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高性能マスク不足など原因=作業忙殺、制御室で食事も−上限2倍超被ばく・東電調査
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011061700915
東京電力福島第1原発事故で、3、4号機の運転員だった男性社員2人が、国の緊急時上限の2倍以上となる600ミリシーベルトを超える被ばくをした問題で、同社は17日、放射性ヨウ素の吸着能力のあるマスクの不足や、作業に忙殺され中央制御室で食事を取らざるを得ない状況にあったことなどを原因とする報告をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。
東電によると、被ばくしたのは30代と40代の男性社員。被ばく量はそれぞれ678.08ミリシーベルト(うち内部被ばく590ミリシーベルト)、643.07ミリシーベルト(同540ミリシーベルト)だった。
聞き取り調査などの結果、2人はいずれも3月11〜13日の間、中央制御室でのデータ採取や、4号機タービン建屋の現場確認などに従事。2人とも、同12日早朝には指示に従いマスクをして作業していた。
しかし、ヨウ素の吸着能力があるフィルター付きマスクの数が足りず、2人は同12日午後の1号機水素爆発まで、能力の劣る簡便なマスクを着用。作業に忙殺され、換気の止まった中央制御室内でマスクを外して食事をすることもあった。
(2011/06/17-21:41)
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