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2011/06/21
6・19怒りのフクシマ大行動 【報告ーそのA】 「子どもを守れ」「福島を還せ」に応えるのは全国の決起、労働者階級の責務
2011・6・19フクシマアピール
(↑ 共同通信の配信から転載)
集会では、「すべての原発の即時停止・廃止を求める署名」の呼びかけ人であり、ふくしま合同労働組合執行委員長をつとめる市川潤子さんから以下のアピールが読み上げられ、会場を埋め尽くしたすべての参加者の拍手をもって、これからの闘いへの決意を新たにしました。
/////////// 発せられた6・19フクシマアピールの全文 ////////////
本日は、3月11日の大震災、福島原発事故以降、福島現地で闘われる最初の全国闘争です。原発事故に悩み、悲しみ、苦しむフクシマの思いのすべてを心の底からの怒りに変えて、政府、東電と徹底的に闘うことを宣言する場です。
労働者、農民、漁民、母親、青年、学生が団結し、怒りを一つにしてフクシマから全世界の原発を止めよう! 原発も核も放射能もない社会を実現するために闘いを開始しよう!
原発事故はすべてを変えた! 家を奪われ、仕事も生活の糧も奪われ、はぐくんできた農地や家畜を奪われ、そして子どもたちの未来まで奪われようとしています。地震、津波での犠牲のうえに、福島第一原発事故によって数万人が着の身着のままに避難を強制されました。原発事故や放射能汚染の状況はまったく知らされず、「ただちに人体に影響はない」がくり返されながら、「安全」なはずの地域が計画的避難地域へと拡大され、3カ月が過ぎた今でも避難が続いています。
県内外への避難民は10万人、県外への転校を余儀なくされた小中学生は1万人を超えています。家族も地域のつながりもバラバラにされ、仕事も金もないのに「自立」だけを求められる現実の中で、人間としての尊厳までもが奪われようとしています。
多くの避難民もいる福島市、郡山市など県内の3分の1の地域では、100万人を超える人々が年間20_シーベルトにせまる高放射線量のもとでの不安な日々を強いられ、原発で働く労動者には過酷なまでの被曝労働が毎日強制されています。
これほど甚大な被害を出し、私たちに言い尽くせぬような苦悩、絶望を強制しながら、国や東電は自分たちだけは安全な場所にいて、マスコミや御用学者を使って、自らの責任を隠蔽し続けています。何人もの農民を「原発さえなければ」と自殺に追い込み、子どもへの「年間20_シーベルト」を許容する、政府や東電がやっていることは人殺しそのものです。こんなことは絶対に許せません。
文科省の原子力関連予算だけで、今年度じつに2571億円。核開発のためには金に糸目をつけないくせに、「年間20_シーベルト」の撤廃はかたくなに拒み、校庭の削り取った汚染土も放置したまま、子どもたちの命を守るための最低限のことすらしていません。環境省は、放射能で汚染された瓦礫(がれき)の最終処分場は福島県以外にはありえないと言い放ちました。ふざけるな! 福島をなんだと思っているんだ! 私たちはモルモットではない!
政府の新成長戦略会議では、海江田経産相が「原発の再起動に全力を上げる」と発言していたことが発覚しました。事故などおかまいなしに、あくまでも原発政策を推進しようというのです。この国は本当に腐っている!
このまま黙っていていいのか、これはフクシマに対する挑戦状です。「国家の成長」が原発推進なしにはできないというなら、そんな国などいりません。労働者人民の命、子どもたちや青年の未来よりも、核武装と一握りの資本家の儲けを選ぶ社会など断固拒否します! こんな連中を、これ以上のさばらせておくわけにはいきません。全ての財産を吐き出させ、全ての責任をとらせなければなりません。
労働者、農民、漁民、学生、市民、すべての怒りをひとつにして、国と東電にぶつけよう! 今日をその出発の日にしよう! 全国・全世界の原発を廃止する闘いをここフクシマの地から開始しよう! 資本主義のもとでは原発事故は収束できません。国の言う「復興」など欺瞞です。
歴史を動かしてきたのは、いつの時代も私たち労働者人民の大衆的実力行動です。世の中を動かしているのが誰なのかを資本家たちに、国に思い知らせてやりましょう!
労働組合が、被曝労働を前提としてしか成り立たない原発に反対していれば原発は作れなかったはずです。労働者は労働組合を軸に団結して、先頭に立って闘い、農民もともにすべての民衆が力をあわせて、全国、全世界とつながらり、実力で、奪われた一切を取り戻しましょう!
核と人類は共存できません。原発は廃炉以外ありません。大震災と原発事故を受けて、青年が、すべての人が、社会のあり方、生き方を自らに問いかけています。資本主義社会に労働者人民の未来はないことに気づき始めています。
6・11は全国で100万人が「原発止めろ、原発なくせ」の行動を起こしました。全世界で「フクシマをくり返すな」の数百万のデモが闘われています。福島県内でも郡山、いわきと闘いが始まっています。あくまでも原発を維持し、核武装しようとする連中を、やっつけるために立ち上がりましょう! この社会のすべての生産を担い動かしている、私たち労働者や農民が主人公となる社会を今こそ自らの手でつくり出しましょう!
子どもたちの未来をかけ、人類の生存をかけて、デモで、ストライキで闘おう! 労働者とすべての民衆の連帯と団結こそが未来を拓く力であり希望です。放射能に未来を奪われてたまるか! 今こそ怒りを声にして行動しよう!
すべての原発をすぐに止めよう! すべての原発を廃止しよう!
政府と東京電力は、福島第一原発事故の一切の責任をとれ!
すべての被害をただちに補償しろ!
政府と東京電力は、すべての情報を開示しろ!
原発で働く労働者に被曝を強制するな!
すべての放射能汚染を除去し、一切を元に戻せ!
文科省は「年間20_シーベルト」通達を撤回しろ!
震災解雇を許すな! すべての非正規職を撤廃せよ!
あらゆる職場にたたかう労働組合をつくり、ストライキで闘おう!
すべての核兵器を廃絶せよ!
8・6ヒロシマ、8・9ナガサキへ総結集しよう!
ヒロシマ・フクシマ発1000万署名を集めよう!
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(↑ 地元の福島民報6月20日から転載)
集会では、フクシマの怒り、福島の労働者農民漁民母親学生市民の叫びが何人にもおさえられない怒りと叫び、訴えが続きました。その先頭に立って、福島の労働者階級を代表する労働者の決意が表明されました。そのすべてが、6・19フクシマアピールとして集会アピールとして発表され採択されました。
原発の即時停止・廃止へのカギが、労働者階級の闘いにあること、全労働者の団結による闘う労働組合の再生と創造にあること、労働者農民漁民母親学生市民の連帯にあることが鮮明になりました。この日の怒りのフクシマ大行動に全国から参加した人々の決意を今後の全国での、とりわけ労働者の懸命の決起への決意として表明した動労千葉・田中康宏委員長の発言要旨をお伝えします。
「今起きていることは、これは生きるための、人間が人間として生きることができる社会にするための戦争なんだと思います。絶対に負けてはいけない戦争なんだと思います。私はすべてのことに怒っています。この国の政府はいったい何なんですか。子どもたち、何十万、何百万という人々の、その命を日々奪っていて、それで東京電力や政府は自分達だけを守ろうとしている、自分たちだけを守るために人々の命を奪う。この国の政府は何なんですか。経産省も文科省も御用学者も政府も、こんな連中は国民が一人もいない無人島にでも追放してそこで誰もいないところで統治をやればいいんです。後は僕らがやらなければならない。
だけど原発事故が起きなかったらこの社会はよかったんでしょうか。私は違うと思います。原発事故が起きる前から非正規だ、ワーキングプアだ、地方きりすてだ、こういうかたちで労働者が生きることのできない社会にされていたと思います。すべてを変えるしかない、私はそう思っています。
この状況下で私たちに何ができるか、考えてきました。できることは沢山あります。絶対にあきらめないこと、社会を変えるまで私たちが闘いをやめないこと、福島の皆さんの叫びを孤立させないで全国で必死になって闘い抜き声をあげ続けること、やれることは、やはりたくさんあります。
もうひとつ、労働組合運動に関わっている者として皆さんに心から詫びなければならないと思っています。労働組合のこのていたらくです。この現実がなければこの原発事故のようなことはおきることはなかった。本当に申し訳ないと思っています。小さな職場からでも、原発に賛成して推進するような組合ではなく、人間が人間として団結して生きていくことができる社会を作り上げていく労働組合に作り直していかなければならないと思っています。
どうか福島の皆さん、頑張ってください。私たちも全国で必死で闘っていきます。がんばってください。」
★集会アピールと前掲の動労千葉・田中康宏委員長の発言は以下をクリックして動画でご覧になり直に聴くことができます。いずれも今後の反原発の大運動の指針となる中身なので、6・19アピールと田中委員長発言の骨子を文字媒体としてもこのサイトで前掲しました。インターネットを利用されていない方に広めたい方は、お手数ですが、記事をプリントアウトしてぜひお伝えくださるようお願いします。以下の転載動画では集会状況含めてご覧になれます。
////////// 集会・発言の動画の転載 ↓ ////////////
http://www.youtube.com/watch?v=p64l5deQ74o&feature=youtu.be
《次回に続く》
次回:6・19怒りのフクシマ大行動【報告ーそのB】
http://suginami.no-blog.jp/weblog/2011/06/post_0635.html
すぎなみ民営化反対通信
東京・杉並発。一人が万人のために、万人が一人のために。人が人らしく人として生きられる社会をめざす報道と主張を発信し続けています。
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