13. 2011年6月08日 07:30:00: oWbillhalg
今頃何言ってるゴミウリ。そんなことはとっくに知ってるさ。別に驚かんよ。圧力釜など突き破りチャイナシンドロームしてるなどは5月12日の東電会見を見た翌日に知ってたさ。 会見をちょっと分析すれば多少頭の回る者なら誰でも直ぐに判る話だ。 1号機を例にとれば次の通りだ。 圧力釜破ったのは11日午後10時50分から11時20分だ。東電会見発表の12日朝の6時50分などでない。5時46分に淡水開始はじめる7時間から7時間半も前に燃料はとっとと格納容器に逃げ出して圧力容器はもぬけの殻だ 。東電は会見で復水器など動かしたかのように言ってたが、そんなものは地震直後に破損してて端から水など送れてなかったのさ。ジタバタした復水器の時系列作業内容をちと綿密に考えれ復水器が地震後直後午後3時過ぎからお釈迦だったくらいは誰でも判る。動かしたつもりがまともに機能しないからジタバタ作業をしてたのだ。 1号機の復水器は復水器の給水系配管が共用している、再循環ポンプ配管系の地震による損傷か復水器タンクそのものの漏水でまったく役にたたなかったのだ。だから、圧力容器は早くて午後9時20分、遅くて午後11時には水はすっからかんになっていたのだよ。(末尾の私の過去コメント参照) 津波後電源が一切途絶えて計器のデータがまったく取れず、や午後9時35分にやっとバッテリを水位計に繋いだが、水位計も地震と燃料全露出の異常事態に遭ってすでに滅茶苦茶狂っていたのに、混乱状態で校正もせず読み取ったので如何にも水があるようなデタラメ指示値を見て都合良く思い込んでいたに違いない。 水が来ないことをいいことに余裕で格納容器に落ちたドロドロ燃料は、淡水開始までの7時間から7時間半かけてせっせと格納容器底を歩行保守管理用に水平にするため打設してある最深部が約2.6mのコンクリート床をせっせと掘り下げる作業に入った。融点が1568℃の普通コンクリートを2400℃のデブリ(溶けた燃料の塊)は2時間で約10cm浸食する。http://www.jnes.go.jp/content/000011221.pdf(3.5デブリ・コンクリート反応及びp3-29〜30、p3-75〜79) 溶かしたコンクリートはデブリに混入しデブリの周りにクラストを形成する。デブリより比重が小さいコンクリート溶融体はドロドロのデブリの上部に集まってクラスト(固まった外皮)を形成する。クラストはコンクリートに触れているデブリ下側にも形成される。2400℃のデブリの場合、コンクリートに触れ溶融部分は若干温度が下がり、上側クラストも形成時の2000℃から緩慢に温度が下がるが、下面のクラストは3時間経っても形成時とほぼ変わらない2000℃を維持する。このため融点が1500℃強のコンクリートは浸食しされ続ける。12日早朝淡水注水が来るまで悠々と7時間半の間掘り続け、その深さは2400℃のデブリのコンクリート浸食実験のデータから、おそらく60〜70cmくらいと推定出来る。 朝淡水が来た時点でデブリが開けた穴は丁度洗面器状態だったと思われる。2.6mの床コンクリートの厚さが幸いし格納容器鋼鉄までは届かなかった。しかし淡水が来てもたかだか毎秒2リッター(毎時8トン)のしかも3m上の圧力釜の破れ穴で散らされ、バラバラ落ちてくる程度の植木水では、クラストに多少クラックを入れて水を進入させたところで2400℃以上のドロドロ燃料を効果的に冷やせるとは考えられない。 中身ドロドロデブリは、淡水植木水で上側クラスト温度は多少下がったであろうが、浸食速度を緩めながらもチャイナシンドローム作業中だったに違いない。それで井戸を掘り進み、淡水注水開始から28〜40時間後の13日午前10時から午後10時頃までには格納容器の鋼鉄にまで辿り着いたろう。2.6m深さの井戸である。 井戸が深くなればなるほど、2リッターの水注ぎでは水の急激な対流もほとんど緩慢なうえ、井戸状のため水との接触面も小さいクラストでガードされたデブリは冷えず、3cm厚の格納容器鋼鉄も簡単に溶かしたろう。その後は格納容器外側を埋め尽くしているコンクリート塊をさらに掘り下げていったかもしれない。もはや深井戸である。 現在は、そんなチャイナシンドーロム燃料が、掘り進みをどこかで止めたか、あるいはまだじわじわ掘っているかという状況だろう。 冒頭で述べた圧力釜の水が11日午後9時20分から午後11時頃までにはすっからかんになり、燃料は11日午後10時50分から午後11時には圧力釜の底に落ちきったという「圧力釜水すっからかんで燃料墜落」推測は過去のコメントですでにした。そのコメント時点では「1号機復水器ダメでした」論はまだ書いてなかったし、格納容器のコンクリート浸食様態にも触れていないが良ければどうぞ。http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/363.html#c2 「1号機復水器ダメでした」論の詳細分析はほぼ出来ているが未推敲。気が向けばそのうち出すかも。 2号機も3号機も事故過程が似たりよったりだから1号機と大同小異だ。 |