http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/326.html
Tweet |
原発事故の精神的損害 1日3300円(1人月額10万円)は安すぎる
http://gendai.net/articles/view/syakai/131114
2011年6月21日 掲載 日刊ゲンダイ
自動車事故をベースに算定
あまりに安すぎるんじゃないか――。
福島第1原発の放射能漏れ事故で、損害賠償の範囲を検討している文部科学省の「原子力損害賠償紛争審査会」が20日、「精神的損害」の慰謝料を決定した。この内容がヒドイ。避難生活の苦痛をどこまで分かっているのか。
自宅を離れて避難生活を余儀なくされた住民に対しては、年齢や世帯構成にかかわらず、事故発生から6カ月間は1人当たり月額10万円。体育館や公民館などの避難所で生活した期間は、精神的苦痛がより大きいとして2万円を加算し、月額12万円。屋内退避を指示された地域の住民については、指示が出ていた約40日間の慰謝料を1人当たり10万円と決めた。
また、損害の算定期間は3段階に分け、事故後6カ月間が第1期、次の6カ月間の第2期は月額5万円に減額し、1年後から帰宅までの第3期の金額は、事故の収束状況を踏まえて改めて検討するという。
この金額は、自動車損害賠償責任保険(自賠責)の慰謝料(月額換算12万6000円)を参考に算定したというから、開いた口がふさがらない。自動車事故と、いつ自宅に帰れるかも分からない放射能漏れ事故を同じ基準で考えるのは、あまりにナンセンス。典型的なお役所仕事だ。
さっそく、原発事故のせいで避難生活を余儀なくされた被害者からは、「子供だましだ」と怒りの声が上がっているが、当然だ。しかも、損害賠償は秋ごろから受け付けを開始するというノロさ。支払いはさらに先になる。避難者にしてみれば「フザケるな!」だろうが、文科省の関係者は「月額10万円でも、頑張った方です」と、こう言うのだ。
「原子力損害賠償法では、事業者である東電が全責任を負うことになっていますが、精神的損害や風評被害も賠償の対象になり、賠償額はどこまで膨らむか分からない。20兆円を超える可能性もあって、どこかで上限を設けないと、東電の支払い能力を超えてしまいます」
●東電の役員報酬は1日10万円以上
それだって、どうせ電気料金に上乗せする気だろうが、東電にはまだ資産がある。送電線などの資産をすべて売り払ってでも賠償に充てるべきだ。だいたい、勝俣恒久会長、清水正孝社長ら東電の役員19人の報酬総額は、約7億円(昨年3月期決算)に上るのだ。単純計算で1人あたり約3700万円、1日あたり10万円以上である。“加害者”がこの高待遇だったのに、原発事故の被害者の精神的損害が1日あたり約3300円では、話にならない。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素13掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。