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株式日記と経済展望
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東京脱出」が現実になる日 東京の数値が、茨城や千葉、埼玉で観測した
結果より総じて高いという結果が出たのだ。セシウム137の半減期は約30年
2011年5月28日 土曜日
◆「東京脱出」が現実になる日福島第一原発メルトダウン3発の衝撃! 5月27日 現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/5980
もはや福島第一原発には、「棺」すらないのか。事故発生から2ヵ月、東京電力は津波発生直後に1号機が「メルトダウン(炉心溶融)」を起こしていた事実をついに認め、2~3号機についても炉心が溶け出している可能性を示唆した。
「メルトダウンはしていない」
幾度もそう繰り返してきた発表を自ら覆した東電は、これまで着々と進めてきた「水棺」作業を断念した。いまだ熱を発し続ける原子炉を冷やすため、原子炉格納容器の上部まで水を満たすべく注水を続けてきたが、圧力容器の破損による水漏れで約1ヵ月経っても圧力容器の下底部にわずかにしか水がたまっていないことが判明したからだ。これは単なる作業工程の躓(つまず)きに留まらず、新たに汚染水を増やすというジレンマを生んでいる。
内閣府・原子力委員会専門委員の青山繁晴氏が言う。
「注水に費やした水が放射性物質に高濃度で汚染され、構内に約10万tもたまっています。この汚染水と、同じく高い放射線量の瓦礫が現場の作業を阻んでいます。原子力の平和利用(原子力発電)が始まって60年ほど経ちますが、このような事態を人類が経験したことはありません。これは原発大国であるフランスの『アレバ社』やアメリカにとってももちろん同じことなので、彼らの動きは鈍い。海外に頼るより、中小企業を含めた日本の技術を結集することが急務です」
福島第一原発が自縄自縛(じじょうじばく)に陥っているにもかかわらず、東京電力は7月までに原子炉を安定的に冷やし、5~8ヵ月以内に事故を収束させるという目標に固執する。
5月17日に発表した収束工程表の改訂版では、タービン建屋や原子炉建屋にたまった水を原子炉に戻して冷やす「循環注水冷却」を新たに採用したが、同時に、「うまく行くかは未知数」と認めている。
元東芝の原子炉格納容器設計者で、柏崎刈羽原発や浜岡原発、女川原発の設計に携わった工学博士の後藤政志氏は、「圧力容器が破損している以上、循環システムは奏効しない」と語る。
「汚染水が漏れ続け、圧力容器や格納容器の水位や破損状況すら正確に把握できていない状況で冷却水を循環させるという議論をしてもナンセンスです。1号機では溶けた核燃料や構造材である『溶融デブリ』が圧力容器を貫通して格納容器に落ちている可能性が高く、周囲に水がない状態で新たに水と接触すると水蒸気爆発を起こす危険性もある。
炉内の温度が急激に高まっていない現段階では、溶融デブリは幸運にも水に浸かっていると考えられますが、それも『温度計が正しければ』という仮定が外れません」
元京都大学原子炉実験所講師・小林圭二氏も水蒸気爆発を「今後起こりうる事態」と認めながら、溶融デブリが巨大化していく危険性を指摘する。危惧されているのはMOX燃料を使用し、最も高い放射性物質を放出する3号機に他ならない。4月26日には110・4℃だった圧力容器下部の温度は5月9日には154・3℃に上昇し、一進一退を繰り返している。
「3号機の温度が上がったのは、圧力容器の中でバラバラに溶け出していた燃料が底に落ちて合体して塊になり、高温になっていることが原因だと疑われます」
亀戸のセシウムは300倍超に
圧力容器や格納容器から漏れ出す放射性物質と、構内に溜まっている汚染水は、目に見えない雨となり風となり日本列島に降り注いでいる。多くの国民に衝撃を与えたのが、神奈川県の足柄茶から放射性セシウムが検出されたというニュースだった。
5月11日、遥か250km離れた福島第一原発から関東平野を越えて、足柄市の生葉から暫定基準値(1kg当たり500ベクレル)を超える1kg当たり570ベクレルを検出、13日には小田原市や清川村でも軒並み基準値を超え、同県6市町村に広がっている。通常は距離が遠いほど放射性物質は少なくなるが、福島方面から流れてきた風が箱根や丹沢など付近の標高の高い山々にあたり、吹きだまったり雨になって放射性物質が降り注いだ可能性が指摘されている。日本大学歯学部専任講師(放射線防護学)の野口邦和氏が言う。
「セシウムは人体に入ると、骨や脂肪を除く全身にほぼ均等に広がり、晩発性障害で将来的にがんを引き起こす危険性がある。また、放射性物質は一概に距離と比較して薄まるわけではなく、チェルノブイリでもホットスポット的に遠距離でも検出値が高い地域がありました」
出荷直前に安全性を強調しようとした検査で予想外の結果が出た生産農家の心中は察するに余りある。そして神奈川で検出された基準値を超えるセシウムは、1300万人が暮らす首都・東京への放射能汚染の懸念をより強くさせるものだ。その深刻さを計る上で近畿大学・環境解析学教授の山崎秀夫氏の研究データは興味深い。
山崎氏は東京や埼玉、千葉や茨城、福島の土壌中(地下1cm)の1kg当たりのセシウム濃度を実測。東京の数値が茨城や千葉、埼玉で観測した結果より総じて高いという結果が出たのだ。
「首都圏の土壌が汚染されているというのは事実ですが、なぜ東京で比較的高い数値が出たのかは研究の段階です。(後略)
(私のコメント)
福島の原発災害に対して様々な風評被害が出回っていますが、政府や東京電力は情報を出来るだけ先送りにして、誤魔化しきれなくなると公表するようだ。今でも福島の原発からは水蒸気とともに放射能が200キロ離れた東京まで降り注いでいます。極めて微量なのですが、長期間にわたって降り注ぐとホットスポットなどでは大きな値となって出るようです。
政府や東京都が発表している放射線量は、地上から18メートルも高い地点の放射線の値であり、地上に降り注いだ放射能は測定していない。放射線はどの高さで計るかで値も違ってきますが、地上に降り注いだ放射能に近いところで計ると10倍くらいの値が出る。普通手に持って計る場合は1メートルくらいの高さになりますが、とんでもない高さのところで線量を測定している。
確かに放射線は距離が離れれば数値は落ちますが、放射能は風に流されてところかまわず降り注いできます。東京が埼玉や茨城よりも高い数値が出るのは風に流された放射能が丹沢山系に当たって落ちてくるからでしょう。だから足柄のお茶に高い濃度のセシウムが検出された。放射能は花粉のような飛び方をするから、降り注いだ放射能は水に流されて低いところに溜まって貯水場の汚泥などに溜まる。
NHKが発表している放射線の値もビルの屋上などで測定した値であり、地上1メートルで計れば10倍くらいの数値でもおかしくはない。国土交通省の政務官の小泉俊明氏が溜池の交差点で測定したら0・128マイクロシーベルト(時)になったそうだ。年に直すと1、2ミリシーベルトになる。昨日のニュースでも子供は1ミリシーベルト(年)が基準になりますが、東京も子供は危険なのだろうか?
福島原発から出ている放射能はどれくらいなのか、政府も東京電力も測定していないようだ。格納容器は破損して、水蒸気爆発で屋根が吹っ飛んで使用済み燃料棒を冷やすために水をかけて冷やしていますが大量の水蒸気と共に微量の放射能が毎日撒き散らかっている。汚染水を浄化して冷却に使おうとしていますが、容器が破損しているのに出来るのだろうか?
政府や東京電力は楽観的な予測を流し続けていますが、時間が経つと少しずつ情報を公開してくる。メルトダウンも当初から分かっていたのでしょうが伏せられてきた。当初の放射能汚染地域もようやく公表されましたが、問題は今も続いている放射能の拡散がどれほど進んでいるかが公表されていない。地上18メートルで放射線を測定しても意味がないと思うのですが、どうして地上1メートルで測定しなのだろうか?
政治においては情報の公開が民主政治においては重要なことですが、確かに情報を遮断すれば北朝鮮のように独裁政治も可能になるだろう。日本でも戦時中は大本営発表の情報しか知らされなかった。今回の大災害でも政府や東京電力は情報を隠して楽観的な情報だけ流し続けた。放射能のデーターも簡単に計れるから線量計を手に入れて自分で測定するしかないのでしょうが、政府が大量の線量計を税関で止めているらしい。
文部省では『地表から放射性物質の影響を受けない高さの目安として10メートルが推奨される』と指導していますが、それでは地表がどれだけ放射能汚染されているかが分からなくなる。子供は特に地上から1メートルくらいの空気を吸っているから、地表がどれくらい汚染されているかが問題になっている。年間1ミリシーベルト以上は危険なら東京の一部も危険ということになる。
問題は学者でもどれくらいの放射線量なら危険なのか分からないことであり、チェルノブイリのデーターも子供の甲状腺ガンが増えたというデータぐらいで、規制値をどれくらいにとれば安全かのデーターがない。1ミリか20ミリか100ミリか、どれが目安なのか数年後にならないと分からない。今は低いほうが安全だということしか分からない。
今分かってきたのは、福島原発を廃炉にするには時間と費用がかかるという事であり、核燃料が容器の外に漏れ出して冷却が難しくなっている事だ。建屋の底には数万トンもの水が溜まり放射能汚染している。冷却するには集中的に水を循環させなければなりませんが、容器が壊れて核燃料が外に流れ出ているようだから集中的に水で冷やすことが出来ない。
政府も東京電力も希望的な予測を発表して工程表まで発表していますが、原子炉容器内部がどうなっているのか分からないのでは対策の立てようがない。これから半年以上は水蒸気と共に核物質ももれ出てくるのを止める事はできない。ならば地上に降り注いでいる放射能のデーターを克明に調べて発表すべきだろう。
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