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メルトダウン「5時間後」=放射能放出、2倍と推計−保安院が解析・福島第1原発
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011060600456
東京電力福島第1原発事故で、経済産業省原子力安全・保安院は6日、1号機の原子炉が大地震から約5時間後の3月11日午後8時ごろ、メルトダウン(炉心溶融)に至ったとする解析結果を公表した。東電はメルトダウンが、地震から約16時間後の翌12日午前7時前に起きたとしていた。保安院は「条件設定が違う」と説明、今回の解析がより実態に近いとしている。
また保安院は、同原発から放出された放射性物質の量を、事故から約6日間で77万テラベクレル(テラは1兆)と推計。4月に今回の事故を国際原子力事故評価尺度(INES)でレベル7と暫定評価した際は、同原発周辺で計測された放射線量などから37万テラベクレルと推計しており、2倍以上に膨らんだことになる。
細野豪志首相補佐官は、政府・東電統合対策室の記者会見で「解析の違いはあるが、(事故収束の)工程表に影響するとはみていない」と述べ、原子炉の現状評価は変わらないとの見方を示した。政府は事故報告書に保安院の解析結果を盛り込み、ウィーンで20日から開かれる国際原子力機関(IAEA)閣僚級会合で提出する方針。
保安院は、東電から報告を受けた地震前後の運転データなどを基に解析。1号機では溶け落ちた燃料が原子炉圧力容器を破損した時間帯を、地震から約5時間後と推定した。
2、3号機では圧力容器内の水位が維持できなかったと想定した場合、2号機は地震から約80時間後の14日午後11時ごろ、3号機は約79時間後の同日午後10時ごろ、圧力容器が破損した可能性が高いとの結果を得た。
東電はメルトダウンの時間について先月、2号機は約101時間後の15日午後8時ごろ、3号機は約60時間後の14日午前3時ごろとの推定結果を発表していた。(2011/06/06-21:46)
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