４号機プールの謎決着＝原子炉上部側から水流入−燃料損傷回避・福島第１（jiji.com）
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2011061900206

　東日本大震災発生時、定期点検中だった福島第１原発４号機で、使用済み燃料プールの水位が予想より下がらず、大量の燃料棒の損傷を回避できたのは、点検のため原子炉上部などに張られた水が仕切り板の隙間からプールに流入したためと分かった。東京電力が１９日発表した。

　原子炉上部側の水位が下がっており、東電は同日、約８０トンを内部配管から注水。今後、計約１０００トン注水し、事故前の満水状態に戻す。

　４号機は地震発生時、原子炉内の燃料棒を全部プールに移しており、運転中だった他の原子炉のプールに比べ、水が早く蒸発して燃料が損傷することが懸念された。３月１５日朝に爆発音がして建屋上部が壊れた際は水素爆発とみられたが、翌日、自衛隊のヘリコプターで燃料棒が水面下にあることが確認された。

　このため東電は同月２２日、原子炉上部側の水が流入した可能性を公表。水素爆発の原因については、３号機原子炉で発生した水素が４号機と共通の排気管から４号機側に流入した可能性があると５月に発表した。

　東電によると、原子炉上部とプールの間の仕切り板は通常、プール側からの水圧で密閉されている。事故でプール側の水位が下がったため、隙間ができて原子炉上部側の水がプールに流入したが、３月２０日以降の放水・注水で水位が上がり、再び密閉されたとみられる。

　定期点検中は、原子炉のふたを開けた後の上部や機器の仮置きピットに水を張り、作業員を強い放射線から守っている。
（2011/06/19-21:46 時事通信）

二つのプールから水流入、４号機の燃料溶融回避（YOMIURI ONLINE）
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110619-OYT1T00558.htm

　東京電力は１９日、東日本大震災が発生した直後、福島第一原子力発電所４号機の核燃料一時貯蔵プールに、別の二つのプールから大量の水が流れ込んで危機を脱していた可能性が高いと正式に発表した。

　二つのプールの水位が震災発生当時より４・６メートル下がっていることが確認できたためで、東電は同日、二つのプールに注水を開始した。

　４号機燃料プールに沈められた燃料からは、計算上、数日でプールが沸騰するほどの熱が出ていたにもかかわらず、３月２２日に注水を開始するまで十分な水が残っていたため、燃料の溶融が起きずに済んだ。

　東電が計器を復旧させたところ、発生当時は満水だった「原子炉ウェル」と「機器仮置プール」という二つのプールから、約１０００トンの水がなくなっていることが判明。地震の揺れか水素爆発による衝撃で、プールの間を仕切っていた鉄板がずれて燃料プール側に十分な水が流れ込んだとみられることがわかった。
（2011年6月19日23時02分 読売新聞）

― 【関連】 ―――――――――――――――――――――――――――――

４号機建屋機器から強い放射線か　水位低下、遮蔽されず（TOKYO Web）
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011061901000330.html

　東京電力福島第１原発４号機の原子炉建屋上部にあり、機器を水に漬けて保管している「ピット」という場所の水位が低下、水による放射線遮蔽効果がなくなり、露出した機器から強い放射線が出ている可能性が高いことが１９日、分かった。

　４号機は３月１１日の地震発生時に定期検査中だったが、地震と津波で冷却機能が失われ、使用済み燃料プールの水が燃料の熱で蒸発して水位が低下。それに連れてプールにつながるピットの水位も低下したとみられる。

　東電は「４号機の建屋周辺の放射線量は特に高くなく、外部への影響はない」とするが、ピット付近の線量は測定しておらず、作業が必要になった場合に放射線対策が課題になりそうだ。

　東電によると、ピットに保管しているのは、冷却水の流れを整えるシュラウド（炉心隔壁）や蒸気乾燥器など、強い放射線を出す原子炉内の構造物。定期検査でシュラウドを交換するため取り外し、水で満たしていた。

　東電によると、ピットは深さ約７・６ｍだが、６月１１日現在、水位計では水は２・５ｍ程度しかないと判明。シュラウドは高さ６・８ｍあり、一部は切断しているが、東電は「燃料に近い位置にあり線量が高い部分がむき出しになっている可能性がある」としている。（共同）
（2011年6月19日 15時59分 東京新聞）

４号機建屋機器から強い放射線か　水位低下、遮蔽されず 尾張マン
http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/116.html

　◇

４号機 機器貯蔵プールに注水（NHK）
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110620/t10013628311000.html
6月20日 5時2分

コメント
01. 虎丸花蜂 2011年6月20日 20:23:35: ZoHfPWCwONHuo : zXqnHRBA9c 東京新聞の記事は時刻を変更したらしい。当初は15時59分。
02. 2011年6月20日 20:32:13: eFStcxyb7s 四号機が危機だと叫ばれている今になって、 「四号機は地震直後は水があったので、すぐトラブルにならなかった」という、発表が東電からされても ニュースの意味が全く有りません。 逆にまぎらわしいというか、では今の状況はどうなんですか？と聞きたい。
03. 2011年6月20日 20:55:07: eF5mQ8aG8U ２０時５０分 また、４号機からすごい量の煙がでているぞ。 これは、霧だの靄だのと言い訳はできんぞ。 この煙は一体どうして湧いてくるのか質問する記者は一人もいないのか・・・・？
04. 2011年6月20日 21:26:35: 8awOEz3Txc いよいよ4号機、プール底抜けが目前ってわけか その時の言い訳の複線？
05. 2011年6月20日 21:29:12: iQinVlOl1c だからどうなの？的な記事だな。 プール底の穴は塞がってはいない。いずれ底が抜ける危機的状況に変わりはない。 強い放射線の原因を冷却水の流れを整える炉心隔壁や蒸気乾燥器など強い放射線を出す原子炉内の構造物のせいにしているが、蓋が取れ外気と通通の原子炉内で再臨界が起こっていることをまず疑うべきだ。 〈4号原子炉から吹き上がる蒸気〉 http://www.youtube.com/watch?v=izwAJmdQGrg&feature=player_embedded 〈4号再臨界の炎〉 http://www.youtube.com/watch?v=95X0RoFD8po&feature=related http://www.youtube.com/watch?v=J1qID45rFJ0
06. 2011年6月20日 22:52:25: gDRBBiTSoI いったい、いつの時点の４号機に関する情報なんだ。４号機のカタストロフィーが近づきつつあるんだぞ。在日米国大使館はいつでも逃げ出せるように、とっくに横田基地内にその機能を移している。東京周辺の米軍兵士には「窓の目張り」が下令されている。首都圏在住外国人に第２の日本脱出の動きが出ている。知らされていないのは日本人だけだ。 「従容として死に赴く」なんて文学的だが、みなそうありたいのか？傍から見れば日本人なんて、笑うべきただの愚鈍な有象無象の群れだ。放射能汚染ゾンビーになりたくなければ、関東周辺住民は「正しいパニック」を起こし、いつでも逃げれる準備をしておくべし。その際「西」はダメ。身動きが取れなくなる恐れあり。
07. 2011年6月20日 23:51:38: wx0rWaSm9s ＞４号機のカタストロフィーが近づきつつあるんだぞ その根拠は何でしょうか？ 現実には４号機がどうなっているのか、分かった上での断言でしょうか？ もし４号機がどうなっているのかご存知なら仔細に説明願えないでしょうか？ 最近阿修羅においてあまりにもヒステリックな発言が多いことを憂慮します。
08. 2011年6月21日 00:04:01: bn7qkdoYm2 4号プール、水不足のようですな。 まわりは、ほとんどコンクリートと鉄だから、大きな火災は起こらないと思うが。 熱に弱い鉄骨屋根が心配。 放射線量が高くて、人も近づけないし、注水も出来ないし、もう手のつけようがないのでは？ そのうち燃料がドロドロ落っこちてくるのかね。 しかし、このポンチ絵やめて、ある程度まともな図面を出してほしいものだ。 新聞屋は読者をバカにしてるか、新聞屋がバカなのか、どちらかだろう。
09. 2011年6月21日 00:19:34: 6t3Z2XpZpc 危機の風評を煽るつもりはないが、過去のどの時点の発表も信頼がおけないとわかった以上、カタストロフィーが本当に来ても驚かない。 カタストロフィーがどの程度のものかということになるが、東京に住み続けること自体が危険となるレベルとすれば、可能性はある。 はっきり言うが１号機から４号機までどれ一つとして解決に向かっているようには見えない。むしろ打つ手打つ手が全て効果がないことが明らかになっているのが実情ではないのか。
10. 虎丸花蜂 2011年6月21日 07:38:35: ZoHfPWCwONHuo : iFMlQ1qVQg ［最後で最大の謎］意図的に“爆破”された４号機原子炉建屋：火災説や水素爆発説の流布で国民や世界を愚弄 あっしら http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/536.html “偶然”や“奇跡”じゃなく「意図的な爆破」：４号機の燃料プールと他の２つのプールの関係がよくわかる参考図を発見 あっしら http://www.asyura2.com/11/genpatu13/msg/176.html

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