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福島第1原発:ベント、注水 混乱鮮明に 東電が対応発表
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110619k0000m040088000c.html
毎日新聞 2011年6月18日 22時40分
福島第1原発事故で東京電力は18日、東日本大震災が発生した3月11日から数日間の各号機での対応について、関係者の証言を基に事実関係を時系列で再構成し、発表した。注水作業やベント(排気)についての現場の生々しい様子が改めて明らかになった。
震災発生直後の様子はこれまでも明らかにしているが、今回は注水作業やベントを中心に取りまとめ、政府の事故調査・検証委員会へも提出する方針。
発表によると、1号機では12日午前1時半にベント実施について菅直人首相らの了解が得られたにもかかわらず、1時間半後の経済産業相らの発表後に実施するよう本店から情報がもたらされたことや、12日午後3時36分には、注水準備が完了したと同時に建屋が水素爆発したことなどが、新たに判明した。
ベントの実施では12日午前8時半前に大熊町の一部で避難できていないことが分かり、避難が終わってから実施するよう調整するなどした。暗闇の中、12日未明に1号機で、現場の確認に通常は10分程度でできるところ、作業着の着脱などで1時間弱もかかったり、原子炉建屋の放射線量を測定するために扉を開けると、「白いもやもや」が見えてすぐに扉を閉鎖したため線量測定ができなかったことも記述している。
◇
福島第1原発:震災後の対応公表 連鎖的に事故深刻化
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110619k0000m040105000c.html
毎日新聞 2011年6月18日 23時31分
東京電力は18日、福島第1原発事故の発生直後の対応状況についての調査結果を公表した。原子炉格納容器の圧力を抜く「ベント(排気)」や海水注入など、過酷事故を想定して策定した安全対策(アクシデントマネジメント)が機能せず、1号機原子炉建屋で3月12日に起きた水素爆発が、他号機の復旧作業の支障となり、連鎖的に事故が深刻化した様子が明らかになった。
東電は、集めた証言やデータを基に、地震発生後の対応を号機ごとに時系列でまとめた。それによると、3月11日午後3時42分の全電源喪失から約1時間半後の午後5時12分、吉田昌郎発電所長がアクシデントマネジメントに沿って作業に入ったものの、さまざまな障害によって翌日午後2時半ごろまでベントに成功しなかったことが新たに判明した。
1号機のベントに必要な図面は原子炉建屋から離れた事務本館にあった上、11日午後9時51分には建屋内の放射線量が上昇し入れなくなった。同11時50分ごろに格納容器の圧力が設計値を超えたため、翌12日午前0時6分、吉田所長がベント準備を指示。同午前1時半、菅直人首相の了承が得られたが、建屋内には煙のようなものが充満していて入れなかった。午前8時27分には、避難指示が出ていた地元・大熊町の一部住民の避難が済んでいないことが分かり、ベントを見合わせた。結局、ベント成功は午後2時半。1時間後の同3時36分には水素爆発が起きた。
爆発により、隣接する2号機で注水やベント作業に当たっていた電源車が停止して再起動できず、3号機で14日起きた水素爆発でも消防車やホースが破損した。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「電源喪失に余震もあり、非常に厳しい作業。アクシデントマネジメントの想定をはるかに超えた事故だった。まとめるまでに3カ月以上かかったが、今後の事故対応の検証や説明に生かしていきたい」としている。【関東晋慈】
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