警戒の為に売れ残る産品の行き着くところは、「加工用」だ。
冷凍食品&レトルト、チルド半加工品。ファストフードやファミレス、居酒屋チェーン、一部は学校給食にも向かうだろう。
「コストを安く」と考えるとき、これは絶好のコスト削減策なのだ。
ひとつ一つの製品に対する汚染度調査など、望むべくもない。
個人の選択で決まるレベルは、もうある程度は仕方ないのかも知れない。
だが、学校および保育園給食は、「死守すべき場所」だ。
有識者はぜひ率先して、地域の栄養士会や保育園に働きかけ、問題提起していただきたい。
リスクの大きい加工食品は、粉ミルクを含む乳製品だろう。
お子さんたちは好んでヨーグルト・アイスクリーム・ミルクチョコレートなど摂取する。
チーズやクリームシチューなど、食事メニューにも入り込んでくる。
加工用脱脂粉乳は、関税が高く国内製品が多い。
(例外は保育園用に調整される加工乳で、これは関税を免除されている)
成長期の身体は積極的にカルシウムを取り込む・・・・
後々悔やまないためにも。
ガードを固めてあげたいものだ。
しかし粉ミルクはどうしたら良いものか。頭が痛い問題だ。
POINT5
「実生活で可能な範囲で」
困難な事態になってしまった。
だが、生活はいちにち一日の積み重ねだ。
どんな状況にあっても、暮らしは続けていかなければならない。
QOL、という言葉がある。quority of life「生活の質」。
結局のところ、生きる、ということに対しての手段や方法、結果についての評価は、他人が行うものではあり得ない。
誰がなんと言おうと、満足度は自己評価でしか掴めない。
ただ今回の事態については、情報操作などの背景から、ひとり一人が「自分にとって選ぶべきこと」を奪われてしまっている感が強力なので、多くのひとが声をあげた。
自分もその一人である。
ほしいと泣き叫ぶ幼児の手から、キャラメルを取り上げることだけが正しいわけではない。
例えばひと口のアイスクリームを、「これくらいなら、だいじょうぶだよ」と食べさせてあげられる為にも、それ以外の様々な要素から汚染を遠ざけてあげたい。
この記事の意図はそこにある。
環境からの被曝、食品からの被曝、不安な要素に満ち溢れている・・・・
しかし「肝っ玉母さん」になって欲しい。
このような自体を招いた連中に、家族を攪乱させてはいけない。
充分に情報を集め、出来ることに全力を尽くしたら、もういいのだと自分を許してあげて欲しい。
何故なら、苦しんだところで「全力以上のチカラ」は出せない。
もし将来に希望を願うのならば、子ども達に未来を託そう。
そのとき健やかに切り抜けたお子さんよりも、影響を受けてしまったお子さんのほうが、より全力を振り絞り声を上げてくれることだろう、だから万一傷ついてしまわれても・・・どうか絶望しないでください。
悔しいと思う。
しかしこの悔しさの一部は、自分自身に対するものだ。
今からでも、出来ることをする。するしかない。多くの子どもたちへの、謝罪の代わりに。
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