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株式日記と経済展望
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上原氏は、即座に菅総理、玄葉戦略相、細野原発担当相、現場関係者に
電話で「海水を間断なく注入し続けよ」と指図した。原発破たんは人災だ。
2011年6月14日 火曜日
◆日阪製作所と上原春男氏の30年来の信頼関係。福島原発の破たんで隠された「不都合な真実」。6月13日 山本清治
http://www.kyas.com/club9/QA/qa110613.html
(一)福島原発を設計した上原氏自身が語る原子炉破たんの隠された真相。
(1)自由報道協会の上杉隆氏が福島原発1・3号機を設計した上原春男氏を招いて共同インタビューを開催した。
(2)インタビューには多数のジャーナリストが参加した。緊迫した一問一答をインターネット<末尾の註1>でチェックされたい。生の音声で聞くことができる。
(3)福島第1、第3号機を設計した上原春男氏は事故発生と同時に危機的状況に対する緊急対策を、政府の担当大臣と現場関係者に電話を入れて進言した。
(4)上原氏は「関係者が私の進言を即座に実行していれば破たんは未然に防げた。福島の原発破たんは人災だ」と言明している。以下は上原氏の発言の要旨である。
(5)第1に、議員会館のエレベーターで大地震に遭遇した上原氏は、即座に菅総理、玄葉戦略相、細野原発担当相、現場関係者に電話で「海水を間断なく注入し続けよ」と指図した。
(6)第2に、「復水器が停止」したと聞いた上原氏は、即座に水素爆発、メルトダウンを予測し、3月13日には玄葉大臣に即座に「循環冷却装置を作れ」と進言し、設計図を届けた。
(7)第3に、原発には復水器があり、地震直後から間断なく海水を注入していれば「復水器の停止」は起こるはずがないトラブルであった。
(8)第4に、「停止した復水器は補修に時間がかかるから、発想を変えて設計図の通りに循環冷却装置を作れ」と繰り返し伝えた。
(9)第5に、循環冷却装置は使用済み燃料棒の冷却プールと原子炉の双方に必要だ」と進言した。
(10)第6に、「原子炉に近づけない場合は、離れた場所に冷却装置を設置し、2本のパイプを延長して原子炉にくっつければよい」、と助言した。
(11)しかるに復水器が停止し、循環冷却装置がようやく稼働したのは5月31日であった。
(12)それゆえ上原氏は「私の指図が即座に実行されていれば、炉心の破たんは防止できた。破たんは人災だ」と言明するのである。
(13)最近になって、「復水器は停止したのではなく、事前に外されていた」という情報が浮上している。この点はクラブ9でも追跡したい。
(二)威力を実証した上原式循環冷却方式。
(1)上原氏が設計した循環冷却システムは驚異的な威力を発揮した。
(2)東電の発表によれば、福島第1原子力発電所2号機の使用済み核燃料プールに循環冷却装置を設置したところ、稼働2日後に水温が70度から目標の40度に急低下した。東電は1ヶ月後を予想していた。
(3)東電は1、3号機の循環冷却装置を6月中に、4号機を7月中に稼働させる予定である。
(4)東電は原子炉にも循環冷却装置の設置を進めている。
(5)上原氏はチタン製のプレート式熱交換器を用いた循環冷却装置を設計した。そのメーカーは大阪の日阪製作所で、上原氏と日阪製作所の信頼関係は30年前の海洋温度差発電に遡る。(中略)
(六)停止中の原発29基の再稼働を巡る紛糾。
(1)日本の原発54基の内、29基が現在定期点検のために操業を停止している。稼働中の25基も半年以内に定期点検に入る。
(2)浜岡原発の停止を受けて地方自治体は29基の再稼働に強く抵抗しており、電力会社はバックアップ用に「新たに免震機能を備えた冷却装置を増設する」という条件を提示して再開を要請している。
(3)多数の原発を保有する関西電力は先週、再開できない場合には夏場に15%の節電を要請せざるを得ないと発表した。
(4)「免震機能を備えた」熱交換器は日阪製作所が唯一のメーカーだから、54基全部を受注する可能性がある。
◆原発設計者 上原春男氏共同インタビュー
多少雑な言動がありますが、原発の今の状況を知る事が出来ます。上原春男氏共同インタビュー ?主催:自由報道協会。福島第一原子力発電所・3号機の設計者でプレート式冷却装置の開発者でもある上原春男・元佐賀大学学長への共同インタビューを自由報道協会主催で行ないます。上原氏は政府と東京電力でつくる事故対策統合連絡本部の会議にも出席。冷却対策を提案しています。一時間半近くありますので、ゆっくり見て下さい。201104.06 政治 会見 ?自由報道協会 ?FPAJ ?東日本大震災
(私のコメント)
イタリアでは国民投票で脱原発が決まりましたが、エネルギー問題は非常に難しい問題であり、原発反対と言うのは簡単だが、電力が足りなくなれば産業にも影響をもたらします。テレビなどでは節電を呼びかけていますが、テレビ放送を50%カットすればかなり節電になりますが、このような節電方法は絶対に報道されることはない。
テレビ自体が24時間バンバン放送していて節電もないだろうと思いますが、くだらないバラエティー番組ばかり放送している意味があるのだろうか? テレビばかりでなく政府自体も機能不全状態であり、菅総理は辞める辞めないで頭は一杯だし、政治そのものが空洞化してしまっている。無能な人間が指導者になっても機能しなくなり混乱だけがもたらされる。
福島原発の問題も大震災が起きて数時間のうちに手を打たなければ水素爆発まで暴走してしまう。しかし当時は電源さえ回復すれば冷却装置が働いて回復するような放送をテレビではしていた。しかし地震と津波で冷却装置自体も動かなくなっていた。だから電源車を配備して電源をつなげても冷却装置が動かなかった。
上原氏の話によれば、当初から海水注入を菅総理、玄葉戦略相、細野原発担当相、現場関係者に電話で進言していたそうですが、関係者からの話は聞けないからどうなっているのだろう。関係者は気も動転していて何を進言されても頭が真っ白な状態になり、日本語ともフランス語とも分からぬ言葉をわめき散らすようになってしまった。
このままの状態を放置すれば二次災害や三次災害が起きてきて収拾がつかなくなる。玄葉大臣も細野担当にも海水注入を進言したと言うことですが、なぜ水素爆発が起きるまで海水注入がなされなかったのだろうか? 電源車が来れば問題解決するといった間違った情報は上原氏も指摘していて、そのような方法よりも外から冷却するほうが早いだろう。
結局は菅総理に権限が集中しているのに菅総理が適切な判断を下せないから二次災害が起きる。今日も国会中継を見ていますが言い訳や弁解ばかりで対策は遅れに遅れている。東京電力には既に当事者能力はなく実質的に債務超過会社だ。経済産業省の保安院も原子力に関しては素人の集まりで津波対策も大甘な基準を定めたのは松永次官だ。
このような非常事態になると、人物の有能無能がはっきりと分かりますが、菅総理の無能振りがはっきりと出てしまった。いくら専門家が提言しても意味がわからなければ決断は下せない。政治家は原子力の専門家である必要はありませんが、専門家の話が分かる人材でなければ総理にはなってはいけない。これが戦争ならばなおさらだ。
菅総理ばかりでなく、枝野官房長官も同じような傾向があり、情報が来てもそこで止まってしまう。国民には知らせるなと言う判断は枝野長官の判断だろう。今頃になって少しずつ漏れて来る様になりましたが、それ自体が犯罪的行為であり、飯館村の放射能汚染はチェルノブイリの時のように情報が伏せられてしまった。
菅内閣の危機管理は酷いものであり、「帰宅するな」とかいってJR線まで止めてしまった。それが混乱を拡大させましたが私鉄や地下鉄は動いたのにJRを止めた理由がいまだに説明がない。計画停電も菅総理の記者会見で実施されるようになりましたが、これも大口の契約者の電気を止めれば済んだ話だ。大規模停電を恐れたと言う理由ですが、水素爆発から関心をそらせる為だったのだろう。
上原氏の記者会見で当初の段階で予測はついていたと言うことですが、3月13日から上杉氏も上原氏の話を聞いていて後付の話ではない。しかし官邸から適切な指示は出てくることはなかった。菅総理も執務室に閉じこもるようになり、枝野官房長官も「今のところ問題はない」と言うばかりで、事態はどんどん悪化していった。
上原氏が一番問題にしているのは汚染水の海への放出ですが、どのような影響がでてくるか想像がつかない。海への放射能汚染水放出も周辺諸国への事前の通知もなく行なわれて、これも考えられない失態ですが、普段ならそれだけでも大臣辞職ものだ。次から次に問題が噴出する事態に適切な判断を下せる状況に無く、二次災害三次災害を巻き起こしてる。
これらの問題は当初から外部から海水を注水することを決断していればメルトダウンも水素爆発も尾もしていなかったと言う上原氏の話ですが、このような事を想定したシュミレーションが無かったことが一番の原因でもあった。最後に復水機が外されていたのかもしれないと言う話が出てきますが、謎は深まるばかりだ。
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