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「囂々たる非難を覚悟するが、今のような活動だけを続けるのなら、小出さんはカスである!」
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/413.html
のコメント欄に対するレスです。
いろいろな方にレスをいただいていますが、個別のレスは遠慮させていただいて、ジャック・どんどんさんとのやりとりというかたちで代えさせていただきたいと考えています。
また、元の投稿がかなり下の方になっているので、新規にスレッドを立てさせていただきます。
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ジャック・どんどんさん、こんにちは。
まず、「囂々たる非難を覚悟」したわりには非難が少なかったので、阿修羅に集う人々の質の高さに喜んでいます。
それと同時に、私の文章力のなさが基本の問題なのですが、読み違いが少々みられたことに驚いています。
私の真意をとてもうまく表現してくれた方がいるのでそれを紹介させていただきます。
「56. 2011年6月08日 15:01:18: pEgCpfCxXY
この投稿で、あっしらさんは、自分はもはや能力が追いつかないので、
小出さんに福島第一原発事故原因の追及をより詳細にやってほしい、
ついては、その原因追及が日本という地震国にあってはいかなる原発も
福島事故を必然的に反復することを証明もしくは強調するものでなくてはならない
(いかなる耐震設計・構造であれ、想定可能な地震に耐えられず、いずれ
冷却不可能に陥る)、
またはその原因追及が日本における原発稼働不可能を一義的に結論づけるもので
なくてはならない、
という方向で、小出さんに事故原因を追及・批評してもらいたい、と述べている。
このまま政府、東電による事故原因究明が終了し、
日本の原発は津波対策さえ怠らなければ安全に稼働し続けることが判明した、
ついては日本の原発は安全である、が政府によって結論されると
みんなが信じるかどうか以前に、現在の法律通りに過疎地に交付金と
原発がばらまかれ続ける公算が高く、脱原発の生まれかけた風潮は暗礁に
乗り上げかねない、と。
脱原発の機運盛り上がりには是非とも、小出さんによる事故原因究明、
事故原因の主要部分は地震のゆれであって津波ではないとするもの、
が必要である、と。
議論は、このようなあっしら流事故原因究明をしない小出さんがいるとして、
そのような小出さんは、賞賛さるべき実績あるカスかどうかです。
短打長打打ち分け打率トップでありながら好機で一打の出ないカスであるかどうか。
もしかしたら、そうかもわかりませんね。しかし、だとしても、
僕はそれでいいんじゃないかと思います。人間、どっか抜けてるもんですよ。
補える人がいて、ひまもあれば、補ったらいいし、面倒だったら、
何もしなくていい。勝負は時の運。一打がなくて敗北もあるんです。」
この方が言われている「人間、どっか抜けてるもんです」に強い共感を感じます。
私は抜け抜けだし、小出さんの印象もやはり“良心の学究肌学者”で世知に疎く抜けていると言えなくもない。
元の投稿を冷静に読んでいただければ、小出さんにまつわる批判部分は末尾にわずかで、福島第一の事故に対する現時点での自分なりの分析と解釈を示したものであることがわかると思っています。
そして、一部のコメント投稿者は、私が小出さんに政治運動をやってほしいというようなことを書いていると“誤解”されています。
私は、原子炉研究者として小出さんに、限られた資料しかないなかでもできるはずの今回の事故原因解明に取り組んで欲しいと言っているのです。
言うなら、京大実験炉研究所の研究員として本来の仕事をすべきだと言っているだけです。
別に、事故原因の解明と説明に反原発を付け加える必要もありません。
ただ、政府・東電も認めている事故初期の原子炉の状態に基づき、もっとも可能性が高い説明をすればいいのです。
また、事故に関するデータやパラメータの公表が限定的であり、さらにはなかがわかるわけではないから事故原因の解明は難しいのではという意見もありました。
しかし、詳細はともかく、「福島第一1号機が津波ではなく地震で損壊した」というレベルの原因解明であれば、十分に行えるだけの資料は公表されています。
とんでもない放射能汚染をまき散らし続けている事故を“千載一遇のチャンス”なぞと表現したくはないのですが、これまで日陰同然で活動してきた反原発運動家にとっては、その目的を日向で実現する絶好の機会が訪れているのです。
もちろん、現在進行形の事故で多くの人が放射能被害に遭い、政府のふざけた政策でこれからさらにその被害を深める人たちもいるので、それを防止する活動も重要だということは認めます。
しかし、それは事故後の対応策であって、より重要なのは、今後そのような事故が起きないよう原発を廃炉にしていくことだと考えます。
ジャック・どんどんさんが私に、「福島原発事故検証委員会のメンバーをご覧になりましたか?原子力、原子力プラント関係はおろか、現役で技術、現場系の委員がひとりも入っていない。文系ばかり、吉岡さんがかろうじて、元物理学専攻でも今は科学技術史がご専門で、現役の科学、技術者でない。これで、まともな検証ができるのか不思議です。」と書かれているように、政府は、東電・保安院の分析・説明をオーソライズするかたちで事故の原因をまとめあげ結末を付けようとしています。
いわゆる「原子力村」の原子炉研究者を登用するわけにはいかず、ほんとはできるが、反原発の研究者を登用するわけにもいかないという構図がよくあらわれた人選だと思っています。
そして、政府は、原子炉研究者がいないというメンバー構成を実に有効に利用してシナリオをジ・エンドまで推し進めるはずです。
原子炉に詳しく良心的な研究者は、京大・熊取の実験炉研究所に“巣くう”人たちしかいないと言っても過言ではないのが日本の原子力アカデミズムの実態なのです。
震源のマグニチュードが9.0であっても、直下型ではなく震度6強の揺れで原発が破局に向かう瓦解に陥ったという事実の指摘は、地震大国日本の国民に対し、「脱原発を国策とし、既存原発を廃炉にしていく」という意識を高めると確信しています。
現在、政府は、真夏の電力需要期が間近に迫っていることから、停止中の原発を再稼働させることを画策しています。
それが通用するのも、「福島第一の事故は想定外の津波によって起きたもので、それを想定内にした対策を講じることで原発は安全に操業できる」という新たな“神話”が国民にg広く受け入れ
私の生まれ故郷からもそれほど遠くない九電・玄海原発も、老朽化など重大な欠陥を指摘され、大きな地震も最近経験していながら、地元町長が運転再開を認める方向に動いています。
反原発を一歩でも推し進めたいのなら、福島第一1号機の事故原因が、津波より前の地震にあったというのが現在では最大の武器だと考えています。
残念なことに、国民の過半数は、原発事故にも飽き放射能汚染にも慣れ、「まあとにかく、早く決着をつけてよ」という感じに見受けられます。
反原発デモもいいでしょう。
しかし、60年安保は国民の直接的意思表示としては歴史上最大のものだったにも関わらず(けっして多数派ではなかったが)、敗北に終わっています。
国政選挙での投票も、原発だけで投票先を決められるわけではないという有権者も多いだけではなく、小選挙区制ではともに原発許容政党である民主党か自民党の候補者が選ばれる可能性が高いのです。
そのためにも、従来的な反原発論理ではなく、今回の事故に即した「日本列島原発不適合論」を展開しなければならないと思っています。
現在停止中の原発の運転再開を許さなければ、順次行われる定期点検によって、来年の今頃はすべての原発が停止状態になります。
そのときに電力供給状況が困るほど悪くなければ、「原発はなくてもいいのでは。燃料費が年間3兆円よけいにかかると言っても、放射能汚染や核燃料の再処理・最終貯蔵にかかる費用を考えれば安いものだ」と国民の過半数は考えるだろと予測します。
(そう考えない国民が多数派だったら仕方がありません。彼らといっしょに、放射能まみれになる危険を身近に持ち続けて生きましょう)
今こそ、小出さんや今中さんのような数少ない良心的原子炉研究者が、限られた資料とは言え可能なのですから、これまで反原発で運動してきた彼らには、福島第一の事故原因を総力挙げて分析し解明する責務があると考えています。
共産党の吉井代議士も、地震による送電線鉄塔の崩壊→外部電源喪失は指摘しても、5月16日に事故初期のデータが一部公表されていながら、5月25日の衆院経済産業委員会では、1号機が地震で瓦解したことを追求していません。
(共産党はこれまで反原発ではないので..)
この間久しぶりに国会中継をまじめに見てきましたが、共産党を含め、国会の様々な政治勢力はそれぞれに役割を割り当てられ“予定調和”で落ち着いていくものだということがさらによくわかりました。
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【引用】
「04. ジャック・どんどん 2011年6月07日 13:41:40: V/iHBd5bUIubc : A4GQ7o9O02
あっしら様、福島原発事故検証委員会のメンバーをご覧になりましたか?
原子力、原子力プラント関係はおろか、現役で技術、現場系の委員がひとりも入っていない。文系ばかり、吉岡さんがかろうじて、元物理学専攻でも今は科学技術史がご専門で、現役の科学、技術者でない。これで、まともな検証ができるのか不思議です。どこのどなたが人選したのか知りませんが。
本来なら、小出さんや、後藤さん、田中三彦さんなど、その他原発に批判的な方々が入ってほしいとは思っていましたが、ダメだったようです。
小出さんは、来年まで土日はほとんど全て、全国の原発建設反対のための講演会でスケジュールが詰まっているらしいです。現在でも、祝島や他の原発建設に向けた土地で、原発建設反対のための講演会を行っているみたいです。
なかなか時間がとれないようです。半月ほど前に小出裕章非公式サイトのコメントに、小出さんを応援する人ばかりいるようなところで、少し厳しいコメントを投稿したことがあります。政治には一切期待しないと言われていたので、それでいいのかという意味を込めておりました。
小出裕章非公式サイトのコメント欄に、以前投稿したものを転載します。
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ジャック・どんどん より:
2011年5月14日 20:48
原発「安全神話」溶融 行ってきました。
昨日たまたま休みの日だったので、大阪は十三の第七藝術劇場へ2時間かけて行ってきました。諦めてましたが、七藝のホームページで、12時から特設会場シアター7の当日券が販売されることを知り、30分ほど早めに到着。第七はピンサロやテレクラの前にありました。すでに10人ほどが先着、そうこうするうちに当日販売は20名限定となっているようでした。販売開始前には、定員オーバーで、21番目以降に来たひとは残念ながら何人かさびしそうに帰っていかれました。
特設会場は100名ほどで、本番中に2名ほどが小出先生に質問できるらしいということでした。
私もチャンスがあれば質問しようと思っていましたが、残念ながらそのチャンスはありませんでしたが、最後列に落合恵子さんがお見えになっていて、質問されてました(ニコニコ動画で見れます)
私が質問しようと考えてたのは次のようなことです。
質問:小出先生は、福島で過酷な被曝環境にある、特に妊婦、幼児、子供を直ちに避難させなければいけない。政治は嫌いだ、政治家には一切期待していない。科学者は生データが全てだ。たねまきジャーナルの生放送を聞いていても、よく言われました。
しかしながら、もし、政治を利用すれば(政治家と特別なコネクションを持つこと、別に政治家だけではありませんが、実効性のツールを手にいれる)避難指示の実効性が早まり、若い女性、子供たちの被曝環境からの脱出の可能性が少しでも高まるのであれば、政治を利用することは、忌避することではなくて、むしろ良いことでないのか?
真実のデータが、政治家などの特定のコネクションにより、入手できるなら、良いことではないのか?それが、住民を危険にさらすことから少しでも回避できるのであれば、積極的にやらねばならないことではないのか?東電からガセネタ掴まされて、二転三転させられずに済むかもわからん。
別に悪魔に魂を売れと言ってるわけでなく、子供、女性を助けるためなら、多少のくせ技も行使したほうがよいのでは?目的のためなら、多少とも手段を選ばぬ図太さも必要ではないのか?
というようなことを聞こうと思ってました。
以前、毎日放送ラジオの「たねまきジャーナル」で、小出さん田中真紀子議員に要望を訴える機会があったのに、政治家には一切期待してませんとその機会(可能性)を自ら閉ざしたように感じました。
小出先生に「私はそういうやり方は嫌いだ」と言われればそれまでですが。
昔、動物の細胞分裂を観察していたこともありました。染色体というのが、遺伝子の集合した構造体で、放射能を与えると簡単に切断されたり、分裂が阻害されたりするのも知っています(だから、どないやねんと言われればそれまでです)。その生物個体の世代だけではなく、放射線は生殖細胞の遺伝子レベルでの傷害を与え、その生殖細胞を通じて末代までコピーし続けます(中には修復できる場合もありますが)。
ああ、福島にいる子供たち、北海道でも、どこでも良いから一刻も早く疎開して下さい。
ーーーーーーーーーーーー以上転載終わり」
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