http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/260.html
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およそ500億円をかけたと言われる6社結合の「汚染水処理システム」が二進も三進も行かない状況に陥っているらしい。
報道を見ている限り、問題を起こしているのは、セシウム吸着除去を担うキュリオン社と放射性物質の沈殿分離を担うアレバ社の装置(ポンプの不具合)である。
要は、汚染水から放射性物質を除去するパートが思うように稼働できていないのである。
日立と東芝が主として担当した油分分離と塩分除去(淡水化)の装置は今のところ問題は聞こえてこない。
東電は、相変わらず無能をさらしている。
低濃度汚染水で得た“実験的”除去率と高濃度汚染水の“実用的”除去率の違いを「想定外」のように話しているが、フィルターの吸着性能は除去率ではなく絶対量のはずだから、汚染濃度が高くなればなるほど、同じ量のセシウムを吸着しても、全体量に対する除去率が低下していくのは当然である。
(同じ濃度の汚染水に対するフィルターの除去率の違いは性能優劣の大きな基準)
アレバ社の沈殿除去も基本的には同じであり、低濃度汚染水(それも真水)を使った実験で得られたパフォーマンスが実用運転で達成できると考えていたことのほうが驚きである。
以前も書いたが、長期的な注水依存の妥当性はともかく、廃棄ではなく、炉心の冷却に再利用する汚染水なら、放射性物質の除染は不要である。
このままだとあと何日で海にあふれてしまうと危機感を煽るのではなく、作業者の被曝対策を施し、油分や塩分を除去した汚染水を再び炉心注入に使うことを決断しなければならない。
(泥のようなゴミもポンプなど機器類に悪影響を与えるので沈殿除去したほうがいいだろう)
そうすれば、注水後地中や地下水に流れ込んだもの以外は再利用できるので、1日に増加する水の量は100トン以内に抑えられるだろう。
※ あれこれ資料を読みあれこれ考え事をしているので、地中や地下水に流れ込む水量をきちんと検討せず、雑ぱくなコメントレベルの書き込みで済まし申し訳ありません。
※ 参照投稿
「循環冷却に使う汚染水は除染の必要ナシ:東電は、補償ではなく、「錬金術師」アレバで資金ショート!」
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/397.html
「新循環冷却システムの「アレバ除染問題」で17.さんのコメントへの回答」
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/448.html
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米社装置の汚染水処理、目標のわずか20分の1[読売新聞]
東京電力は22日、試運転中の福島第一原子力発電所の汚染水処理システムで、米キュリオン社製の装置の処理能力が、当初目標の20分の1程度にとどまっていると発表した。処理が追いつかず、循環冷却に使う汚染水の再利用ができなくなり、水があふれ出す恐れがある。東電は、汚染水をためている施設の許容量を1500トン増やす方針だが、今後の降雨量によっては、11日間程度と見られる満杯までの余裕が、さらに短くなる可能性もある。
東電によると、キュリオン社の装置は、真水の低濃度汚染水を処理すると、目標の約1000分の1以下まで濃度を下げることができたが、海水混じりの高濃度汚染水だと50分の1程度に下げるのがやっとだった。
汚染水処理システムは、キュリオン社の装置、仏アレバ社の装置に塩分除去装置を組み合わせて、放射性物質と塩分を除く。汚染水の再利用には塩分除去が不可欠だが、除去装置が正常に稼働するには、放射性物質の濃度を1万分の1以下にする必要がある。アレバ社の装置の能力も400分の1程度と言われ、2社の装置を合わせても安定的に処理できるかどうかは不明。
(2011年6月23日00時22分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110622-OYT1T00967.htm
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