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線量3千マイクロシーベルト超も 原発敷地内の未公開値発表
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052801000377.html
2011/05/28 13:33 共同通信
東京電力は28日、福島第1原発敷地内で、3月11日の地震発生後から同月15日までに測定していた未公表の放射線量データを発表した。公表済みの10分ごとの測定値の間を埋める2分ごとの値などが含まれ、最高線量は3月15日午前8時55分の正門付近の毎時3509・0マイクロシーベルト。
毎時3509マイクロシーベルトは、その場に20分いるだけで一般人の年間被ばく限度を超える放射線量。
東電によると、測定時に紙に記録したが、その後紛失したものもあり、既に報告していた経済産業省原子力安全・保安院から取り寄せたり、社内で見つけたりしたとしていた。だが28日の会見では紛失はなかったと説明を変更した。
公表済みの最高観測値である15日午前9時の毎時1万1930マイクロシーベルトを超えるものはなかった。
東電の情報公開をめぐっては26日、1号機で地震翌日に海水注入を一時中断していたとするそれまでの発表を翻し、所長の独断で続いていたことも判明するなど、混乱が続いている。
このため枝野幸男官房長官が「こうしたことが繰り返されているのであれば(東電は)国民から到底信用されない。日本の原子力行政にとって深刻な事態だ」と対応を厳しく批判。データを公表しなかった経緯の徹底調査を指示した。
データを紛失したのは、記載した紙が放射性物質に汚染されて建物の外に保管していたためとしており、記録管理の在り方も問われている。
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