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福島第1原発:ベント前、保安院などに拡散予測通知…東電
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110626k0000m040075000c.html
毎日新聞 2011年6月25日 21時45分
東京電力福島第1原発1〜3号機で、原子炉格納容器の圧力を下げる「ベント(排気)」を実施する前に、東電が原発周辺への放射性物質の拡散予測をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に報告したもかかわらず、一般には知らされていなかったことが25日、分かった。公表していれば住民の避難行動の一助になった可能性もある。事故の原因究明や検証をする政府の「事故調査・検証委員会」でも検証されそうだ。
保安院が24日夜、ホームページ上で公開した、3月11日の福島原発事故発生直後から5月末までに東電からファクスで届いた通報文書など計約1万1000枚の資料から明らかになった。
同原発1〜3号機でベントを実施する前に、重大事故が発生したと仮定して風向きや風速などを考慮しながら、1、3、5、24時間後の放射性物質の拡散状況などを予測。保安院や福島県、同県大熊町、双葉町の4カ所にファクスで結果を送付した。
公表しなかった理由について、保安院の西山英彦審議官は「予測は保安院でなく、東電の考えだったため(あえて公表しなかった)。ただし、公表されるべきだったかは検証される必要がある」と語った。【河内敏康、野田武】
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