http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/159.html
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http://www.boston.com/news/world/europe/articles/2011/05/28/
france_widens_limits_on_use_of_water/
ヨーロッパ連合の農産物生産者地域での旱魃が長期化しているため、フランス当局は水使用制限を全国の県の半分以上に拡大した。
26日時点でフランスの96の県の内50の県で水使用制限ないしは禁止措置が取られている。環境省のオンライン情報によれば5月20日時点では42県であった。
フランス気象庁によれば、フランスの主要な小麦生産地域であるオルレアン市では、今月の雨量は 0.14インチであるという、5月の平均は2.64インチである。この地域では過去4年間のデータによると、フランスの小麦生産量の内13%を生産している。
「旱魃が市場を支配している」と、パリに本部のあるアグリテル(Agritel)社はウェブサイトで書いている。先週この会社は、フランスの小麦生産は12%下落するだろうという予想を示した。
「小麦生産における重要な段階における現在の気象状況を考慮すれば、生産量の更なる下落も考えられる・・・」とアグリテルでは言っている。
穀物、ブドウ、菜種が生産されているフランスの北半分の土壌は、4月末で50年来の旱魃に襲われていると環境省が先週報告している。山岳地帯の雪として蓄えられている水の量は、1995年から2005年までの間の5月平均から見れば「非常に少ない」と環境省では言っている。
●干ばつが原子力発電所の操業に脅威を与えている
(http://www.qetic.jp/blog/pbr/?p=3528)(翻訳文)
http://ecologie.blog.lemonde.fr/2011/05/16/la-secheresse-menace-le-bon-fonctionnement-des-centrales-nucleaires/
フランスで農家を苦しめている干ばつが影響を与える範囲は農業だけの問題ではなくなってきた。原子力発電所の機能と操業に関係しているのだ。
現在のフランスでは、干ばつによって 26の州で取水制限がおこなわているが、これが長引いた場合、いくつかの原子力発電所が機能停止せざるをえないと見られている。
フランスでは、 58の原子炉のうち、44カ所が川沿いにあり、川の水を使用している。
現在、フランスの原発が機能停止の脅威に立たされていると考えられる問題点は以下の三つだ。
まず、原子力発電所の操業は、川の水の量に関しての基準を満たさねばならない。
操業のためには川の水の流れが規定以上あることが必要だが、現在続いている干ばつにより、川の水の量が規定を下回りつつある。
原発は停止しても冷却を続けなければならないが、そのための冷却水を欠く恐れがあるのだ。
現在、 22の原子炉ですでに冷却水の不足の可能性が指摘されている。
二点目としては、冷却装置からの廃水の温度が一定の限度を超えるときには、出力を落とすか、停止するかしなければならない規定がある。現在、フランスの 20の原子炉がこの基準を満たせない恐れが出ている。
三点目に、廃水放射性物質が十分に希釈されるために、河川の水の流量が一定量に満たない場合は、水の流量が回復するまで廃水を貯水池にためておかねばならない。しかし、長引く干ばつで貯水池が満杯になれば、原子炉を数週間の間、停止しなければならない。
環境保護活動をしているステファン・ロム氏によれば、上記のような冷却水に関する規定を越えて操業を続けた場合、メルトダウン(炉心溶融)のような深刻なトラブルまで起こり得るという。
原子炉安全の責任者たちは安全な方法での電気供給への努力は怠らないと述べているが、上記のそれぞれの問題に該当する発電所と原子炉が複数にのぼっており、専門家たちは原発停止による電気供給の停止を懸念する。
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