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六号通り診療所所長のブログ、放射性ストロンチウムの内部被曝について
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/143.html
投稿者 宇宙一いい加減な博士 日時 2011 年 5 月 31 日 03:25:14: n4Wa2D7ip3fpM
 


最初のソース。

katukawa 勝川 俊雄
tokaiamaがリツイート
お医者さんがストロンチウムについてまとめていらっしゃいます。 六号通り診療所所長のブログ「放射性ストロンチウムの内部被曝について」 http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2011-04-07
5月29日

 転載開始。

http://rokushin.blog.so-net.ne.jp/2011-04-07


放射性ストロンチウムの内部被曝について [医療のトピック]
こんにちは。
六号通り診療所の石原です。

今日は胃カメラの日なので、
カルテの整理をして、
それから今PCに向かっています。

それでは今日の話題です。

今日は今のところはまだ、
取り上げられることの少ない、
放射性ストロンチウムの内部被曝についての話です。

放射性ストロンチウム90は、
セシウム137や134と共に、
原子炉から放出される可能性のある、
放射性元素です。

その量は放射性ヨードと比較すれば少ないのですが、
内部被曝の場合、
ストロンチウムは骨に取り込まれて、
長期間排泄されません。
そのため骨への被曝の影響が危惧される点と、
セシウムと同じように放射線の半減期が長いので、
環境を長期間に渡り汚染し続ける、
と言う点が大きな問題です。

ストロンチウム90の物理学的半減期はおおよそ29年、
つまりその放射能は、
29年経ってようやく半分になります。

その一方で、
ストロンチウムの生物学的半減期は50年余です。
つまり、一旦人間の身体に入ったストロンチウムは、
50年が経過しても、
まだ半分しか排泄されません。

ただ…

この半減期はおそらく、
身体に入ったストロンチウムが、
100%一旦は吸収される、
という仮定に立った計算だと思います。

以前チラとお話したことがありますが、
僕は大学にいた時に、
ストロンチウムを利用した、
カルシウムの吸収の研究をしていたことがありました。

ストロンチウムはカルシウムに、
非常に良く似た性質を持っています。

これはセシウムとカリウムの関係に似ています。

セシウムもストロンチウムも、
通常は人間の身体には存在しない元素で、
それがないことが、
人間にとっては当たり前の環境です。

そのため、人間の身体は、
セシウムとカリウムを区別することが出来ず、
同じようにストロンチウムとカルシウムを区別することが出来ません。

従って、人間が口からストロンチウムを摂取すると、
そのストロンチウムはカルシウムとほぼ同じように、
腸管から吸収されます。

僕はカルシウムの吸収を調べる目的で、
ストロンチウム(勿論放射線は放出しないものです)を、
一定量の食事と一緒に飲んでもらい、
その後4時間の身体へのストロンチウムの吸収量を、
測定しました。
口から入ったストロンチウムは、
30分後には血液への移行が始まり、
その吸収は概ね4時間でプラトーに達するからです。
4時間後の血液を取り、
そのストロンチウム濃度を、
原子吸光という方法で測定するのです。
その濃度から、
どれだけのストロンチウムが腸から吸収されたのかを、
計算します。

この検査を僕は延べ300人以上に行ないました。
多分日本でこれだけ多数の人数で、
ストロンチウムの代謝を調べた研究者は、
僕以外にはいない筈です。

論文にして投稿をし始めた頃に、
大学を辞めてしまったため、
その結果が形になっていないのが、
残念でなりません。

その結果を簡単にご説明すると、
カルシウムとほぼ同じ動態で、
ストロンチウムは吸収されますが、
その吸収率は概ねカルシウムの半分程度です。

口から入ったカルシウムのうち、
吸収されるのは30%程度で、
ストロンチウムの吸収はその半分の15%くらいです。
(僕自身のデータなので、
本に書いてあるものとは、
少し違うと思います)

これがたとえばビタミンDが多い時や、
副甲状腺ホルモンが高い時には、
カルシウムの吸収も通常の倍近くになり、
またストロンチウムの吸収も、
同じように倍近くになります。
ただ、どんなに頑張っても、
概ねカルシウムの吸収率が5割を超えることはなく、
従ってストロンチウムの吸収率も、
25%を超えることはありません。

従って、骨に移行するストロンチウムは、
多い状態で摂取量の4分の1、
通常の状態では摂取量の1〜2割です。

一般の換算係数は、
これをもっと多く見積もっています。
従って、ストロンチウムの内部被曝の影響は、
換算されているものよりは、
かなり少ないのではないか、
というのが僕の推論です。
これはあくまで経口の場合の話ですが、
ベクレルとシーベルトの換算係数を見ると、
吸入は経口と比してかなり被曝量が低いので、
いずれにしても内部被曝は少ないと、
想定して良いのではないかと思われます。

それでは、骨に取り込まれたストロンチウムは、
一体どのような影響を、
身体に与えるのでしょうか?

ここで参考になるのは、
放射性ストロンチウムは医療目的で使用されている、
ということです。

使用されているのはストロンチウム89ですから、
ストロンチウム90とは異なります。
その物理学的半減期は50日あまりで、
ストロンチウム90と比較すれば、
かなり減衰は早いのです。

このストロンチウム89を200MBqという大量で、
静脈注射します。
その大量の放射線は、
当然骨に集まります。

何故こんなことをするのかと言えば、
それは進行癌が骨に転移した場合に、
その痛みを緩和する目的で使用するのです。

ストロンチウムはβ線のみを放出します。
そのβ線が患部を刺激することが、
疼痛の緩和に繋がることが、
その原理は明らかではありませんが、
経験的には事実として認識されています。

ラドン温泉に疼痛緩和効果があるのと、
おそらくは似たメカニズムによるものなのでしょう。

放射線は特に骨の破壊によるような痛みには、
その線量にある程度比例して、
痛みを和らげる作用があるのです。

この辺が放射線の1つの不思議で、
「放射能は身体に良い」という一部の意見の、
1つの傍証になっています。
ただ、勿論多量の被曝が身体に良い訳はありません。

しかし、これだけ大量の放射性ストロンチウムが、
骨に吸収されても、
短期的には問題がないのであれば、
一時的な被曝であれば、
線量が余程大きくならない限りは、
大きな問題はなさそうだ、
ということは分かります。
(勿論これは内部被曝に限った話です)

長期的にはおそらく骨肉腫のような骨由来の癌や、
造血器の腫瘍は増加させる筈です。
ただ、放射性ヨードと比較すれば、
その飛散量は少なく、
更には吸収線量も少ないので、
その影響はそれほど大きなものにはならない可能性が高そうです。

問題は矢張り小さなお子さんで、
小児期に骨に放射線が侵入し、
被曝の状態が続くことは、
お子さんの成長を妨げる因子となることが予想されます。

ストロンチウムの経口での内部被曝を予防するには、
カルシウムがあまり吸収されないような状況を作れば良いので、
カルシウムを不足なく摂ることが勧められます。
勿論不足している状態ではその限りではありませんが、
ビタミンDを過剰に摂取すると、
カルシウムの吸収が高まり、
同時にストロンチウムも、
吸収され易い状態が出現するので注意が必要です。

結論としては、
カルシウムの不足や副甲状腺機能が亢進したような、
病的な状態でなければ、
経口でそれほど大量のストロンチウムが、
吸収される可能性は低く、
小さなお子さん以外は、
それほど気にする必要はないものと、
現時点では思われます。
繰り返しになりますが、
胎児と小さなお子さんに関しては、
安全域は分からない、と考えるのが賢明で、
余分な放射線は、
どんな性質のものであれ、
防御するに越したことはないのです。

今日は放射性ストロンチウムの内部被曝について考えました。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。


 転載終了。


 投稿者コメント。


   我々素人も、医学専門家の意見を、色々参考にしましょう。


   この医者は、こう言っている。


    >>経験で、その原理は明らかではありませんが、
    

      経験的には事実として認識されています。<<


    データ分析も大事だが、経験で、先に知る、って事です。
 

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コメント
 
01. 2011年5月31日 03:32:06: zgDQv04JYs
まあ、できるだけ高濃度放射能汚染地域から、逃げれる人は、逃げることですね。

02. 2011年5月31日 09:41:28: MbWv8fLHoM
カルシウムの摂取がストロンチウムから身を守るうえで重要という指摘はありがたい。

 しかし、疑問もある。ストロンチウムの吸収率が10%から25%というのは、決して侮れないのでは?福一からの放出が今日、明日にでも止まれば安心できるけど、これから何年も放射能のダダ漏れが続く状況を考えると、「その影響はそれほど大きなものにはならない可能性が高そう」という言葉には、違和感を覚える。医者は放射線を利用したがるので、放射能の害を適正に評価するにはバイアスがかかっている。


03. 2011年5月31日 11:42:32: HYHUspnQ6g
>ストロンチウムの吸収率が10%から25%というのは

 そんなに沢山吸収するのか!と驚いた。この医者は、70%くらい吸収することを想定して実験したみたいだが、最初の想定(思い込み)が大きすぎるんだよ。微妙なプロパガンダだと思う。「吸収率が5%くらいだと想定していたのに、25%も吸収された」という論文にすれば危険性をアピールできるが、「70%を想定していたのにたったの10〜25%しか吸収されませんでした」と書けば、なんだか安全のような気がしてくる。したがって、阿修羅読者は記述の仕方に騙されてはいけない。半減期何十年もの恐ろしいストロンチウム90が、10〜25%も吸収されるなんて、事故が継続している現在では、考えるだに恐ろしい話だ。しかもこの医者は、ストロンチウム90がイットリウム90に変化して、すい臓に蓄積され、それが糖尿病やすい臓癌の原因になることに触れていない。
 科学の姿をまとった巧妙なプロパガンダであることを見抜く必要がある。がん患者にストロンチウム89を投与する話と、健康な子供達が10〜25%もの吸収率がある恐ろしいストロンチウム90を摂取してしまう話とを一緒に考えることはできない。医療用に放射性物質を用いるからといって、原発事故で大量に出た放射性物質の危険性が低減するわけではない。

 この記事の投稿者は、工作員だと疑われても仕方がない。


04. 2011年5月31日 14:40:52: ORYRFF83RQ
>>使用されているのはストロンチウム89ですから

>>03

 使用されているのは、ストロンチウム89なのだ。

 誰が、ストロンチウム90で、人体実験をしたのか?

  実際の実験は、非放射性なのですよ!

 あくまで参考データなのだ。


  誰が、アタマから、信用しろと、言ったのか、

  参考にすればいい、と、掲載したのだ。


工作員だと、言うなら、論理的根拠を示せ!



05. 2011年5月31日 14:43:14: tEuMUcieh
よくわからないのは、

・「進行癌が骨に転移した場合に、その痛みを緩和する目的使用するのです」と
 「放射能は身体に良いという一部の意見の、1つの傍証」はつながらない。
 痛み止めはあくまで苦痛を和らげるだけで、身体に良いというのは治療の
 イメージがあり、意味が違うと思うが?

・「放射性ヨードと比較すれば、その飛散量は少なく、更には吸収線量も少ない
  ので、その影響はそれほど大きなものにはならない可能性が高そうです。」
 とあるが、放射性ヨードの飛散量より少なければ、影響は小さいという判断に
 なってしまうことに疑問を持つ。  


06. 2011年5月31日 14:50:27: ORYRFF83RQ
ストロンチウム(勿論放射線は放出しないものです

07. 2011年5月31日 14:54:08: ORYRFF83RQ
>>繰り返しになりますが、
胎児と小さなお子さんに関しては、
安全域は分からない、と考えるのが賢明で、
余分な放射線は、
どんな性質のものであれ、
防御するに越したことはないのです。<<


 安全域は、まだ、分からないのだ。

 


08. 2011年5月31日 20:29:39: 6t3Z2XpZpc
そんなに安全なら放射ストロンチウムが世界中で問題になるわけがない。
体が取り込むのであれば、恐ろしい「濃縮」が起こるということだ。食物連鎖で恐ろしい量になる可能性がある。これについて何も記述はない。
投稿内容は詭弁に聞こえる。

09. 2011年5月31日 23:06:13: HYHUspnQ6g
>05
おまえ、大学の教員に喧嘩売ってただで済むと思うなよ。

>非放射性なのですよ!あくまで参考データなのだ。

放射性のストロンチウム90が危険だと言っているのに、関係ない非放射性ストロンチウム89の実験結果を投稿するな。ボケ。おまえは関係ない論文を引用して学会に投稿するのか?除名されるんだよ、そういう不適切な引用を繰り返すアホは。文脈に無関係なデータを載せるな。アホが。


10. 2011年6月01日 11:48:25: pp4cR6daXU
↑の方は 何故 こんなにムキになってる??

11. 2011年6月02日 11:51:01: RNLvH6Sz0c
引用元の情報は有益だと思うんだが…
一部の人々,もう少し論理的かつ冷静に考えられんのか?
ストロンチウムは安全だとはどこにも書いてないし,どこをどう読んだらプロパガンダになるんだ?
読解力不足?

>>05
・意味が違うのは筆者もわかって書いてるんだろな,と思いながら読んだ.
 実際一般の方で「治療に使われてる=体にいい!」程度の理解をする人もいるんだろ.

・そこだけ読めばね.治療で使われるストロンチウムの量,放射線量とその人体への影響,汚染地域で内部被ばくした場合に摂取するストロンチウム量を考えると,という前提でのひとつの解釈じゃない?
 しかし,人体への影響を考えた場合にストロンチウムはセシウムと同量で数十倍の影響があるとかの情報もあるのでそのあたりとつながらない.その手の情報ではチェルノではセシウムの1/3のストロンチウムが放出されてて,影響力は数十倍ならば検出されたストロンチウム90の量と被ばくの関係はより深刻に考えるべきだ,との話.
詳しいかた,計算して教えて.

>>09
10さんも書いてるが冷静にな.
89は放射性だから.実験に使ったのが89とはどこにも書いてない.よく読んでみ.
そして本文読んで無関係と言い切ってしまうとはなかなか研究者としての資質を疑うぞ.もしホントに大学教員だとしたらだけど.


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