http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/309.html
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下の方の読売新聞記事に対して、
「テルル132が浪江町で検出された意味」
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/305.html
というフォロー投稿をしたが、この日経新聞の記事に時刻もついているので、一部訂正を兼ねて投稿させていただく。
【前回文章引用】
「● 6km離れた浪江町でテルルが検出したということは、この前にすでに原子炉に“穴”があきさらに格納容器にも隙間ないし“穴”があったか、検出した時刻が1回目のベントである10:17のあとであったことを意味する。
※ 私の推論でしかないが、記事でいう12日朝というのは、たぶんウェットベントを行った10:17以後の時刻で、ベントの影響を知るために浪江町で採取した大気もしくは土壌で核種分析したのだろう。
ベントの前であれば、それなりに重い(ウランやプルトニウムのようにアルファ崩壊する法制性物質としてはもっとも軽い)テルル132が原発施設外に飛散することは考えにくいからである。意図的なベントなしにテルル132が飛散している状況は、原発施設が悲惨な状況になっていることを意味するからである。」
当該日経新聞の記事には、「3月12日午前8時30分過ぎに浪江町や大熊町で放射性ヨウ素や放射性セシウムを測定。核燃料が1000度にまで過熱しないと出ないとされる放射性テルルも検出された」とあるから、文章の切れ目が微妙な表現だが、午前8時20分にテルル132も検出されたと判断する。
そうであれば、【前回文章引用】のなかの「検出した時刻が1回目のベントである10:17のあとであったことを意味」は消滅するので、1号機は、午前8時20分前には「すでに原子炉に“穴”があき、さらに格納容器にも隙間ないし“穴”があった」ことを意味する。
菅政権は、1号機が大量の放射性物質を拡散させる状況にあることを知っていながら、それから9時間近くたった18時前にようやく20km圏の住民への避難を指示するというい「未必の故意の殺人未遂罪」に相当する対応をしたことになる。
日経新聞も、「直ちに公表していれば事故の正確な実態把握や避難計画の検討に役立った可能性がある」と指摘している。
しかし、公表は必須ではなく、そのデータをもとに、如何に住民の健康と安全を重視した対応をしたのかが問われることである。
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炉心損傷示す放射性物質、地震翌朝に敷地外で検出[日経新聞]
ベント開始前 福島第1、公表2カ月半遅れ
2011/6/4付
経済産業省原子力安全・保安院は3日、東京電力福島第1原子力発電所が東日本大震災で停止した直後の大気中の放射性物質濃度などのデータを公表した。地震翌日の3月12日朝、1号機で最初に排気用の弁の開放(ベント)をする前に原発敷地外で放射性物質が検出されていた。2カ月半も未公表だった。直ちに公表していれば事故の正確な実態把握や避難計画の検討に役立った可能性がある。
公表したのは地震直後の3月11〜15日に、政府の原子力災害現地対策本部と福島県が測定したデータ。15日に保安院の担当者らが大熊町の緊急時対策拠点から福島市に退避した際に持ち出し忘れたデータを、5月28日に回収したという。
データによると3月12日午前8時30分過ぎに浪江町や大熊町で放射性ヨウ素や放射性セシウムを測定。核燃料が1000度にまで過熱しないと出ないとされる放射性テルルも検出された。
東電は12日午前10時17分に、1号機の格納容器の圧力を下げ水素爆発を防ぐためにベントを始めた。今回の公表データは、それ以前に炉心の激しい損傷が原因とみられる放射性物質が建屋の外に出ていたことを示す。弁の故障や建屋の損傷などが早い段階から起きていた可能性がある。
保安院は12日午後に、原発敷地内で放射性セシウムが検出されたと発表。敷地外の放射性物質は13日以降の測定値しか公表していなかった。
新データは原子炉の異常がどのように進んだかを理解する手掛かりとなる。すぐに公表していれば事故の深刻度をより正確に把握し、避難地域を的確に判断するのにも生かせたとみられる。
保安院の西山英彦審議官は「意図的に隠すつもりはなく、情報を整理して公表する発想がなかった」と弁明した。福島第1原発事故を巡っては、政府が放射性物質の拡散予測を3月下旬まで公表しなかった。東電も5月28日に大量の放射線量の未公表データを明らかにするなど、透明性が不十分との批判が多い。
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