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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu241.html
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民主、自民両党の重鎮クラスが顧問に名を連ねる「地下式原子力
発電所政策推進議員連盟」が発足する。地下式とは高温ガス炉の事。
2011年6月1日 水曜日
◆「反復興増税」「地下式原発」… 与野党重鎮が相次ぎ超党派議連 5月29日 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110529/stt11052920300008-n1.htm
内閣不信任決議案提出が秒読みを迎える中、党幹部を歴任した重鎮クラスを中心とする超党派議連の立ち上げが相次いでいる。テーマは「反復興増税」と「地下式原発の推進」。これまでは中堅・若手中心の議連が先行していたが、不信任後の政界再編を見据え、ベテラン議員たちも主導権を発揮しようとしている。
自民党は安倍晋三元首相を会長とする「増税によらない復興財源を求める会」を立ち上げた。賛同者には森喜朗元首相、古賀誠元幹事長、中川秀直元幹事長ら衆参国会議員53人が名を連ねる。
27日の初会合では、1枚の決議案文が配られた。震災国債発行、日銀の全額買いオペレーション、「安定物価目標政策」導入…。西岡武夫参院議長をはじめみんなの党の渡辺喜美代表らが結成した超党派議連「増税によらない復興財源を求める会」の声明文とまったく同じ文面で、双方が地下水脈でつながっていることを印象づけた。超党派議連側も、各党内に反復興増税議連を立ち上げ、相互に連携を取る戦略を描く。
31日には民主、自民両党の首相経験者や与野党党首が顧問に名を連ねる「地下式原子力発電所政策推進議員連盟」も発足する。福島第1原発事故で原発の危険性が指摘される中、事故の封じ込めが可能な地下式原発の推進を目指す超党派の勉強会だ。
自民党時代に地下式原発の勉強会を主導したたちあがれ日本の平沼赳夫代表が会長に就き、民主党の鳩山由紀夫前首相、羽田孜元首相、自民党の森、安倍両元首相が顧問に入る。谷垣禎一自民党総裁、亀井静香国民新党代表、渡部恒三民主党最高顧問も顧問に就任する。
民主党の樽床伸二元国対委員長、自民党の菅義偉元総務相らが17日に「国難対処のために行動する『民主・自民』中堅若手議員連合」(民自連)を立ち上げるなど中堅・若手が党派を超えて連携を強める一方、重鎮クラスは民主党結党以来、選挙で激しく対峙(たいじ)してきたため、各党間のパイプは細りつつある。議連を通じ人脈の再構築を目指す狙いもありそうだ。
◆次世代原発担う「高温ガス炉」 電源喪失でも炉心溶融の危険なし 5月13日 J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2011/05/13095498.html?p=all
福島第1原発事故の深刻さがますます明らかになる中で、安全性が高いといわれる「次世代型原子炉」に注目が集まっている。中でも有力なのが、電源が一切失われても炉心溶融の危険性がないとされる「高温ガス炉」だ。
冷却材はヘリウムガス
国内の原発の多くは、冷却材に水を使う「軽水炉」を採用している。そのため、核分裂が止まった後も炉心溶融を防ぐため、電気を使って冷却水を注入し続けなければいけない。これが今回の事故で最大のネックになった。そこで浮上しつつあるのが高温ガス炉だ。
日本原子力研究開発機構(JAEA)によると、高温ガス炉は、炉心にセラミック材料などを使用し、冷却材にヘリウムガスを用いた原子炉だ。軽水炉では原子炉から取り出せる熱は300℃程度に制限され、発電効率も30%程度だが、高温ガス炉では1000℃近い熱が取り出せ、45%以上の発電効率を得られるという。
冷却が止まっても、炉心で放出される熱は原子炉の容器表面から放熱されて自然に除去される。そのため、炉心溶融や大量の放射能放出事故起きる恐れのない「きわめて安全な原子炉」とされ、各国で研究開発が進んでいる。
技術評論家の桜井淳(きよし)氏も2011年5月9日放送のTBS系「朝ズバッ!」内で、炉心冷却喪失の対策を非常用発電機のみに頼っている国内の原発の現状を批判し、冷却水が止まっても炉心を安全に維持できる新技術として、「高温ガス炉」を紹介した。
日本でも、JAEAの大洗研究開発センター(茨城県大洗町)にある高温ガス炉試験研究炉「HTTR」で実用化に向け研究が続いている。2004年4月には世界で初めて950℃運転を達成し、10年3月には950℃で50日間の連続運転を成功させた。2011年1月には炉心冷却が喪失された場合の安全試験を成功させている。
海外は小型モジュールタイプの実用化進む
非常に高い熱を取り出せるため、高温ガス炉は発電以外の用途への利用も期待されている。日本原子力産業協会(JAIF)のウェブサイトには、「将来は、コジェネレーション (熱電併給)、水素製造用、石炭液化など化学プラントのための熱源として、また、低温部分(〜200℃)では、海水脱塩や暖房などへの利用が期待されています」とある。
JAEAは2008年にまとめた「2100年原子力ビジョン」で原発利用による低炭素社会を提案し、高速増殖炉、核融合炉に加え、水素製造などの用途にも使える高温ガス炉の利用を盛り込んでいる。
海外での研究について、JAIFのサイトでは、「世界的に、小型モジュールタイプの原子力発電へと開発の方向が変わってきています」と説明している。
実用化にもっとも力を入れてきた中国は、09年に山東省で商用炉の建設に着工し、2013年の運転開始を目指している。将来は38基の高温ガス炉を建設する方針だ。米国はエネルギー省の主導で、21年度までに原型炉を建設する予定で、韓国でも22年の実証炉の運転開始を目指している。
(私のコメント)
高温ガス炉については、4月21日の株式日記でも紹介しましたが、日本でも福島原発の事故で軽水炉から高温ガス炉への切り替えが進むのだろうか? 軽水炉が欠陥原子炉であることは福島原発で証明されましたが、電気が止まってしまうだけでメルトダウンを起こしてしまう。これでは危険で使えないわけですが、どういう訳か軽水炉が使われ続けてきた。
軽水炉は冷却に大量の水を使うわけだから立地が海辺に限られ、冷却装置も一時冷却と二次冷却に分けられて配管が複雑になり、水を通す配管は年月が経てば腐食しやすく交換が必要だ。冷却水も汚染された水が大量に発生していますが、配管が地震で壊れて津波の前に冷却が出来なくなっていたようだ。
日本最初の原子炉は東海村の一号炉ですが、英国型のガス冷却炉であり軽水炉ではなかった。しかしアメリカからプルトニウムを取り出しやすいと横槍が入ってアメリカ式の軽水炉が押し付けられたのだ。つまり福島原発の大本の責任はアメリカにある。しかし軽水炉は地震が多い日本には向かない原子炉であることは最初から分かっていた。
水を使う冷却がどんなに危険かは福島原発を見れば分かりますが、外部も電源やポンプをやられただけで日本中を核汚染できるほどの威力がある。海辺にあるから潜水艦からミサイルを打ち込まれたら一発でおしまいだ。冷却水を循環させるためには水を貯める大型タンクが必要であり、装置が大掛かりになりやすい。
「高温ガス炉は、燃料は同じウランだが、冷却材は水の代わりにヘリウムガスを使う。水を使わないので機器、配管を簡素化できる。ヘリウムは化学反応しないから燃料や配管が腐食しにくい。また、炉心構造物に耐熱性の高い黒鉛を使用、炉心が溶融しない設計が可能という。」ことですが、これなら地下に建設して、外国からの軍事攻撃にも耐えられる地下に原子力発電所ができるだろう。
だから現在ある軽水炉型の原子炉は廃炉にして、原子力発電小は地下に建設して事故や外国からの攻撃に耐えられる原子炉にすべきだろう。世界的にもガス炉が普及しなかったのはアメリカの干渉もあるのでしょうが規模の大きな原子炉にする事が出来なかったためだ。軽水炉なら100万キロワット発電できるがガス炉だと40万キロワットぐらいが適正規模になる。
日本でも高温ガス炉の開発が進んでおり、安全性実証試験を実施して「炉心の冷却能力が失われたことを想定した試験で、燃料の温度が異常に上昇することもなく、自然に出力が下がり安定した状態」も確認されている。産経新聞の記事にもあるように民主党や自民党の超党派の議連が出来て、地下式の原子力発電の推進を立ち上げている。
菅総理のサミット発言からも分かるように、日本は反原発推進に舵を切ろうとしていますが、自然エネルギーだけでは当面は電気を賄うことができません。だからつなぎの電源開発で進めなければなりませんが、高温ガス炉のような第四世代の原子炉で発電していくようにする必要がある。しかし国民の理解が得られるだろうか?
私自身は原発やむなし派ですが、現在の軽水炉は廃炉にして新世代の安全な原子炉に切り替えるべきだろう。しかし現在の原子炉の解体は難しく核廃棄物の問題も残るだろう。地下に作るとなると建設コストもかかりますが、安全性は高まる。火力発電も天然ガスなどの開発が進んでいますが、それだけでは需要量を賄うことが出来ないだろう。
原子力発電が無くても電気は十分足りているという論者もいますが、火力発電所を年中無休で発電し続けることは出来ない。逆に原子力発電はいったん稼動させると止める事は難しくなり年中発電し続ける。電気の需要は一日でも昼と夜では需要量が変化するから電力会社は原子力と火力を組み合わせて電気を供給している。
だからピーク時を除けば電気は余った状態なのですが、真夏の暑い日の午後は電気が足りなくなる。フル稼働させれば足りているともいえるのですが、発電機はまめに点検しないと故障したり事故を起こす。船などもジーゼルエンジンで動いていますが、航海から帰るたびにメンテナンスの点検作業が必要だ。そうしないと長持ちしない。
核燃料サイクルは技術的に行き詰まっており、このまま開発を続けても実現はないだろう。つまり使い終わった燃料棒はどこかに永久に保管しておかなければならない。しかし広大な国土のアメリカですら核のゴミの保管場所が見つからない。しかし高温ガス炉なら熱で水素を作り新エネルギーを作ることが出来る。だから軽水炉は時代遅れの原子力発電なのだ。
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