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異常すぎる日本の「暫定基準値」 乳児に与える飲料の基準は国際法で定められた原発の排水より上
http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/845.html
投稿者 あややの夏 日時 2011 年 5 月 28 日 13:04:58: GkI4VuUIXLRAw
 

2011年05月28日06時29分
提供:ロケットニュース24

http://news.livedoor.com/article/detail/5591773/

現在日本で定められている、食品や飲料の『暫定基準値』が国際的に見てどれぐらいのレベルなのだろうかと心配する声は多い。

有名人でも作家の室井佑月さんがNHKのテレビ番組で子供に与えても良いのかと疑問を投げかけるなど、一般人でなくともその関心は非常に高い状態だ。

不安に思っている人たちはサイト「放射能について正しく学ぼう」を見ていただきたい。ここでは様々な放射能に関わる数値やグラフなどが分かりやすく描かれており、暫定基準値についても記載されている。

食品や飲料の暫定基準値について言えば、日本では乳児で1リットルあたり100ベクレル、成人でヨウ素300ベクレル セシウム200ベクレルと定められている。これだけでは一見どういった数字なのか分からないが、この数値と比べるとどれだけ異常な数字なのかが分かる。

なんと国際法で定められた原発の排水基準値は1リットルあたりヨウ素40ベクレル、セシウムは90ベクレルまでとなっている。つまり、乳児の暫定基準値ですら、現在の日本では原発の排水より高い放射性物質が残留しても良いという設定値になっているのだ。

つまり政府が定めた数値を守るだけなら、原発の排水で作ったミルクを幼児に飲ませて良いということになる。ちなみにWHOで定められた平常時の飲料の基準は1リットルあたり1ベクレルまでなので、それに比べると乳児ですら100倍まで基準が高められているのである。

また、野菜の暫定基準値についても1キログラムあたりヨウ素2000ベクレル、セシウム500ベクレルと設定されているが、これもWHOが定めた餓死を避けるための非常事態の数値、1000ベクレルの2倍ほどの数値だ。いくら暫定的な数値とは言え、事故以前に定められていた餓死を避けるための数値より高い放射性物質が残留している食品の流通が許可されているとは、非常に恐ろしいことではないだろうか。

事実、口にするものの暫定基準値以外にも年間に浴びてよい放射線の基準値20ミリシーベルトを、ノーベル賞を受賞した国際的な医師団体が高すぎる数値だと指摘、文部科学省に対し引き下げを要求している。このように世界的に見ても高い数値の暫定基準値が定められいつまでその基準が続くのか分からない現在、子供の給食に基準値以下の食品を使用するというのは親たちから反対されても仕方が無い。

だが国内の飲料メーカーは消費者の思いを見越しているのか、例えば日本コカ・コーラは米国から独自に測定機材を購入したり、サントリーは同社の安全性科学センターで放射性物質を測定し、安全性を検査している。一般企業がこういった努力をしているのに、政府はなんという体たらくなのだろうか。なぜか食品に残留している放射性物質の数値を出すことは無いのにテレビなどで「きちんと検査しているから安全」といった無責任な発言をしている学者やコメンテーターたちにも見習ってほしいものだ。

現在はインターネット上でもこのような情報を知っている人たちからは、暫定基準値や発表が到底信じられないとの意見が続出している。今後は後手後手で発表したりなどのミスすることなくきちんとした対応をしない限り、政府が国民の不安をぬぐうことは出来ないだろう。
 

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コメント
 
01. 2011年5月28日 13:43:32: RySoxhpPsE
出生率1.3の日本で毒を食らう。

日本滅亡計画じゃない?


02. 2011年5月28日 14:09:42: zg1HQqJF1o
私は市民団体が、母乳の調査をして36ベクレルとかの値が出た時、中川とかいう東大の医者が「100ベクレルよりだいぶ下だから大丈夫です」とにべもなく言ったのが忘れられない。

その100ベクレルって、本来は緊急の、飢え死にや渇き死にをするよりマシだから食え(飲め)っていう基準なんだろう?

それをあたかも標準値であるかのように涼しい顔で言っていた。


03. 2011年5月28日 14:57:48: zoAyQjZi4g
そうだ私なんか頭にきて実名入りでその言動を世界中に拡散してしまった。

04. 2011年5月28日 20:42:20: evSC25VapI
アメリカ在住です。

つい先日、日本から母が私にお菓子を郵送しようとした所、郵便局に止められました。原因はお菓子の中に含まれているミルクだそうです。カナダにも送れないという事です。

アメリカやカナダでは、日本の牛乳がほとんど汚染されていると思われており、牛乳を使用した食品は送る事ができません。

日本政府は全ての食品の線量を測り、今までの法律に従って安全基準値内の食品のみ市場に出すべきです。汚染された物も一緒に市場に出すべきではありません。そんな事を続けていれば、もう誰も日本の食品を買ってくれなくなると思います。


05. 2011年5月28日 21:57:47: DfqVbfqIZ2
嘘つき政府なんか誰も信じていないよ。問題はその政府をぶっ潰せない(リコールできない)ことだ。法律無視、国際基準無視、北朝鮮並みにやり放題。海外移住をまじめに考えないと、ゆで蛙で殺される。管は八つ裂きにしてもまだ足りないよ。

06. 2011年5月28日 22:31:20: 8Ky40RSp5M
こういうことは全然報道されない・・・。
マスゴミどもはもう東電の犬と化している。
最近、餌がもらえないせいかご主人(東電)に噛み付き始めているけど。
日本の子供達の未来を奪った東電!民主党政府、原発推進議員ども!!
東電とつるんでいた御用学者どもは、絶対に許せない!!!

07. massy 2011年5月29日 00:36:03: vStDXqx6Uwiow : ysowTlTe66
自分の会社が放射線取扱施設なので、この件はお盆明けに水道から検出されたニュースが流れた時から知っていて、頭にきていました。

66ページ、67ページにあります。
第六欄です。I-131は4×10-2になっていますが、この表は1cm3当たりですのでkg当たりは40Bqになります。

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/science/anzenkakuho/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2009/04/22/h121023_05.pdf


08. 2011年5月29日 01:29:22: eNkTreSJ1t
お子さんをお持ちの方、お魚が好きな方、次のかたのサイトを要チェック、
http://katukawa.com/?cat=146

09. 2011年5月29日 02:51:56: eNkTreSJ1t
お子さんをお持ちの方次も要チェック、
浜松大学金谷教授  放射線を防御する食事と栄養
http://www.e-enge.com/hem5.htm
日々ツララ
http://allgenrenews.seesaa.net/
ベラルーシの部屋
http://blog.goo.ne.jp/nbjc
デトックスか死か 福島メルトダウンの放射性降下物に対処する・・・
http://www.asyura2.com/11/genpatu10/msg/843.html
英語でもよければ、
How to help------after intense radioactive or radiation exposure.
http://meditationexpert.com/RadiationDetoxDraft.pdf
Treatments for Nuclear Contamination.
http://blog.imva.info/medicine/treatments-nuclear-contamination
論文目録
http://www.greenmedinfo.com/pharmacological-action/radioprotective 

10. 2011年5月29日 08:05:36: 57hphNvl6Y
日本の現状を世界に拡散し、日本産食品の禁輸、日本への渡航禁止、日本人の入国規制を呼びかけよう。
それくらいしないと、この国は変わらない。

11. 2011年5月29日 13:49:31: B1ZhhZMSbM
飲み残しを海に流してはいけません。しっかり全部飲みましょう

12. 2011年5月29日 13:54:38: 7tEzOsp36c

ヨウ素131を10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は0.22ミリシーベルトになる。
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/11.html

セシウム137を10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は0.13ミリシーベルトになる。
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/13.html

いずれも「原子力資料情報室(CNIC)」より

日本の暫定基準値

飲み物
@ヨウ素131(乳児)   : 100㏃/L
Aヨウ素131(乳児以外) : 300㏃/L
Bセシウム137(乳児)  : 100㏃/L
Cセシウム137(乳児以外): 200㏃/L

野菜
Dヨウ素131       :2,000㏃/L
Eセシウム137      : 500㏃/L

@〜Cを1L(リットル)を日本基準値上限まで1年間経口摂取した時の実効線量
@0.22ミリシーベルト×(100÷10,000)×365=0.803ミリシーベルト
A0.22ミリシーベルト×(300÷10,000)×365=2.409ミリシーベルト
B0.13ミリシーベルト×(100÷10,000)×365=0.4745ミリシーベルト
C0.13ミリシーベルト×(200÷10,000)×365=0.949ミリシーベルト

D〜Eを1日350gを日本基準値上限まで1年間経口摂取した時の実効線量
D0.22ミリシーベルト×(350÷1,000)×(2,000÷10,000)×365=5.621ミリシーベルト
E0.22ミリシーベルト×(350÷1,000)×(500÷10,000)×365=1.40525ミリシーベルト

この程度であれば、身体に与える影響はほとんどない。日本以外の基準が実態を反映しておらず、極端に抑えた数値を基準としているに過ぎない。

また、「事実、口にするものの暫定基準値以外にも年間に浴びてよい放射線の基準値20ミリシーベルトを、ノーベル賞を受賞した国際的な医師団体が高すぎる数値だと指摘、文部科学省に対し引き下げを要求している。」にも異論がある。

⇒大量の放射線を一度に浴びたとき、どのようなことが起きるのだろうか。具体的な障害が発生する場合について、見ていくことにしたい。

 ちなみに、ここで「具体的な障害が発生する」とか「大量の放射線を一度に浴びたとき」といったように、一見くどい書き方をしているのには理由がある。

 普通の地球環境での自然放射線のような、ごく少ない線量では具体的な障害が現れない。つまり、放射線を浴びると必ず目に見える障害が現れる、というわけではない。一定量を超える放射線が当たらないと、ここでいう障害としては現れない。

 具体的には、線量がごく少ない時には何の変化も見られない。変化が現れるのは「しきい値」(閾値)とされる量、すなわち、ある変化を生じうる最低限の量や強さを超えてからのことで、量の増加にしたがって障害が現れる頻度が高くなる。そしてある線量以上になると「障害が100%発生する」ようになる。

 また、線量が「しきい値」を超えると、量の増加に比例して障害が重大になる、つまり障害の程度が重くなるという現象が見られるようになる。このような形で現れる障害を、ある程度以上の放射線量を浴びると必ず起きるという意味から「確定的影響」と呼んでいる。

 実は、ひとくちに放射線による障害といっても、この確定的影響のように一定量を超えると必ず現れるものだけではない。放射線を浴びることで影響が現れる確率が高くなる、たとえばガンを発病する確率が上がるなどの「確率的影響」がある。

 こうしたことから、目に見える(具体的に観察される)影響が出る場合に限るという意味で、ここでは「具体的な障害が発生する」と書いている。

 また、「大量の放射線を一度に」と断った理由も、放射線の人体影響を考えるうえでポイントとなる特徴に関係してくる。

 放射線は瞬間的なエネルギーの流れであるから、その性質からいって「体内に溜まる」ということ自体がありえない。そのため人体への影響度を決める第一の条件は、放射線の種類とその線がもつエネルギーの強さとなる。

 第二の条件としては、放射線が当たった人体の組織や臓器が、どのくらい放射線に対して強い(弱い)かという「放射線感度」の問題となる。

 そして第三の条件は、ダメージを修復する余裕があれば、継続的な放射線の曝露にも耐えられるということ。

 曝露された臓器によって影響の内容は異なるものの、決定的なダメージを受けなければ細胞や組織はすぐに修復に向かう。このメカニズムによって、弱い放射線を継続的に浴びる状況では、ダメージそのものが残らないケースさえありうる。

 仮に、ダメージを受ける場合でも、一度に大線量の放射線を浴びる時に比べれば、損傷の程度が小さくなる。こうした傾向を「線量率効果」と呼んでいるのだが、障害に対する回復力が人体に備わっているからこその現象といえる。

念のため、どのくらいの放射線量を一瞬のうちに浴びたら、具体的な影響として現れるのか、「しきい値」のメドを示しておきたい。例によってシーベルトという数字が出てくるが、「ふつうの生活では自然放射線を年間平均で2m㏜(ミリシーベルト)程度浴びる」ということが判断の手がかりだ。

  造血機能の急性被曝によって機能低下が起きる「しきい値」は500m㏜
  精巣の急性被曝によって一時的赴任が起きる「しきい値」は150m㏜
  同じく永久不妊が起きる「しきい値」は3,500m㏜
  卵巣の急性被曝によって一時的赴任が起きる「しきい値」は650m㏜
同じく永久不妊が起きる「しきい値」は2,500m㏜

 ちなみに悪い冗談として、放射線を扱う技術者には不妊が多い、という話がある。しかし、言うまでもないが、このような「しきい値」よりずっと低い線量が「線量限度」として設けられている。そのため、放射線を扱う作業といえども、影響や障害が出ないのはもちろんである。

チェルノブイリ原発事故における事故時に被曝した(細胞分裂がさかんな)幼児や小児に甲状腺ガンが増えているとの報告はあった。しかし、それは日本の規制値の17〜450倍以上のヨウ素131を含む牛乳を摂取したことが原因と考えられ、福島第一原発事故では、乳製品に対して早期に規制が行われたため、子ども達の甲状腺ガンは増えないと予測する。

放射線の影響は「非特異的」であることを思い出してほしい。他の原因によってもガンは発生するし、個人の遺伝的な特性によって発ガンしやすかったり発病にいたらなかったりする。つまり、ある以上の放射線を浴びた場合、ガンが確率的に発生しやすくなる。しかし、この量を超えたらガンになるという「しきい値」は存在せず、放射線量が増えるほど「ガンの可能性は高くなる」としかいえない。

 もちろん、多量の放射線を浴びたら必ずガンになるというものでもない。その点で脱毛などのような「確定的影響」とは異なる性質をもっている。そして、障害の発生確率の問題であるから「確率的影響」と呼ばれている。

 繰り返しになるが、放射線を浴びるとガンになるという表現は正しくない。放射線を浴びるとガンになる確率が高くなるというのが、確率的影響を語る時の正しい表現なのである。

では、どのくらい放射線を浴びると身体に悪影響があるのだろうか? 原爆の被害を受けた広島、長崎のデータなどから、100ミリシーベルト以下では、人体への悪影響がないことは分かっている。このレベルの被ばく量は症状が出ないだけではなく、検査でも異常な数字は確認されていない。

 100ミリシーベルト以上の被ばく量になると、発がんのリスクが上がり始める。といっても、100ミリシーベルトを被ばくしても、がんの危険性は0・5%高くなるだけある。そもそも、日本は世界一のがん大国である。2人に1人が、がんになる。つまり、もともとある50%の危険性が、100ミリシーベルトの被ばくによって、50・5%になるということである。たばこを吸う方が、よほど危険といる。

1年間に20ミリシーベルトという数字の線量を受ける程度、つまり自然放射線の年間平均の約10倍ほどならば、50年間にわたって浴びても、急性の影響としては何ら問題はない。
 ところが、この50年間の総計となる1シーベルト(1,000ミリシーベルト)を1分間で全身に浴びた場合には、かなりの数の人に吐き気などの「急性放射線症」が現れる。
 このような理由から、放射線による障害を考えるときには「長い間の足し算」ではなく、一度に浴びる放射線の種類と量が大問題となってくる。

*放射線の人体への影響(単位:ミリシーベルト)

     100:全身被曝、これより低い線量では放射線影響は確認されていない
     500:全身被曝、白血球の一時的減少
    1,000:全身被曝、吐き気、倦怠感(10%の人)
    3,000:局部被曝(皮膚)、脱毛
 3,000〜5,000:全身被曝、50%の人が死亡
     5,000:局部被曝(水晶体)白内障、(皮膚)紅斑
 7,000〜10,000:全身被曝、死亡

日本の平均1人当たりの自然放射線(年間):1.5m㏜(ミリシーベルト)/年
世界の平均1人当たりの自然放射線(年間):2.4m㏜(ミリシーベルト)/年
胸部X線コンピュータ断層撮影検査(1回)「CTスキャン」:6.9m㏜(ミリシーベルト)
ブラジル・ガラパリの自然放射線(年間):10m㏜(ミリシーベルト)/年

*X線の発見と同時に始まった防護の歴史

 放射線による障害の歴史を見てくると、三つの時期に大きく分類することができる。
 まず最初は、放射線の急性障害がおもに問題になった時期。レントゲンによってエックス線が発見された直後から、エックス線研究ブームともいうべき状況のなかで発生した障害である。特性をほとんど知らぬまま扱ったことによるもので、いまとなっては因果関係が最も明らかな障害でもある。

 これに続くのが、被曝後、時間がたって現れる晩発障害がおもに問題になった時期。急性障害を防止する対策がとられたことで、障害は発生しなくなったように見えた。ところがそう見えたのは一時的なことで、その後時間をおいてからダメージが顕在化する障害もあることが判明した。放射線量や被曝のパターンによっては、急性の障害は見られなくても(あるいは急性障害だけで終わらずに)後から別種の障害が現れることを知ったのであった。

 エックス線やラジウムの利用が始まった当初は、患者や医師あるいは技師のあいだに見られる種しゅの障害と放射線との因果関係は明らかではなかった。放射線は目に見えないこともあって、安全だといった思い込みもあったようだ。しかし、その後の多くの経験によって、1900年頃からエックス線自体に障害の原因があるということがわかりはじめ、必要以上に人体などに当てない工夫が始まった。

 たとえば、エックス線発生装置と患者のあいだにフィルターを置いて、弱い放射線を遮蔽してしまう措置や装置の開発。あるいは患者との距離を遠くするなどの、放射線の性質を利用した対策がとられた。その結果、1900年代初期の頃になると、放射線障害の発生は目に見えて少なくなった。

 この結果から医師たちは、こうした放射線対策が万能と考えて、エックス線による診断や治療をさらに進めた。ところが、こうした「放射線の量が多すぎることで発生する障害」に代わって皮膚ガンや白血病などのような「放射線の量にしたがって発生確率が増える症状」が確認されはじめた。

 こうして最後にガンが注目されるようになった時期が始まった。急性障害だけでなく晩発障害への対応もはかられたにもかかわらず、さらに放射線影響と考えられるガンがいわれるようになったのである。

 このような経過をたどって、現在の放射線防護の議論の中心は、「量に応じて特定の症状が現れる」ものから、「量に応じて発生確率が高まる」、いわゆる「放射線のリスク」にどう対処するかという点に移行することになる。

 *積み重ねられた防護データ

 放射線とさまざまな障害との因果関係が明確になるにしたがって、法的に放射線の使用を規制しようとする動きが始まった。この規制化への動きを加速する要因になったと思われるのが、戦時中のイギリスで起きた事件である。

 大一次世界大戦のただなか、戦傷者を救護するためにエックス線診断が活躍した。しかし作業環境が悪かったことから、イギリス軍でエックス線診断に従事した人たちは、防護がほとんどない状態で長時間の診断をしていたのであった。イギリスの放射線学会はこの事態を憂慮して、軍部に対して労働条件の改善をおこなうよう勧告している。

 1920年代に入ると、さらにエックス線の診断技師に障害が増える。見過ごせない状況となって、イギリスでは、民間の任意団体として「英国X線及びラジウム防護委員会」が発足、放射線作業の基準に関する勧告を発表した。

 こうした動きに刺激されて、1925年にロンドンで開催された第一回国際放射線医学会議では、放射線防護のための国際組織をつくることが議論された。そして、3年後にストックホルムで開催された第二回の会議によって「国際X線及びラジウム防護委員会」が結成される。1950年には名称を「国際放射線防護委員会」と変えて、放射線防護に関する世界的なオーソリティとして現在にいたっている。



13. 2011年5月29日 14:00:15: 7tEzOsp36c

12の続き

放射線防護に対するグローバルスタンダードを提供しているこの国際放射線防護委員会は、一般の公衆と放射線下で作業する人に関する勧告を出している。それぞれの勧告内容は、各国における放射線障害の防止に関する法律などに反映されている。

 このように、放射線の発見から障害の認識、そしてそれにともなう防護の検討の道のりは、一世紀をこえる歴史の産物といってよいだろう。その過程におけるさまざまな経験が、放射線障害を防止するための土台となる知見として今に活かされている。

 なかでも放射線の防護にとって、とくに重要なデータとなったのは、第二次世界大戦の末期に不幸にも二度にわたって日本に投下された原爆であった。原爆は投下された直後、放射線の急性障害(早期障害)が発生している。が、放射線防護の検討をするにあたって、もうひとつ重要な点は、晩発障害といわれる障害である。

 この晩発障害を追跡するため、1947年には原爆障害調査委員会、のちの放射線影響研究所が被爆地である広島と長崎に設立された。

 研究所では、1955年の国勢調査の付帯調査によって把握された被爆者にもとづいて、約十二万人の固定した人口集団を設定して、予測される放射線の晩発障害に関する調査を続けてきた。具体的には、被爆者の白血病、白内障、被爆小児の成長発育、出生前被爆者と被爆二世への影響、などに関する調査である。

 放射線業務に従事する人が「これ以上放射線を受けてはいけないとされる量」である線量限度を定めるにあたっても、こうした被爆者の疫学調査から得られた結果が用いられている。また、放射線の影響を解明し、必要な措置を施すにあたっての重要な基礎データとなっているのも、もちろんのことである。


14. 恵也 2011年5月29日 14:07:38: cdRlA.6W79UEw : hqMLqH6B0o
>>04 今までの法律に従って安全基準値内の食品のみ市場に出すべきです。

俺もそう思うが、それをやったら関東地方の食品は50%以上が廃棄処分かも。
放射線検査組織を持たない食品メーカーは大混乱じゃないかね。

明治食品だったか放射能を検査してるのか聞いたことがあるけど、こんな巨大
食品メーカーさえ放射能検査をまったくしてなかった。

日本の食品の信頼性は、最低ランクになってしまったからボディブローのように
時間をかけて影響してくるだろう。悲しいことだが今の政府じゃ・・・・・


15. 2011年5月29日 14:36:16: NPggxiI21k
やっぱり国外へ出るしかないな!
もう、今までの日本じゃないんだよ。
入国拒否されないうちに、逃げろや逃げろ・・・
国は崩壊すると思う。

16. 2011年5月29日 16:27:12: EUrVU3zoPn
>01 実際この状況で子供を作ろうと思う男女は相当に減ると思う。どのくらいかは分からないが、減るのは間違いない。胎児や乳幼児が大人に比べて放射線感受性が何倍・何十倍も高い事は周知されてきているし、そうなると、病気になったり、死亡したりする可能性が高いと分かっている状況でわざわざ子供を・・とはならないだろう。
勿論、既に生まれている幼児や、既に存在している胎児も、多くが亡くなる可能性が高い。
滅亡とはならないまでも、人口分布がどうなるか。
自分は、日本は国土の大きさに比べて今の人口は多すぎるし今の半分でも多い、人口が増えりゃいいってものじゃない、出生率は0.5位でいいんじゃ?と考えてきた人間ではあるけれどこれはね・・。単に出生率が下がって人口が減るのは結構な事だと思うが、これで人口が減るのはなー・・・。

17. 2011年5月29日 18:25:06: KtD8TzefyQ
■しかし解けない疑問。

情報提供いただいた中にいくつかの解けない疑問があります。

●100ミリシーベルト以下では人体への影響はでない?

「では、どのくらい放射線を浴びると身体に悪影響があるのだろうか? 原爆の被害を受けた広島、長崎のデータなどから、100ミリシーベルト以下では、人体への悪影響がないことは分かっている。このレベルの被ばく量は症状が出ないだけではなく、検査でも異常な数字は確認されていない。」

これは長期低線量被爆を無視した数値でしょうね?
長期に浴びる内部被爆の影響はどう考えればいいのでしょうか?

私は放射線を扱う作業者ではないし、福島50km圏内でもありませんので短期集中被爆の影響ではなく低線量長期被爆の影響を知りたいのです。

そもそも広島、長崎の被爆データの詳細は2種類の原爆を投下(実験?)した米国にほとんど提供(献上?)されていたはずで日本にはあまり残っていなかったのではありませんか?

それよりも比較的最近の事例であるチェルノブイリのデータを利用した方が、福島原発の事故と類似した状況でもありデータとしては信頼できるように思われます。

●ガン患者0.5%憎は4万人憎。これは少ないのですか?

「100ミリシーベルト以上の被ばく量になると、発がんのリスクが上がり始める。といっても、100ミリシーベルトを被ばくしても、がんの危険性は0・5%高くなるだけある。そもそも、日本は世界一のがん大国である。2人に1人が、がんになる。つまり、もともとある50%の危険性が、100ミリシーベルトの被ばくによって、50・5%になるということである。たばこを吸う方が、よほど危険といえる。」

100km圏内の人口330万人として約2万人、200km圏内の人口780万人として約4万人のガン患者が増える計算である。
これを少ないと言えるのはなぜでしょうか。

今、日本に人口4万人台の市は70市ほどあります。
人口4万人以下の市は最も少ない人口の市である北海道の歌志内市の4500人から数え切れないほどあります。

そうです、比婆有による癌患者が一つの市の人口ほど増えるのです。
私はこれを少ないと表現する気持ちにはなれません。

さらにこの4万人も以下の海外機関の予測数値とはずいぶんとかけはなれた値で疑問が残ります。癌発症は41万人と予測されておおりほぼ一桁違う。

−−−−下記を参照下さい。

・福島がんリスク計算
「2061年までに福島 200km 圏内汚染地域で417,000件のがん発症が予測される」
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nuclear/articles/LLRC_110401_417000_cancers.html

福島から半径200キロ圏で41万7千人が内部被曝でガン発症
http://george743.blog39.fc2.com/blog-entry-340.html

−−−−−−−

●「日本の平均1人当たりの自然放射線(年間):1.5m㏜(ミリシーベルト)/年」

この自然放射線量もよく引き合いに出される数値です。

しかし、このデータこそまったく外部被爆量のみであり、飲料や食物を通じて体内に取り込まれた体内被曝を無視したデータで急性被爆の影響比較には役だっても内部被爆を含む長期低線量被爆の影響を判断するには片手落ちです。

常識で考えて内部被爆は外部被爆より影響が大きいはずで、実際2倍以上の影響のあると考えられています。

●もっとも不安なのは奇形等の出産異常です。

被爆による流産、早産、低体重児、奇形などの出産異常は被爆量と必ずしも比例しないで出るとされています。

私は男性の精巣や女性の卵巣が主に内部被爆により受ける影響がここに表れていると考えています。

即ち、男性の精巣では精子が日々作られまた排出されています。女性の卵巣では卵子が毎月新たに作られ排卵されています。こうして新しく作られている精子と卵子のどちらかが内部被爆により異常を来したタイミングで受精されれば出産異常が発生するのです。

身体の固定した位置にある体細胞と異なり精子、卵子は比較的短期の一定期間で排出され更新されます。そして受精も人為敵なもので社会的な影響も受けます。これが、被爆量と異常出産が比例関係にない理由だと推測しています。

以下、チェルノブイリの事故の影響を報告するブログを引用します。

――――「ベラルーシの部屋」
http://blog.goo.ne.jp/nbjc
『低レベルの放射能でも危険があります』

「普通、放射能の被爆量が増えれば増えるほど、病気になるリスクも比例して増えます。しかし、先天性の異常を持って生まれる子ども(つまり奇形児)が生まれる率は、被爆量と比例していません」

「この研究所によると、ベラルーシでは全体で事故後約2倍近く、異常のある子どもが生まれています。
 しかし実際には事故の後は中絶する人が急増したため、これがもし全員生まれていたら、この2倍という数字も変わってくると思います。
 種類としては一番多いのが多指症(6本の指がある。)ですが、これはある程度成長したら、外科手術で6本目の指を取ってしまいます。
 そのほか無脳症の子どもがたくさん生まれたそうです」

―――――――引用ここまで。

私は被爆の影響をことさらに強調し恐怖心をあおることを目的に発言しているのではありません。もうすぐ結婚する息子と息子の婚約者に正しい情報を提供したいのです。

それは息子の婚約者のご両親に対する私の責任でもあります。


18. 2011年5月29日 22:25:05: HYHUspnQ6g
17さん

12,13は、内部被爆のリスクを少なく見積もる勢力・団体の言っていることを引用しているので無視してよいです。内部被爆と外部被爆はまったくアルゴリズムが異なり、内部に放射性物質やエアロゾルが入ることによる長期間の低線量被爆は、遺伝的欠損・変異といった恐ろしい影響を子孫に残します。非常に低い線量であっても、体内で長時間放射線が出続けていれば傷ついた遺伝子が修復できず、細胞は自死するか、間違って修復され癌化するのです。放射線の量が少ないから問題ないというのはウソです。むしろ体内で放射線が出続ける「時間」の方が問題です。


19. 2011年5月31日 20:13:47: FpVPO6YryM
17・18さんのコメントに 賛同します。
とても誠実なコメントだと思います。

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