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おかしいんじゃないか!? 吉田所長をヒーローに仕立てる東電 大マスコミ
写真http://gendai.net/articles/view/syakai/130865
2011年6月7日 掲載 日刊ゲンダイ
ワイドショーや週刊誌が福島第1原発所長の吉田昌郎氏(56)を一斉に取り上げている。6日は民放のニュースが直撃インタビューして大々的に報じていた。すっかりマスコミの寵児(ちょうじ)だ。
「そもそものきっかけは、あるワイドショーが4月に“第1原発を率いる有能なリーダー”としてクローズアップしたこと。わざわざ高校時代の同級生を引っ張り出して吉田氏の人柄の良さ、責任感の強さを語らせた。同じころ、一部週刊誌も吉田所長が経産省や東電本店の方針に抵抗したことを評価するリポートを掲載しています」(テレビ関係者)
5月に入るとテレビの吉田礼賛は熱を帯び、「彼のためなら喜んで働くスタッフがいる」などとヨイショ。いまや吉田氏は放射能から国民を守ってくれるヒーローだ。
その人気を見込んだのか、東電は5日、会議中の吉田氏の写真をマスコミに提供した。
しかしヒーロー扱いはおかしいのではないか。吉田氏が事故と戦っているのは事実だが、彼は東電の執行役員だ。これまで「原発はクリーンエネルギー」「原発は安全」と原子炉を稼働させ、今回の事態を招いた当事者のひとりである。原発を推進してきた自民党に個人献金もしている。まぎれもない原発村の一員だ。そんな人物を“正義の味方”と持ち上げていいものだろうか。ウルトラマンや仮面ライダーではないのだ。
●これは巧妙な目くらましだ
「しかも彼は先日の海水注入問題を混迷化させた張本人です。5月21日から、55分間の注水中断が誰の責任かで政界は大モメ。菅首相が止めただの、いや菅は知らなかっただのとすったもんだして騒ぎは1週間におよんだ。ところが実は吉田氏の判断で海水注入は続行していた。彼がとっとと名乗り出ればバカな騒ぎにならなかったはず。政界の混乱に知らんぷりしていたも同然です」(地元関係者)
吉田氏はテレビの取材で、海水注入を続けたことを報告しなかった理由を聞かれ、「忙しかったから。第三者委員会ができれば、きちんと経緯を話そうと思っていた。タイミングが若干遅れたということ」とシレッと答えている。原発問題に詳しいノンフィクション作家の奥野修司氏が言う。
「東電が吉田氏の写真を出し、取材を受けさせるようにしたのは世間の関心をそちらに向けさせるためでしょう。東電は集中砲火を浴びるばかりで好材料といえば吉田氏の人気だけ。“東電にもこんな立派な人がいたのか”と思わせ、世間の怒りを和らげる作戦だと思います」
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