http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/200.html
Tweet |
下記のブログから、そういえば、阿修羅で、原発を議論していた松浦と名乗る御仁がいたことを思い出した:
%%%%%引用開始
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201103310003/
原発リスクを理解できない元原子力安全委員会委員長は京都大学工学部を出て日本原子力研究所に務めた人物 [ カテゴリ未分類 ]
福島第1原発の事故が今後、どのような方向へ進むかはわからないが、この事故を「最悪」と呼ぶことはできない。「運」が悪ければ、地震の直後に配管の破断から圧力容器の爆発、放射性物質の大量放出というシナリオもありえたからである。現在の状況も深刻だが、最悪の事態にならなかったことは幸運だった。
松浦祥次郎という人物がいる。現在は「原子力安全研究協会理事長」という肩書きなのだが、2000年から2006年まで原子力安全委員会の委員長を務めていた。3月31日付けの朝日新聞に掲載された記事によると、全電源喪失というような、「何もかもがダメになるといった状況は考えなくてもいいという、暗黙の了解があった」と松浦は語る。「隕石の直撃など、何でもかんでも対応できるかと言ったら、それは無理だ」とも弁解しているのだが、ならば原発などに手を出すべきではなかった。
3月30日付けの読売新聞によると、松浦理事長はオフサイトセンター(緊急事態応急対策拠点施設)やモニタリング・ポスト(放射線監視装置)について、「壊れないにこしたことはない。ただ、今回のような大地震に耐えられる耐震性を保つにはコストがかかるし、非常用電源を長時間動かす燃料を常備するには防火上の安全性確保という問題もある」と話している。大地震に耐えられるオフサイトセンターやモニタリング・ポストを作れないなら、そんなものは意味がない。強欲さ剥き出しのコメントだ。
松浦理事長の経歴を見ると、1960年に京都大学工学部応用物理学科を経て同大学の大学院工学研究科の修士課程を修了し、工学部原子核工学科の助手を経て1961年には日本原子力研究所の職員になっている。1998年に同研究所の理事長となり、2000年には原子力安全委員会の委員長に就任している。いわゆる「原子力ムラ」の住人だ。
%%%%%引用終わり
そこで、阿修羅内検索をかけたところ、小生の記憶に間違いが無かったことがわかった。自らの履歴をあえて「書かない」とわざわざ断りを入れている。
それが、わかったから「so what?」ではあるが、参考までにここに書いてみた。松浦氏が異なるHNでもよいから、ここに登場し福島収束のための提言を披瀝されんことを期待したい。
%%%%%松浦氏の投稿(ほぼ一年前)
解説
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/215.html
投稿者 松浦 日時 2010 年 4 月 13 日 06:29:29: nX3mGLaD7LQUY
(回答先: Re: 核融合の釜問題 松浦さんへ 投稿者 hou 日時 2010 年 4 月 12 日 19:36:07)
ヘリカル型とトカマク型との違いは、一言で言えばプラズマ制御に必要なエネルギー効率と安定性の違いに過ぎません。
ITERは、90年代初頭に出入力収支が漸く均衡条件に達したことで、自己点火条件を目指して発足しました。
LHDとITERに共通するのは、核融合は、エネルギー効率と制御問題が解決すれば、あたかも実用が可能だという虚偽の幻想です。それとて産業的発電水準には遠く及びはしませんが、ここで指摘しているのはその問題の影で無視されてきた別分野の内容です。
原発でも最終処分コストを含めれば経済的にもマイナスになりますから、未来に負債を押し付けて利潤の先取りをしているに過ぎませんが、これはそれ以前の、実用段階での詐欺ではなく、研究の段階で既に同様のことが行われいることが問題なのです。
エネルギー屋と素材屋は元来関連がありませんが、その素材屋自体が、先の行き詰まりを考える事をせず、これによって目先の超伝導部門の仕事にありつければよいといった態度で研究をしています。
「全体性」の見通せない現代経済社会が未来に対して行っている不正と同様に、科学業界という狭い組織が、「全体性」の見通せない一般社会を欺いていることを指摘しているのです。当然貴方も肝心なポイントの峻別ができずに、欺かれている者の一人です。それを証拠に隔壁の素材と書いているでしょう。
初めにレスを書いた方も同様に誤解していますが、これは書籍や報道を通して知られてきた内容ではなく、貴方達の常識には無い事です。そうでないというのなら具体的な内容を語って御覧なさい。
私は、自己情報に関わる経歴を語ることは避けたいので、詳細には触れませんが、二次情報から得たものではなく、四半世紀前にその最先端研究に関わっていた経験から述べているのです。その研究の収束を見届けた数少ない者の最後の世代の一人です。
隔壁の素材? 如何なる素材でも検討の余地がない中性子線と金属格子の普遍的関係について触れているのです。
致命的問題は都合で生きる全ての者にとっての不都合ですから、タブーで誰も触れません。まして高度に専門的な内容なら敢えて無視しなくてもメディアに出さなければ良いのです。逆に都合の良いところは宣伝の対象になります。ここは、素人もしくは我流の人の集まるところですから、内容を高度化して厳格で正確な表現をしても、その質の判断さえ出来ませんから意味がないと常々感じているので、無駄な議論はしません。
現に私が書いている内容を理解できていませんから。虚しさを感じ取っていただきたい。だから、せめて心と倫理の問題を触れているのです。しかし、倫理も悟性も所詮は知性の枠の中にしかありませんから、それとてどこまで叶うのでしょうか。
前述の内容の訂正は一切必要がないということです。技術の真偽の判断基準も非常に重要です。良く学びなさい。この計画が何年先の実用化を目指していますか(笑)。今分からない人は長く生きて、人生の最期を僅かでも誤りに気付く機会にするしかないでしょう。
拍手はせず、拍手一覧を見る
コメント
01. 松浦 2010年4月13日 09:18:19: nX3mGLaD7LQUY: DprNjXc3KE
原子炉にも寿命があるのはなぜか。
金属というのは、温度が高くなれば原子間の結合が強まり粘りも出てきて安定する。逆に低温化すれば脆化して衝撃にも弱くなる。したがって高温それ自体は問題ではない。
それなら何が炉の寿命を引き起こすのか、それは直接に原子間結合を解いてしまうもの。なかでも最大のものが中性子線被爆の影響。脆性破壊というのは、金属疲労のように外見上観察できるものではなく、原子レベルで進行する崩壊現象。その程度はやはり温度が低くなる程顕著になるので、脆化レベルを温度で表す。これを脆性遷移温度といい、例えば、その温度が高くなるというのは、高い温度でも金属が脆くなっていることを示すので悪化しているということになる。
これに関して実際に行われているのは、既に寿命がきている原子炉を持たせようとして行う焼き鈍し。
高温化してゆっくり冷却することで、解けてきた原子間結合を修復しようとするのだが、小さな球体に近いものなら可能でも、実際の原子炉の形状と大きさではその冷却の際に逆に不均一な歪が無数にできて、今度は外見上観察できる微細な亀裂が発生してしまう。それが、クラック・アンダー・クラッド。クラッドというのは表面を覆っているステンレスの膜で、その下に生じる本体の亀裂のこと。観察可能といっても肉眼では無理だし、クラッドで隠されて見えないから深刻化する。実は、60年代に日本に原子炉を輸出したアメリカのメーカーの資料には、その点で欠陥製品が十数器あることが記録されている。ところが、日本側にはそれを特定する記録が残っていない。現在日本で稼動中の原子炉のそれぞれの製造元が明らかではないのだ。
金属の脆性破壊の問題は、この国の場合、現実には存在できない核融合炉について議論するよりも、とうに寿命がきているのに順調に停止できず、ましてや解体処分をする余地のない原発の方が焦眉の急を要する問題なのだ。
02. hou 2010年4月13日 23:23:33: HWYlsG4gs5FRk: 3IK3inYiko
ご丁寧な お返事痛み入ります。
松浦さんのご指摘通り、私は素人です。
それでも 何か理解をしたいと日々勉強しております。その辺りをお察しいただければ幸いです。
さらに勉強を重ねたいとおもいます。
そうですね、原発材料の劣化をさらなる延長で危険にさらしているのは問題ですね。
この辺をじっくり読み込んでみたいと思います
ありがとうございました。
03. 2010年4月16日 17:03:32: zWCshxv6jA
下記の投稿についてお教えください。
http://www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/500.html
+++++以下は上記投稿からの抜書きです。
吉井議員は、金属がある温度以下になると急激にもろくなる問題で質問しました。原発を長期間運転すると、原子炉容器や機器などの金属材料は、核反応で発生する中性子を浴び、もろくなる温度が上昇します。吉井議員は、敦賀原発1号機の場合、運転開始当初はマイナス23度だったが、現在は51度に上昇したのではないかと指摘。経産省はそれを認めました。
吉井議員は「巨大地震など、緊急に原子炉を冷却しなければならない事態が発生すると、ECCS(緊急炉心冷却装置)が働いて、(51度以下の)常温の冷却水が一時に入り、原子炉容器が破損する可能性がある」と述べ、運転延長をやめよと追及しました。
+++++ 抜書き終わり
「運転開始当初はマイナス23度だったが、現在は51度に上昇した」とは、「建設当初の原子炉では、-23度以上では、brittle 破壊を起こさぬ物理性状であった。しかし、長年の使用の結果、brittle破壊は、51度もの高温でも起き得るように原子炉の物理性状が変化した。」という意味でしょうか?
「脆性遷移温度」とは、こうしたいわば「パリン」と破壊する温度領域が、経年変化で高温に遷るということですか?もっと使い続ければ、例えば100度にもなりえるのですか?
現時点、つまり遷移温度が50度のとき、さしあたりの非常時対処法として、より高温の冷却水例えば60-70度の冷却水を使うことは、そもそもの冷却水の使用目的からしてありえないことですか?
04. 2010年4月16日 17:11:49: zWCshxv6jA
もう一つの質問を書き忘れました。
原子炉の建設初期段階では、炉の脆性破壊温度は低い。非常時に50度の冷却水を使用した場合、炉は以西領域温度にはないが、延性領域にあることになります。つまり炉の変形が問題になることはあにのですか?
05. 日 2010年4月16日 23:43:47: IR1H95zbmUf8k: pdi832Eqf2
松浦さんに待っていた存在の出現というか、人類の宝の様な可能性を感じます。
なんという知性。一度コテンパンにやり込めて下されば光栄です。その後で立ち上がれるかどうかが知りたいのです。
議論版「誤りの可塑性」http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/189.htmlのコメントで
02さん端的に言っている所について
02. 2010年4月14日 16:13:34: inu2KHjhiI
>日本人は、倫理的かつ正統性の点でこの上ないハンディがあることを自覚せねばならない。
大宇宙の真理に照らせば、欧米人も同様にこの上ないハンディがあることを知りたまえ。
ですが、どう思われますか?日の考えではこうなります。
日本人という存在をラベリングした上で構築される論考が、人についての本質を語ることはない。です。
あと文化欄で散史さんがアルファベットの成り立ちについて考究していますが、どう思われますか?
%%%%%松浦氏の投稿転載終わり
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素13掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。