http://www.asyura2.com/11/genpatu11/msg/736.html
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「放射線障害グレーゾーンへの懸念は復興の足かせ」長崎大・山下氏
医療者用サイト MTpro より、引用させていただきました。
徹底的にチェルノブイリを研究してきた研究者にこういわれると、
そうなのかなあも思うが、NHK特集でやってた白血病とか、妊娠異常、胎児異常とか、
失語や健忘などの認知症症状とか、そういうのは、「統計的にチェルノブイリ事故との
関係が有意でない」と切り捨てられているのだろうか。副島はこの人の信者。
以下引用。
東日本大震災に伴う福島第1原発事故発生後,放射線への社会不安から風評被害が生じている。放射線の正しい理解に向け,長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(NASHIM)※が5月20日に東京都で東日本大震災復興支援第1回シンポジウムを開催した。チェルノブイリ原発事故後20年間,現地で医療支援活動や健康影響調査に携わってきた長崎大学大学院医歯薬学総合研究科長の山下俊一氏(福島県放射線健康リスク管理アドバイザー)は,同原発事故による放射性ヨウ素と小児甲状腺がん発症との関連性が同調査から明らかになった唯一の健康被害であると断言。一方,半減期30年の放射性セシウムや100mSv以下の低線量と疾患発症との関連性は証明されておらず「明らかでないグレーゾーンへの懸念は復興の足かせとなる」と同氏は指摘し,風評に惑わされずに「放射線・放射能を正しく理解し,正しく怖がってほしい」と訴えた。
リスクは多様なのに線量だけが独り歩き
世界の放射線安全防護基準は,広島・長崎の原爆被爆者の長期の健康影響調査に基づいている。1,000mSv以上の放射線を一度に浴びると急性放射線障害を引き起こし,100〜1,000mSvを一度に浴びた場合は中長期的な放射線障害を確定的に受け,線量依存的に発がんリスクが上昇することが同調査で示されている。しかし,100mSv以下の低線量を一度に浴びた場合のがんは検出されておらず,発がんリスクについても不明である。
集団が受けた放射線量から発がんリスクを均等に評価することはできるが,放射線の感受性は個々で異なり,さらに生活習慣や遺伝的なリスクにも違いがある。しかし,この点はなんら議論されず,ただ線量だけが独り歩きしていると山下氏は指摘。「現時点で科学的に証明されていないグレーゾーンへの過剰な懸念は復興の足かせになりかねない」と危機感を表明した。
放射性ヨウ素消失後の出生児に甲状腺がん検出されず
山下氏らが参加したチェルノブイリ笹川プロジェクトでは,放射線感受性の高い子供(事故当時0〜10歳)を対象に1991年以降10年間で20万人の学童検診を実施した。広島,長崎の原爆被爆経験と実績を元に,同一診断基準と統一の検診プロトコルにより甲状腺と血液異常の診断を重視し,さらに体内被ばく線量の評価としてセシウム137を測定している。
同氏は「空気中や食物連鎖により放射性ヨウ素で汚染されたミルクを乳幼児時期に摂取し続けたことが原因で,小児甲状腺がんが多発していたことが検診で唯一明らかになっている」と話した。さらに,がん発症リスクはその後も持続し成人以降も罹患者が認められているが,放射性ヨウ素消失後に出生した子供から甲状腺がんは検出されていないことにも同氏は言及した。
なお同氏によると,チェルノブイリ・フォーラムの2005年報告書でも子供の甲状腺がん以外に因果関係が明らかな低線量放射線障害はないとしており,セシウムに汚染された土壌で栽培された野菜や穀物を食べ続けている全住民においても,がん発症との明らかな関連性は報告されていないという。
このように,放射線障害に関してはグレーゾーンが存在し,当然のことながら教科書はない。同氏は「科学によって引き起こされた原子力災害は科学によって解決されるべき」と述べ,調査を継続しグレーゾーンに科学的根拠を見いだしていくことが重要である,と付け加えた。
※ 長崎県,長崎市,長崎大学,長崎県医師会,長崎市医師会,日本赤十字社長崎原爆病院,放射線影響研究所,長崎原爆被害者対策協議会,長崎平和推進協会の計9つの関連団体で構成され,ヒバクシャ医療に従事する人材の育成,継承,情報の共有化を目指し,さまざまな事業を展開している
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