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課題山積 危うい「生命線」 福島第1原発、高まる外部流出の懸念 (MSN産経) 
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/931.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 6 月 18 日 21:38:45: igsppGRN/E9PQ
 

課題山積 危うい「生命線」 福島第1原発、高まる外部流出の懸念
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110618/dst11061821280025-n1.htm
2011.6.18 21:27  産経新聞

 東京電力福島第1原発の事故収束に向けた「生命線」としての意味を持ち、本格稼働を始めたばかりの汚染水浄化システムの停止。浄化した水を原子炉へ戻して冷やす「循環注水冷却」を目前にしてのつまずきにも、東電は「数日中には再開できる」と自信をみせる。しかし、装置はトラブル続きで、増え続ける汚染水が海など外部へ流出する危険が刻々と迫る。(原子力取材班)

 ■想定外

 「大きな一歩。本当に良かった」

 17日夜に行われた新工程表の公表会見。システム本格稼働を東電から伝えられ、政府・東電統合対策室事務局長、細野豪志首相補佐官は安堵(あんど)の表情だった。

 だが、そのわずか数時間後にシステムは停止。東電は「トラブルではない」とはいうが、「想定外の事態」だったことは認める。

 原子炉建屋やタービン建屋の地下などにたまった汚染水の総量はすでに約11万トン。原子炉冷却のための注水はそのほとんどが漏れ出し、毎日約500トンずつ増え続ける汚染水の移送先は満杯寸前だ。梅雨で汚染水の増加ペースが加速する可能性もある。

 ■トラブル

 「循環注水冷却」の中核を構成する汚染水浄化システムは、米キュリオン社、仏アレバ社の装置などからなる。

 建屋にたまる汚染水をポンプで吸い出し、油分などの不純物を取り除いたうえで、ゼオライトという鉱物で放射性セシウムを除去。特殊な薬品で放射性物質を沈殿させた後、塩分を取り除いて淡水化する。

 試運転では、放射性物質の濃度を10万分の1まで下げることができたが、トラブルが相次いだ。

 10日には配管の接続部から漏水し、ポンプ制御のプログラムに設定ミスまで見つかった。本格運転を控えた16日夜にも再び装置内部の漏水が判明した。

 九州大の工藤和彦特任教授(原子力工学)は「汚染水処理は最優先だが、工程表に合わせて運転しようという意識があったのではないか。本格運転に入って思いがけないことが起こるのは困る」と指摘。技術評論家の桜井淳(きよし)氏も「2社の装置を組み合わせた実績はなく、今後もトラブルは頻繁にあるだろう」と厳しい見方を示す。

 ■課題

 システムには約440基のタンクなどが配置され、原子炉など全体を含めると約4キロに及ぶ配管が入り組むことになる。そのため制御は困難を極めることになりそうだ。

 すでに高濃度汚染水を流していることから、不具合が見つかっても復旧に時間がかかることが予想される。東電も「状況によっては、システムに淡水を入れて放射能を洗い流さないと修理できない」と認める。

 また、汚染水には、津波による海水や原子炉へ注入した海水も混じり、一部高濃度となった塩分が配管などを腐食させたり、正常な動作を妨げる懸念もある。汚染水浄化に伴って発生すると見込まれる約2千立方メートルの高濃度放射能を含む汚泥の処理方法も決まっておらず、課題は山積だ。

 桜井氏は「大きな余震に耐えられるか心配。配管破断などが起きれば、施設内に大量の汚染水が出る」と指摘。「工程表を実現する生命線」(東電)は、つねに“切断”の危機を内包している状況だ。
 

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コメント
 
01. 2011年6月18日 22:49:55: 6RwHFbcjd6
小出氏の見解。「核燃料棒が溶けて、圧力容器だけでなく、格納容器も突き抜け、地下水にまで達したということです。こうなると、もう水をかけ続けて、冷やすことは無理です」

冷やすことが無理なら、冷却水の注入をやめれば、汚染水があふれ出すことはないと思うのだが。
雨対策だけやればいい。

何故、注入している?


02. 2011年6月18日 23:02:31: z3JPTJSWDM
 桜井氏の言う最悪のシナリオの対処法を東電は考えておくべきだ。汚染水が施設内に溢れれば、もう人はだれも近づけないだろう。完全にアウトだ。
 またこのシステムが上手く稼働しなかった場合の次の手は当然考えているのだろうね。上手くいかなかった、さあ考えましょう、では遅い。

 東電は私たちの運命を握っている。なるほど福島第一原発は東電の所有物だし、事故の第一の責任者だ。しかしたんなる一私企業が日本と私たち、更には世界の運命を握り、もてあそんでいることに違和感を感じる。対策本部長は確か菅総理だったと思うが、技術的側面では東電の言いなりだろう。私たちは対策本部に私たちが信頼できる科学者、技術者を送りたいと思う。


03. 2011年6月19日 00:21:46: E2YReWLDxc
02さん 

その通りです。しかしながら、日本ではクソみたいな人間が組織で権力を握っています。そういうクソみたいな人間は、クソみたいな前の支配階級のYesマンになって権力を受け継いだのです。その延々と続く無責任体制の結果として、こういう事故になっています。したがって、選挙行動で変えるしかないのですが、国民は洗脳されているのであまり希望はないです。


04. 2011年6月19日 21:37:00: h6cbKB908I
へたすると、汚染された地下水を吸い上げ、永久に浄化し続けない
といけない。そういう事態になってるんじゃないか?。

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