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もんじゅ落下装置引き上げと今後への危惧  団藤 保晴 (Blog vs. Media 時評) 
http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/375.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 6 月 25 日 19:41:17: igsppGRN/E9PQ
 

もんじゅ落下装置引き上げと今後への危惧
http://blog.dandoweb.com/?eid=125578
2011年06月24日17時58分 団藤 保晴 :Blog vs. Media 時評

 昨年8月に落下した炉内中継装置と原子炉蓋スリーブを一体で引き上げる作業が完了しました。「高速炉もんじゅ落下装置引き上げに工学的無理」で工事に疑問を投げていた点についてまず総括していきます。それから今後、修理をしてからと言われる40%出力運転の危うさも言っておかなければなりません。

 200度のナトリウムが存在することで炉の建設時とは違う熱膨張状態があったのは間違いない事実です。熱は以下、@からBへ流れます。

  @炉内中継装置(下部はナトリウムに浸る)
  Aスリーブ(抱いた@から輻射熱を受けている)
  B蓋穴の裏側にある断熱構造体

 引き上げ初期の状態がある程度維持されるならば、膨張が大きいスリーブ先端は引き上げられることで穴の上部と干渉する恐れがあると指摘しました。原子炉の巨大な蓋には相当に大きな熱の受け入れ容量があると見ていたからです。

 その後、断熱しているのは熱遮蔽層(SUS304の薄板とアルゴンガスの積層)と知りました。鋼材ですから水平方向には速やかに熱を伝えますが、熱の持って行き場がどこなのか不明でした。結果から見ると熱容量はかなり小さくて、熱いスリーブ先端が接触すると穴側は元の状態が維持できず、程なく膨張してしまったようです。

 最後に置いた「蓋の穴について裏側構造や熱容量のデータなども検討すべきですが、公開されていません」ではそのような部分が未解明であることを書いています。

 敢えて付け加えると、もんじゅ問題を出来るだけ広く知ってもらうための「向こう傷」ですから、やむ無しと思っていますし、この間、ほとんど1人で騒いでこなければ現在のような関心の高まりはなかったでしょう。

   ◇  ◇

 福島原発事故が起きているため40%出力運転も不透明ですが、炉内中継装置引き上げ完了で修理は進むことになりました。

 数日前の読売新聞《【敦賀】「もんじゅ」への視線、厳しさ増す》が全電源喪失事故について報じています。「全電源を失った場合、蒸気発生器につながる2次冷却系の配管の弁が自動で閉じ、ナトリウムが『空気冷却器』に流れるよう、自然循環モードに切り替わる」「ただ、本当に機能するかどうか、実際に運転してみないと分からない」。例によって設計上はこうなっていますで済ませる態度に「シビアアクシデント(過酷事故)対応等検討委員会」から厳しい意見が出ました。

 福島原発事故では炉心溶融が起きました。軽水炉は元の炉心状態が最も核分裂を起こしやすく出来ていて、溶融しても核分裂反応は進みませんが、高速増殖炉では燃料が溶融したり、冷却材ナトリウムが沸騰したりすると暴走が起こります。ある意味で核爆弾を福井・敦賀に置いているようなものです。現在のもんじゅは崩壊熱が極めて小さいのですが、40%出力運転をすれば膨大な崩壊熱を抱え込むことになります。その状態で過酷事故に遭遇したら、実証されていない自然循環で冷却するしかなく、それが失敗したらという想像はしたくありません。
 

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コメント
 
01. 2011年6月25日 21:21:24: Kx9laFN81Q

このまま廃炉にするなら、これまで推進してきたヤツらの責任は不問にしても良い。

○千億円か○兆円か、ドブに落としたと思って諦めよう。

致命的な事故が起こって、日本国が壊滅するよりはるかにましだ。

世界中が高速増殖炉を断念したのには、それなりの理由が有るのだ。


02. 2011年6月25日 23:15:28: DyWkqxSD36
どこの国も全て失敗した高速増殖炉の商業運転に日本だけが成功するなどという作り話を信じる根拠は何もない。

もうやめておけ。


03. 2011年6月26日 01:20:16: zxRwWYtUnA
そうだ、吊り上げに使うピンすらまともに取り付けられなかった程度の「技術力」で、何をしようってんだろ。

「もんじゅの顔も三度」だ。もう終わりにしろ。


04. 2011年6月27日 00:48:07: h6cbKB908I
どこの国も全て失敗したなかで、フランスの理由が恐すぎる。
予想もできない異常な現象が現れ、極めて危険ため中止、とのこと。

こんなこわいものを、天下り役人団体(もと動燃)にさせておいて
いいのか、日本崩壊のとどめをさすのはまず彼らだ。


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