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東京電力福島第一原子力発電所では、汚染水の浄化設備が本格運転を再開できないなか、21日から原子炉への注水量を減らしたところ、3号機の原子炉の温度が上がり始めたことが分かり、東京電力は、原子炉の冷却と汚染水の抑制の両立という難しい対応を迫られています。
福島第一原発では、原子炉への注水に伴って増え続けている汚染水対策の柱としていた浄化設備が、本格運転の開始直後に停止し、現在も試験運転の状態が続いています。このため東京電力では、汚染水の増加を抑えるために、21日から原子炉への注水量を1号機と2号機で1時間当たり0.5トン、3号機で1トン減らす対応を取りました。注水量を絞ったあとの22日午前5時に原子炉の温度を測ったところ、1号機と2号機は比較的安定しているものの、3号機では原子炉の上部で21日よりおよそ4度高い149.1度、下部でおよそ7度高い134.3度と、いずれも上がり始めたことが分かりました。
東京電力では、1号機と2号機については注水量をさらに1時間当たり0.5トン減らす一方、3号機では現在の注水量を変えずに温度の変化を注意深く見守っています。東京電力は、あと2日程度での浄化設備の本格運転再開を目指していますが、福島第一原発の汚染水は、すでに11万トン以上に達しているとみられ、今後の注水や雨などであふれ出すことが懸念されるなか、原子炉の冷却と汚染水の抑制の両立という難しい対応を迫られています。
▽NHKnews (6月22日12時9分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110622/t10013686101000.html
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