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玄のリモ農園ダイアリー 様ブログ
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日曜日, 6月 05, 2011 記事
内部被曝の証拠映像
http://moritagen.blogspot.com/2011/06/blog-post.html
(以下に全文転載〜動画などは上記URLにて御確認下さい。)
環境や食品の放射線量について、どこまでが安全かさまざまな議論が起きています。これは目に見えない臭いも味もしない放射線の正体が、なかなか実感として捉えにくい存在であることも大きな理由でしょう。
広島や長崎での原爆のように、その場で瞬間的に犠牲になった方々はもちろん強力な被爆(ガンマ線)の結果ですが、後年になって現れるいわゆる内部被曝(低線量被曝)によるガン、白血病などのさまざまな疾病に関してはその直接的因果関係が科学的に実証するのが極めて困難です。それで、これまでの研究はどうしても統計学的な因果関係である確立論に限られています。
国際的な公式機関であるICRP(国際放射線防護委員会)とそれに準じるIAEA(国際原子力機関)は、それを根拠にいわゆる外部被曝が人体への主な影響を与えるとして、内部被曝の影響はほとんど無視してきました。たとえば、チェルノブイリの数年後からベラルーシなどの地域に住む人々に多発しているさまざまなガンは、放射線被曝が原因ではなくガン発見の技術が向上したから増加しているなどと主張しているのです。
(読者の方々はすでに外部被曝や内部被曝の違いなどの放射線の基本的知識を持っているでしょう。でもさらに知りたい方は、長崎のマンガ家である西岡由香さんが子どもでも分かるように素晴らしい「放射能Q/A」のブックレットをつくってくれましたので参考にしてください。)
2009年、長崎大学の放射線研究チームが長崎原爆の犠牲者の細胞内で、世の中でもっとも危険な物質と言われる放射性核分裂物質のプルトニウムが、60数年後のいまでも放射線を発している内部被曝の証拠撮影に成功しました。以下が当時のニュースです。
http://ihope.jp/2009/07/03122206.html
http://www.youtube.com/embed/pUU0I74UNp0
この写真に写っている黒い2本の線は、細胞内に閉じ込められた長崎原爆の原料であるプルトニウムが核崩壊してアルファ線を放射している様を明瞭に示しています。一見するとなにか頼りない黒い線ですが、じつは非常に恐い放射線なのです。私が尊敬する核物理学者の故高木仁三郎さんの著書『食卓にあがった死の灰』(講談社現代新書)から、引用すると:
「アルファ線はヘリウムの原子核が高いエネルギーをもって飛んでいる粒子の流れで、一般に貫通力は小さく、物に当たるとその表面近くで簡単に止まってしまう。ところが、そのわずかな通過のあいだにもっていたエネルギーの全部を人体に与えることになるから、貫通力がないかわりに部分的な破壊力は大きい。だからアルファ線は一般に人体に対して危険度の高い放射線といえる。アルファ線を出す物質は、ウラン、プルトニウム、ラジウムなどである。」
ですから、この写真の示す意味は計り知れないほどに重要なのです。
プルトニウムのような半減期が極めて長い(24,000年)放射性核分裂物質をいったん体内に取り込んでしまうと、それがたとえ原子単位の超微量でも一生にわたって細胞内のDNAを傷つけ、ガンなどのさまざまな健康障害をもたらす原因になることが証明されたからです。
でも、前述のようにICRPやIAEAは内部被曝の深刻な健康被害を認めていませんから、今回の311原発事故で被曝をしていたとしても、計測しているのは外部被曝の線量だけで、ウラニウムやプルトニウムなどの内部被曝をもたらす放射性核種に関するデータは収集していません。
じつは、この長崎大研究チームのニュースが流れたのは西日本だけで、全国には放映されませんでした。あきらかに恣意的な圧力が掛かったわけです。そもそも日本政府が採用している放射線量の安全基準はICRPやIAEAが決めた値ですが、かれらは背後で核軍事兵器産業と密接に関わっている事実があります。彼らは核兵器産業と原子力産業(この二つは実は同じものです)の存続のためにはある程度の人間の犠牲はやむを得ないという立場です。
もし内部被曝という低線量放射線被曝によって人類の健康が著しく影響を受けることが明らかになれば、当然原子力産業そのものが、原発を含めて、成り立たなくなってしまいます。広島・長崎以降、内部被曝の人体への影響を訴えてきた良心的科学者や市民たちの声が抑えられてきたのは、地上最大のパワーをもつ原子力産業がほとんどの政治経済そしてメディアを支配して来ているからです。
いま大事なことは、正しい情報を見極め、こころからのメッセージにしたがって行動することでしょう。
(このニュースに関しては2009年7月のブログでもとりあげています。)
(以上、転載終了)
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