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(回答先: 小川みさ子さん、17日の鹿児島市議会で原発全廃に向け、個人質問! 投稿者 千早@オーストラリア 日時 2011 年 6 月 18 日 01:00:14)
鹿児島市議の小川みさ子さんと親しくしている大阪府門真(かどま)市議の
戸田も、6月市議会で原発問題に関して質問します。
(議会での「質問」は当局を啓発・追及して認識を進めさせたり、新しい施策をさせ
たりするためのもので、そのために答弁原案をゴリゴリと詰めて出来るだけマシな
答弁原稿にさせ、その上で議会本番で必要とあればさらに詰めます。
原発問題の場合は、圧倒的多数が「無知な原発賛成論者」である議員・職員・市民
に聞かせて啓発する意味も大きいです。)
以下に、昨日6/17の建設文教常任委員会での戸田の「所管事項質問」の原発問題部分での概要原稿と、
6/24本会議で行なう「一般質問」通告書での原発問題部分「要旨」を紹介します。
(この「要旨」をさらに膨らませて「質問原稿」を作る一方、当局との事前の「すり合わせ」でゴリゴリ
詰めて出来るだけ「成果」を得る事に奮闘します。「一般質問」全体の時間制限20分、「再質問1回だ
け」という制限も踏まえながら)
◆戸田の6/17の建設文教常任委員会での「所管事項質問」の原発問題部分(概要原稿)
2:原発・放射能問題について
「原発安全神話」・「原発絶対必要神話」(原発がないと電気が足りない!という脅迫)がここ30数年来、
日本社会全体を覆うように原発推進勢力によって進められて国民の洗脳を行なってきた。
学校教育の場も例外ではなく、それどころか「地球環境を守ろう!」、「地球温暖化を防ごう!」などの子
どもの正義感を利用しながら、教員を手先に使いながら綿密に刷り込みが続けられてきた。
学校教育の場で「原発安全神話」・「原発絶対必要神話」を刷り込む仕掛けを暴露するテレビ報道があって、
「ここまでやっているのか」と、その内容に驚かされた。(ネットでもいろいろ書かれているが)
その手法は、
(1)電力会社の連合体である「電事連」(電気事業連合会)が
@ 小学生向け・中学生向けにきれいなカラーパンフを作って、それを「副読本」として学校に送りつ
け、教師に使わせる。
A 「原発見学」を学校や教育委員会に積極的に働きかけて、子どもと教員に「原発見学」をさせ、
「原発安全神話」・「原発絶対必要神話」を刷り込む。
B 教員向けの「セミナー」を行ない、それへの参加を学校や教育委員会に積極的に働きかけて参加さ
せ、「原発安全神話」・「原発絶対必要神話」を刷り込む。
(2)文科省と経産省が共同して、
@ 小学生向けに「わくわく原子力ランド」、中学生向けに「チャレンジ!原子力ワールド」という
きれいなカラー副読本を学校に送りつけ、教師に使わせる。
教え方はそれぞれに「教師用 解説編」を送りつけて教員を誘導する。
A 原発問題についての「研修会」に教員を参加させて教員評価と連動させながら「原発安全神」・
「原発絶対必要神話」を刷り込む。
というものだった。
先日、テレビである小学生達が原発が必要か停止すべきかを討論していたが、原発周辺地の悲惨な状況を
知っているはずなのになお、それに心を痛めるよりも「それでも原発が必要」とする子どもが7割ほどもい
た事に驚いた。
その子らは「原発がないと電気が足りない」、「原発がないと地球温暖化が進む」という「原発推進論理」
をそのまま正しい考えと信じ切っており、学校と社会での刷り込みの「成果」がそこに見られた。
それらを踏まえて、
Q1:こういう「副読本」が門真市の小中学校にも送られているのではないか?
また、その「副読本」を使って教えている学校はあるか?
Q2:「原発の見学」や「原発問題についての教員セミナー・研修会」に門真市の学校の子どもや教員は参
加しているか?
Q3:教育の中で「門真市が福井原発から直線距離で80キロ」とか、「近畿の水瓶である琵琶湖が福井原
発から直線距離で20キロ」である事を教えてるか?
また、「福井原発で重大事故が起これば、門真市で生活できなくなる事が十分にあり得る」、という事
は教えているか?
Q4:教科書の中に「原発は発電の時に二酸化炭素を出さない」と書いてあるが(小学3・4年社会科、東
京書籍)、原発は「燃料棒の猛烈な高温を大量の海水で冷やし続ける」システムであり、熱くなった
海水を出す排出口周辺の海水温度を7℃ほど高くする。
当然、海水温度が高くなった分だけ、海水にとけ込んでいたCO2が大気中に排出されていく。
日本の原発全体から1年間に1000億トンの温水が排出されるが、日本全土に降る雨の量は1年
間で6500億トンで、そのうち川に流れるのは4000億トン。
従って原発は、毎年日本の川を流れる水の4分の1に相当する量を7℃温めて海に戻している事
になる。
つまり原発は、「海面から大量のCO2を発生させるシステム」であり、「CO2を出さない」という
のは大ウソではないか!
さらに言えば、運転を停止しても燃料棒が高熱を出し続けるので、それを冷やすためにこれも大量
の海水による熱交換が何年間にも渡って不可欠である。
従って、「原発は運転する時に(運転を停止しても何年間かは)不可欠な海水取り込み排出を通じ
て海水から二酸化炭素の排出を増大させる」と書かなければならないはずだ。
教委はこの教科書記述の誤りをどう考えるのか?
※ 科学的には、「核分裂反応は炭酸ガスを出さないが、原発の運転自体は絶対不可欠に周辺海水の温度
を高めるから、温度を高めた分だけ海水から二酸化炭素を出させる」が正しい表現ではないか!
子どもから、このような指摘を受けたら教委はどう答えるのか?!
※ 私自身は、「二酸化炭素で地球温暖化論」は原発推進のためのマヤカシだと深く疑っている。
だいたい、CO2は植物が光合成によって酸素を生み出す材料であって、地球の生命環境に不可欠の
ものなのに、これを超危険な放射能毒物よりも悪い邪魔者扱いにしたりする事が間違いだ。
また、大気の成分の僅か0.04パーセントを占めるCO2が多少増える事を危険視する一方で、超
危険な放射性物質を大量に生み出し、大気や海にも出してしまう原発・核燃施設を必要物と見なすの
は、まさに常軌を逸している。
Q5:私は30数年前から原発の危険性を認識しており、福島原発のような重大事故が日本で起こる可能性
があると考えてきたが、教委の諸氏は福島原発事故のような事故が起こる可能性を全然考えずに、「原
発安全神話」に浸ってきたのではないか? 率直なところを語って欲しい。
Q6:実は「全ての原発を止めても電気不足は起こらない」のだが、教委の諸氏はそういうデータをしっか
り検討する事もなく、電力会社やマスコミが吹聴する通りに「原発を止めると電気が不足する」と今で
も考えているのではないか?
2005年をピークに、電力需要は減り続けています。
「真夏の電力ピーク」というのはたった数日の2〜3時間だけです。
そして、そちらに渡している「エネルギー・経済統計要覧」という公式機関のグラフにある通り、火
力・水力の発電容量だけで、電力ピークを上回っているし、実際の発電稼働から見ても、火力の稼働率
を40%から70%に上げるだけで、原子力の年間発電量3600億KW/Hをカバーできるのです。
電力会社は、「水力は夏はフル稼働できない」とか「点検のために使えない発電所もある」とか言い
訳をしますが、実際はわざわざ夏のピーク時に火力の点検を行ったりしています。
これに企業などの自家発電をもっと電力会社に買わせたり送電を自由化させたりすれば、さらにゆと
りが増えます。
自然エネルギー発電の急増は全然必要じゃありません。
「原発か自然エネルギー発電か」という対比は、自然エネルギー発電の増加には長い開発期間がかか
る事を見越しての「だから原発維持しかない」というペテン論法であって、これに惑わされてはならな
い。
さらに昨夜の報道ステーションでやっと報道されましたが、今後当分の主流は液化天然ガスを燃やす
【ガスコンバインドサイクル発電】であって、実は日本の電力会社は世界最高レベルのものをどんどん
設置しています。原発推進のためにこれをおおっぴらに言わなかっただけなんです。
この発電は、
・起動から1時間で最大出力に達する機動性を持つため、真夏の電力需要への対応力に優れている。
・原発に比べて、排熱量が約2分の1でクリーンで、簡素。
・原発の4分の1のコストで工期も数ヶ月。
・燃料の天然ガスは埋蔵量発見がどんどん増えて、価格もどんどん下がっている。
という、いいところだらけ、反原発の旗手・広瀬隆さんが激賞する発電方式です。
さて、こういう事実を、ほとんどの国民も議員も行政も知らされないできた。知ろうとしないできた。
もしも、子供たちに「本当は原発を全部とめても電気は大丈夫なんじゃないですか?」と聞かれたらどう
答えるのか?
ちゃんとした事実に基づいた答えが出来るように、しっかり情報を収集して考えるべきじゃないですか?
Q7:これは24日の一般質問の中でも提起する事だが、
@ 門真市も市教委も放射能測定器を持っていないので、早急に配備して何カ所かで測定できるように
すべき。
A 正しい知見を得るために、最低限、反原発で長年研究・活動してきた人の著書や原発事故の解説書
計5冊程度を教育長ほか各部に1〜2セット置いて幹部必読、特に学校教育部は職員必読とすべ
きと思う。
これらについて、どう考えるか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆戸田の6/24本会議一般質問の通告書
http://www.hige-toda.com/_mado05/2011/gikai/toda_tuukoku06.htm
2:原発・放射能問題の従来の認識を根本的に改めるべき事について
・原発が絶対的地球規模的に危険で無責任な作為であるという確たる事実に基づいた批判を真面目に考えず、
原発安全宣伝を鵜呑みにし、それを反省をしない者達が「全原発を止めても既存の火力水力等発電で電気
は足りる」という事実を知ろうともせず、原発推進側とマスコミの「電力危機デマ宣伝」に手もなく騙さ
れたり、自治体行政で内部被曝や子供被曝の問題を考えずに政府言いなりで住民を放射能汚染に晒し続け
ている。(関電にまず発電能力データを求めている橋下知事の対応は正当だ)
・自治体を預かる当局者は安全デマ宣伝の御用学者と真面目な原発批判学者を同等に扱って「専門家間でも
違いがある」との一般論に逃げずに、「安全原則」に沿った自立的判断をする責務がある。
・福島原発の放射能は門真にも降ってくるし、近畿の水瓶=琵琶湖が福井原発群から20キロにある以上
(門真市は80キロ)、門真市行政も原発放射能問題について正しい知見を能動的に収拾蓄積共有化して
いかねば「安全安心の行政」も「まちづくり」も成り立たない時代になった。
@ 園部市長には、長年の原発推進宣伝に浸って「安全は保持できるから原発に賛成」と思ってきただろう
自分のこれまでの判断を、真摯に率直に反省し捉え直す発言をしてもらいたいが、どうか?
A 門真市は放射能測定器を持っていないが、早急に配備し最低限市役所や環境センターで測定すべき
B 正しい知見を得るために、最低限、反原発で長年研究・活動してきた人の著書や原発事故の解説書
計5冊程度を市長・副市長・教育長ほか水道局も含めた各部に1〜2セット置いて幹部必読、特に危機
管理課・健康増進課・子ども課・環境対策課・学校教育部は職員必読とすべきと思うがどうか?
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◎戸田ひさよしHP http://www.hige-toda.com/
☆門真市議選特集:http://www.hige-toda.com/_mado05/2011/index.htm
■東日本震災特集 「人間やめますか?原発やめますか?」
http://www.hige-toda.com/_mado04/gennpatu/index.htm
◆総特集!市民が知らない「ホントの議会改革」。「真剣議員」戸田が事実とデータに基づき訴え解説する
数々! http://www.hige-toda.com/_mado04/gikaikaikaku_sp/index.htm
★「裏金不正・冤罪・証拠ねつ造・検察審査会の異様な小沢起訴など検察問題」特集
http://www.hige-toda.com/mitui_yoobousyo/mitui_yoobousyo.html
・検察マスコミ批判でもなどの記事も載せている「自由論争掲示板」
http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=tre;id=01
■他では見れない動画が満載!「戸田のYUチューブコーナー」
http://www.youtube.com/user/todajimusho
■在特会や三井さんほか動画各種はこちらでも
「絶対面白い動画コーナー」 http://www.hige-toda.com/_mado05/movie/
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